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サービスを提供するということ。

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オルタナブロガーの田中昭和淳子さんが勤務する、「グローバルナレッジネットワーク株式会社」で開催された、オルタナブロガー定例ミーティングに参加してきました。

既に、他のブロガーの皆さんが記事にしていらっしゃる通り、今回のテーマは、「人材育成の現場から10個のあるある」 (他のブロガーさんの記事は、淳子さんの同記事にリンクが掲載されています。)

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講師の田中淳子さん。今回は、ホームグラウンドでのプレゼンなので、あまり緊張していなかったとのこと。冒頭で本人がおっしゃっていた通り、実際にこれまで27年間、多くのトレーニングを行ってきた方の「現場あるある」なので、説得力もあり、引き込まれる内容でした。

お話を聞いていて、特に感じたのは、私が所属している「広報代理店」も、分野は違えど同じように「サービスを提供する」会社なので、その視点から見ると、うなずける点が多いということでした。

特に共感した「あるある」は下記の2点。

1.何のために何を目指して「研修」がしたいのかを明確にする。
つまり、「研修の目的の明確化」です。例えば、クライアントから、「リーダー養成の研修を提案してほしい」という依頼がある場合。これだけでは分からないので、話し合いを重ねて掘り下げて行く必要があるとのこと。

広報代理店の仕事も似ていて、クライアントから「幅広く社名(または商品名)を知られるようになるために、広報したい」という、漠然とした依頼があった場合、「では具体的にどのような会社として、認知されたいのか」、例えば、「フレンドリーで身近な会社」というイメージをもたれたいのか、または「より洗練されたイメージ」が良いのかなど、様々な可能性と希望を話し合っていく必要があります。

2.本当の課題はそこですか?
例として挙がったのは、ある会社から、「新入社員を担当するOJTトレーナーが、新入社員の日報を添削するのに苦労している」という話があったときのこと。最初は、この「日報の添削を、グローバルナレッジさんで、代行してもらえないか」という依頼だったそうです。しかし、それでは根本的な解決にはならない。この時は、「本当は、新入社員の文章力をアップすることが課題なのでは?」という結論に行きついたそうです。また、その課題自体が、実際にトレーニングによって解決できるものなのかを考えることも必要。

これも、広報のコンサルティングの部分と似ており、クライアントから依頼があった手法や課題が、外から見て「本当に最適なのか」ということを一緒に考えて行くことが大事です。これを、広報代理店側と一緒になって、その意見も受け入れつつ一緒に考えてくれるクライアントさんの場合、双方にとって幸せな関係が築けることが多いです。

やはり、研修も広報のコンサルティングも、目に見えない「サービス」を提供しているという意味では、クライアント側といかに期待値をすりあわせるか、真剣に議論することが必要なんだなと、実感しました。

今回のミーティングについては、もうひとつ「グローバル人材の育成」という意味で興味深い内容だったので、これについて、次回書きたいと思います。
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