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プロが教える、桜を美しく撮る7つのポイント

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プロって私のことです。^^;

がっかりした方ごめんなさい。一応20年前はカメラで御飯食べてたんです。今でもサイボウズのホームページやカタログの写真でこき使われてますけどね。
一応カメラや写真のブログもやってます。


今週末までは東京でもなんとか桜はもちそうです。
先週から、TwitterやFacebookのタイムラインは桜の写真が花ざかりですが、同時に「桜って撮るのが意外に難しい」という書き込みを多く見ます。

そこで、タイムラインに美しい桜の写真をアップしたい方向けに、ちょっとアドバイスなんぞ書いてみます。


1.早起きして朝を狙おう

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その昔、駆け出しの頃、朝の番組のバック映像を昼に撮ったら局の制作部長にバレて「朝には朝の空気感がある!それがわからんのか馬鹿者!」と大目玉を食らいましたが、朝は空気が一番澄んでいますし、太陽も斜めに挿しますから花が綺麗に見えます。
また、歩いている人の数も少ないので、邪魔なものが写りにくいです。
週末はぜひ早起きしてみましょう!(雨降ったらごめんなさいね)

2.露出補正は必ずプラスにしよう

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カメラは、明るいと暗いは判別するのですが、それが白いのか黒いのかは実は判別できません。ほとんどのカメラは写っているものを人の肌(70%グレー)にあわせて露出などを自動で調整します。つまり白いものはやや暗めに、黒いものはやや明るめに撮ってしまうのです。(コントラストの状態から多少の補正はするようになっていますが)
だから桜の花はデフォルトでは必ず見た目より暗くなります。
そこで、桜を綺麗に撮る場合には、必ず露出補正をしましょう。プラス1、細かく調整できるものはプラス0.7くらいで。
コンパクトカメラでもマニュアルモードなどにほぼついてます。
iPhoneの場合は、露出とフォーカスのポイントを変えられる「プロカメラ」などのカメラアプリがお勧めです。
一眼レフの場合は、プラス0.7を基準にオートブラケットを使って、3枚連射で撮って一番いいのを使います。

3.ホワイトバランスは固定しよう

これ、ほとんどの人がやりませんが、実にもったいないです。
カメラのオートホワイトバランスは、画面全体の色の構成から、その場所が晴天か曇りか、室内かを判別してホワイトバランス(どの状態が白なのか)を決めています。
桜を撮る場合は、特にアップでは画面の大部分が白くなるので、それを白とみなしてカメラのエンジンがセットされます。
が、正確には桜の花は桜色。せっかくの桜色を白と判定するので、花がみんな白くなっちゃいます。
そこで、ホワイトバランスを晴れなら「晴天」曇りなら「曇天」にセットします。(スタイルは鮮やかモードで)
ホワイトバランスをマニュアルでセットして、露出補正でプラス1にすると、ほぼ正確に桜の花の色を再現します。

4.画面の7割以上は桜で埋めよう

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人間の目は都合のいいものしか見ないようにできているので、観光客や花見のシートは脳が勝手にカットしますが、写真はそうはいきません。逆にそういうもののほうが目立ってしまいます。
なので、カメラを構えたらフレームの7割以上は桜で埋めましょう。桜並木の下にいるときには、画面の中心ではなく画面の下に気をつけて土やシート、人をぎりぎりまでカットしましょう。

5.空はなるべく写さないようにしよう

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ドピーカンで順光ならいいんですが、そういう条件は晴天の日の午前9時の西向きか午後3時の東向きくらいで、たいていは桜の花よりも空のほうが明るいという構図になります。
こうなると桜の花が綺麗に見えません。桜が綺麗なのは桜の花が、その中で一番明るく輝いているからです。
なので、水や他の自然を入れたり、ズームを使って、なるべく空をカットしましょう。

6.桜によく似合う被写体をかまそう

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感動の割に意外にバリエーションに困る桜の花。アップとロングを数枚撮ると、もうネタが尽きたりします。
そういうときは桜に似合う被写体をかませましょう。
桜は春の象徴。伸び盛り、とか、新緑とか、若い、とかみずみずしいとか、そういう要素を探して画面に入れるとより春らしくなりますし、撮影も楽しくなります。

7.コントラストを狙ってみよう

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桜並木では問題ないのですが、一本だけの桜や都会の桜を狙うときは、画面の7割を桜にできません。
その場合は、桜以外を黒や暗い被写体にして、桜を浮き立たせるように撮りましょう。
ただし、この場合は露出補正は、逆にマイナスです。
強コントラスト時の露出はメーカーによって癖があり、また振れ幅も大きいので、補正値を何度も変えて試すといいと思います。

以上、すぐできそうなものからマニュアル読まないとわからないものまで並べてみましたが、全部ができなくても2つ3つ実践するだけでずっと写真のできあがりがぐんと良くなります、たぶん。
ぜひ週末に試してみてください!

カメラやレンズ、写真などに興味がある方、書き込み量は少ないんですがfacebookページもやってます。書きこみ頻度は全くお邪魔にならない程度なので、よかったらいいね!をくださいませ。

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