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もしも洞察力があったなら……。

鉄道模型、始めました。

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振り返ると子どものころ、私は鉄道ファンでした。

その趣味はしばらく続き、撮り鉄、乗り鉄、時刻表鉄、そして模型鉄へと進化を遂げていったのです。子どものころの鉄道模型といえば、初めて出会ったのは確かHOゲージのプラモデル。あまり自分では上手に組み立てられなかったので、意を決してクリスマスプレゼントやお年玉の臨時収入を活用して買える範囲のもの、、、Nゲージ(軌道幅が9mm:Nineの頭文字をとってNゲージ)に傾倒していったのです。

さてNゲージの超有名なメーカーブランドといえば関水金属のKATO、(タカラ)トミー傘下のTOMIXの2択。しかし、憧れだったのはもともとNゲージではなく軌道幅16.5mmのHOゲージ。子どもには手が届かない大人のための模型、という印象が強かったです。私の記憶では機関車1台のお値段が、Nゲージだと3‐4千円程度。HOゲージでは10万円以上もしていました。買えるわけないですよね。

あれから40余年もの間Nゲージに甘んじつつほかのことに興味を持ち始めてしまったため徐々に鉄道模型への興味関心は薄れていってしまいました。ところがつい先日横浜の原鉄道模型博物館があるビルに出向きましてね。すでに閉館時間でもあったので入場はできなかったのですが、あの有名な原さんの遺産がここに!と心が躍ってしまったわけです。

その上がった気分のまま横を向くと、鉄道模型がショーウィンドウに展示されていまして、「博物館のお土産屋さんかな?」と思って覗いたんです。なんとそこは天賞堂。銀座のお店は何度も冷やかしに行ったことがありますがこちらは初めて。恐る恐るのぞくと、あろうことか一部商品がセールになっておりまして。

30分くらいあれこれ迷った挙句、手元資金で買えるEF81(ただしKATO)を買ってしまいました。走らせるためのパワーパック(電源)は持っていないのに。

EF81‗221227.jpg

いそいそと帰宅して早速写真を撮りましたよ。プラスチックのKATO製品は相対的に安価な代物ですが、よくできていますね。Nゲージとはまた違う緻密さを超えた迫力があります。うれしいですね。楽しいですね。電源がないからうんともすんとも動くことはありません。ただ眺めているだけで楽しくなってくるんです。こんな気持ちずいぶん久しぶりです。

HOゲージの車両は様々なメーカーから商品化されています。天賞堂もその一つ。後から入ってきた別のお客さんは一目散に真鍮製の精密な蒸気機関車(客車付き)を見つめ、ほどなくニコニコ現金払いで購入をしていきました。いくらくらいだと思います?53万円ですよ。53万円。現金で。

天賞堂さんは、銀座で宝石店を営んでいるのが母体なんですね。宝飾事業とは別に、鉄道模型を仕入れ・生産・販売などを行っています。昭和的な言い方で恐縮ですが、主に女性が喜ぶ宝飾品と、主に男性が喜ぶ鉄道模型。両方のターゲットに対して訴求できるようにした、といったところでしょうか。50万越えの模型なんて、もはやこれは宝石ですよね。天賞堂は、鉄道の宝石箱やー!とつい言いたくなる光景でした。

さて私はHOゲージはまだ片足を突っ込んだばかりの超初心者。何を楽しみにしていくのかを含めて、ゆっくり考えていきたいと思います。

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