ネチケット==netiquetteといって、インターネットを使う上で利用者が守ったほうがよいエチケットというものが存在します。RFCとして記述されたこともあるのですが、大雑把ながら簡潔な記述としては、Wikipediaでしょうかねえ。- Wikipedia日本語版「ネチケット」

インターネット基盤が時代とともに移り変わるため、ネチケットも変わります。昔はダイヤルアップだったけど今はブロードバンドとなって、帯域が10,000倍とか平気にあるわけで、電子メールに添付するファイルの大きさは、とんでもない大きさも平気になりました。大きな添付のときにメールを分割する、なんてテクノロジー、いまどき使う人いませんよね。HTMLメールにも抵抗なくなって来てませんか?リッチテキストというか、多少の色や装飾が使えたほうが、お手紙として使いやすいですもんね。昔は引用は最低限に、と言っていて、今もその方針の人もいますが、一方で、議論経緯がわかるように、妙な編集をしないほうがよい、という考え方もあります。

さて、最近もう一つ、変わってきたなぁと感じるネチケットが、電子メールの行折り返しです。あまり一行を長く書いていると、メーラのほうで自動折り返しが入って、見難くなるので、半角70文字とかそれくらいで、自分で改行を入れる、というもの。僕の場合には、半角60文字を目安にしていて、複数回返信引用されてもいいように、と考えています。今でもやっています。

ところがどうも最近、行折り返しをむしろ積極的に全くやらない、と言う人が目立つようになってきました。国内よりも、海外でですかね。とある海外の団体のメーリングリストで顕著に感じたのです。試しに昔のMLのフォルダを開いてみてみたら、そのころは行折り返しをきちんとやってました。

これ、理由がなんとなく分かってきました。スマフォとかでもメールを見るようになったからということではないかと。マルチデバイス環境となって、一行の文字数も一定のものを想定できなくなると、メーラ任せにしたほうがよい、ということです。

僕も最近、遅ればせながらiPhoneを使い始めたのですが、自分で改行を打ったメールを小さな画面で見るときの、画面の乱れ方はひどいですからね。読むのが多難になります。

今までは、行折り返し入れない派の人のメールに返答する場合には、それを僕のほうで行折り返しを挿入して返答していたのですが、人様の文面を編集すると言うのも、なんだかお行儀よくない感じがしていました。

僕も行折り返し入れない派の人には行折り返し入れない作法で、応対するようにしようと思い、やり始めたのですが、僕が今メインで使っているメーラは伝統的なメーラで、行折り返しが入らないメールを取り扱おうとすると、いろいろと不便なことが分かりました。いまどきのメーラに変えればいいのでしょうが、しっくりくるものを探すのにも時間がかかりそうです。

maem

火曜日の夜中、うちに帰ってきてPCを開くと、Facebookのニュースフィードに数多くシェアされているリンクが。昨年6月に実施されたWorld IPv6 Dayの後継イベント、World IPv6 Launchに関してでした。

WORLD IPV6 LAUNCH is 6 June 2012 – The Future is Forever

なぜか、Webサイトはkwout禁止になっているようで、バッジの掲示で勘弁してください。サイトのURLは、http://worldipv6launch.org/ です。実施期日は、本年2012年6月6日。既にいろいろなメディアが取り上げていますね。

World IPv6 Day(ちなみにW6D、なんて略します)は、「まる24時間、WebサイトをIPv4/IPv6デュアルスタックにしてみる実験」でしたが、World IPv6 Launch(ってことは、W6Lか?)は、「その日を境にずっとIPv4/IPv6デュアルスタックにするキャンペーン」とでも言いましょうか。

Webサイトのプログラムには、既に、Facebook, Google, Microsoft Bing, Yahoo!が参加を表明しています。これらが、6/6以降完全にデュアルスタック==IPv6でもアクセス可能 になる、と。

これ以外に、ネットワーク事業者向け、家庭用ルータベンダ向けのプログラムがあります。

ネットワーク事業者のプログラムは、「1%以上の加入者にIPv6接続をデフォルトで(==加入者で特段の設定なしに)提供する」もの。ちなみに発起人リスト(?)の中には、KDDIの名前も見えますね。

家庭用ルータベンダは「家庭用ルータの製品群がIPv6対応済で、デフォルトで(==ユーザが特段の設定なしに)IPv6接続可能である」もの。この検証は、昔からインターネットの相互接続性検証で有名な、 University of New Hampshire InterOperability Laboratory (UNH-IOL) が行うととのことです。

 

このWorld IPv6 Launchに関する発表がなされたのは、17日火曜日の夜半前。主催のInternet Societyの、CITO(==Chief Internet Technology Officer)で、かつてはIAB(==Internet Architecture Board)のチェアだった、Leslie Daigleからでした。

僕が気づいたのは、Facebookでリンクをシェアした時間によると、明けて18日水曜日の0時33分。で、Webサイトにアクセスしようとするのですが、全くつながらない状態でした。ISOCがあんまりタコなことをするとも考えにくく、しばらく様子を見ていたのですが、次にはDNSでホスト名が引けなったり、症状が悪化していきます。1時間くらいはなんだかんだPCに張り付いたのですが、諦めて寝ることに。

朝起きてメールを見ると、2時半くらいのタイムスタンプで、再度LeslieからISOC組織会員向けのメーリングリストでアナウンスが。曰く、想像だにしないほど膨大なアクセスを受けた結果、Webサイトがパンクしていたらしく、あわてて移設していたようです。現在はakamaiのサーバになって(つまり、akamizeされて各地の拠点に散らばって)います。

つまり、相当に高い関心が、このWorld IPv6 Launchに寄せられているわけです。

昨年6月のW6Dが、ISOCは一応関与はしていたものの、もっと発起人の勝手連的な要素が強いものでした。今回はISOCからは技術トップが乗り出してきていること、Webサイトもきちんと(当初のネットワーク諸元はともかくコンテンツは)作ってあるなど、プログラムとして整備されていることなど、かなり本気度が高く感じられます。

 

ちなみに、本日木曜日からJANOG29ミーティングの本日程が始まるのですが、

僕は行けなくてとても残念。金曜日には、IIJ松崎氏とGoogleのErik Klineがこの辺の話してくれそうな感じで(Geekなページのあきみちさんは正座してustream中継を見る、と言っています)、皆さんとお話したらインターネット基盤運営コミュミティの感じ取り方が分かりそうですが。

maem

ついにこの日がやってきました。
ドメイン名を初めとするインターネット資源の管理を行うICANNが、新たなgTLD(分野別トップレベルドメイン名)の申請受付を開始しました。UTC(国際協定時)の2012年1月12日の午前0時、日本時間だと、午前9時なので、ほんの数時間前です。JPNICのWebでも、トピックとして取り上げました。メールマガジンJPNIC News & Viewsでも少し詳しい記事にまとめて、(同日13:30の進展)もうすぐ送信済みという段階です同記事をWebにも掲載しました。こちらもご参照下さい。

昔からあった .com , .net , .org を初めとして、2000年以降今までに追加されたものを加えて現在21に上るgTLDに対して、新しいgTLDを設けるのが、今回の募集です。

2000年以降、2回にわたって14個のgTLD(代表的なものは、.info , .biz , .asia あたりでしょうか)は、一定の基準や手続きが決まってはいたものの、いわば、手探りでソロリソロリと追加した感じでした。今回は予め基準や手続きを明確に定め、それを申請者ガイドブック(350ページに渡る巨大なドキュメントです)に記述し、プロセスや審議機構(目的別に複数あります)、不服申し立て機構を構築した全体を、「新gTLDプログラム」として整備しました。これらの基準を満たしプロセスに正当に従ったものなら、好きな文字列のTLDを準則的に追加することになっています。従って、今まで手探りで追加した数とは桁違いの数百というオーダーの新gTLDが応募され、追加されることが想定されています。

ありがちな捉えられ方として、「ほんじゃ、.maem とか好きな文字列をTLDで取れるってことね?」というものがあります。確かに準則的に好きな文字列を取れると言うと、そういうイメージが付きまといますが、TLDの新設は単にその文字列を使うと言うことではなく、その文字列のTLDをレジストリとして運営し、広く(そのセカンドレベルのドメイン名の)登録を受け付けて管理することを意味しますので、簡単ではありません。

ICANNやドメイン名関係者にとっては、非常に長いプロセスでした。このような準則的なgTLD追加を行うポリシーが決まったのは、2005年12月。ポリシーの詳細が固まり、実装検討に入ったのが2008年6月ですが、申請者ガイドブックのドラフトの版数は8版に上り、2011年6月に申請受付開始の期日が本日2012年1月12日と決まった後にも、まだまだ懸念が消えず議論が続きました。最終的にICANNのCEOが「準備OK」とアナウンスしたのは、先週、1月6日でした。

桁違いのgTLDが新設された後のインターネットの風景は、まだ誰も知りません。IPアドレスの管理からこういう業界に入った僕にとっては、上の画像に出てくる .thing という文字列は、物もインターネットにつながる Internet of Things を連想させ、それに必須と言われ従前に比べ広大なアドレス空間を持つIPv6を連想させます。

IPv6であらゆるモノがつながるインターネットに、いろいろなイノベーションが予感されるのと同様に、ドメイン名という識別子もTLDにおける自由な文字列空間が、インターネットの新たな使い方を切り開く可能性はあるだろうと思います。一方で、今ある21のgTLDの中でも、一般的に知られているものが限られている現状を見るに付け、また、自由な文字列空間が、それに意味や商標権をはらむことを考えるに付け、まだ見ぬ難しい問題を突きつける可能性も見過ごせないだろうと思います。

いずれにしても、インターネットの新たなとびらを開いた、新gTLD申請受付開始です。とびらの向こうに何があるのか、今から少しずつ見えてくるのでしょう。

maem

あと22時間半ほどで2011年が終わります。今年は公私ともにてんてこ舞いぶりがひどかったのですが、仕事納めも済み、家の大掃除に専心できるのも、嬉しいものです。

今日は妻の話です。2010年の4月に一度書いたことがあるのですが、「住民ディレクター」という活動を、提唱者である岸本晃さんのもとでやっているのですが、この活動を拡げるため一般社団法人を立ち上げました。八百万人と書いて、やおろずびとと読みます。Webはこちら。http://www.yaoyorozu-hito.jp/

この社団が、大晦日から元旦に掛けてやるイベントが、なんだか凄いことになっています。

「東峰村」とニッポンのお正月
  Facebookページ http://www.facebook.com/events/198112236950174/
  社団Ustreamページ http://www.ustream.tv/channel/yaoyorozutv

50とも70とも言われる国内外の中継拠点をつなぎ、大晦日19時から元旦10時までやるそうです。東峰村というのは、社団の拠点がある、福岡県東峰村。

Facebookなどなどで準備過程の妻の発言をいろいろと目にしていて、一番印象的なのは、「日本の普通の正月」というものです。等身大の、日本人の、普通の正月。

妻は、最近テレビの番組(ドキュメンタリか?)を見てもつまらないと言います。テレビの番組の演出にリアルさを感じないということだと思います。自分たちがやっている番組の方が、リアルだと言います。テレビの正月番組を思い起こすに、もちろん、たくさんの皆さんに共感されるであろう、典型的な正月の風景が映し出されるんだろうと思いますが、もっとリアルで、息遣いが伝わってくるような、等身大の日本の正月を、この番組は切り取ってくれるのではないかと思います。

先日、スチールパンバンドをやっている友人にバッタリ会ってこの話をしたら、カリブ諸国では、音楽は必ずしもメジャーのプロが提供するものではなく、その地域で上手な人が道ばたなり酒場なりで提供する、身体感を伴うものなんだ、ということを言っていました。この身体感というのが、ここでいうリアルというものの一面を良く示しているように思いました。

もしご興味を持たれたら、ぜひ、アクセスしてみてくださいませ。

maem

こんな記事を書いたのは、8月12日でした。

それからあっという間に3ヶ月が経ち、あと2週間とちょっとで、Internet Week 2011が始まります。9月にプログラムを公開したのですが、バタバタと過ごしているうちに、あと2週間のところまで。ついに満席のものも出てくる状況でして、、もし、「えーん、前村さんがオルタナで案内してくれるのを待ってたら、見たいのが満席になっちゃってたー」とおっしゃる方がいたら、大変申し訳なく思う次第です。

いれば、ですが。

いや、本当にいらっしゃったら、本当に済みません。

近年チュートリアルと明示したセッションはなかったのですが、今年は5年ぶりに、チュートリアルセッションと明示したものが復活しました。若手の方々に教育的意味合いで受けさせたいといった要望も少なくないこと、また、インターネット基盤の技術という切り口の民生トレーニングが実は少ないといったことを受けた変更です。

特に今年は、IPv6に関するチュートリアルを5本取り揃えました。
これまでの活動を通じて、ネットワークやサーバなどのインターネット基盤のエンジニアにとってIPv6が何かリアルでなく、何か縁遠い感じがする理由に、単に触れる機会がない、ということがあるのではないかと感じていました。そこでInternet Week 2011では、初心者向けに始まっていくつかのレベル、いくつかの分野別で、チュートリアルを設けてみました。結果的にはこれは好評で、5本中の3本で、残席わずかとなりました。

全21タイトル25セッションに、BoFが5個。いつもより多いセッション数には、
スマートフォンの、Web技術S1 と、最近叫ばれる脅威に対応するセキュリティS10
311からの復興に学ぶディザスタリカバリS2
もっと未来を除き見る、M2M/IoTのS4
など、Internet Weekにしては目新しいテーマも扱いつつ、ルーティングDNSメールといった基盤を支える技術にも、例年通り押さえています。
最終日IP Meeting D4 は、かなり従来の構成から変えましたが、最高齢登壇者や、パネリスト全員女性、なんてセッションもあります。


去年はtwitterを始めましたが、今年はちょっと遅ればせながら、Facebookを利用しています。各プログラムのページにいいね!ボタンを配置し、Facebookページも作りました。

登録締め切りは11月18日金曜日の予定です。ぜひInternet Week 2011のページをご覧になって、興味のあるセッションを見つけてください!

会場でお待ちしています!

maem

僕たちが、周りが夏休みっぽい感じになり、自分たちも夏休みを交代でとっている間に、それでも進めているものが、これです。

Internet Week、今年も本格始動の季節になりました。Webを木曜にオープンしました。今年の開催日は、11月30日水曜日から、12月2日金曜日まで。ただし、月曜火曜にも見所があるのは、以降参照。

今年は「とびらの向こうに」というテーマを設定しました。このテーマ一つ作るのも、職員、プログラム委員の皆さんともども、うんうん唸って作るのですが、出来上がってみると、なかなかのお気に入りです。詳しくはWebページの「ご挨拶」をご覧ください。

バナーの中で、扉の向こうに見えている文字、ちょっと分かりにくいのですが、「07dc::」と書いてあります。ちなみに、「::」はIPv6アドレスの記法の決まりで、「全部ゼロ」という意味。この独特なもので、IPv6アドレスを想起させようとしています。IPv6アドレスは16進数表示。07dcを十進数に変換すると、2012、になります。扉の向こうは来年、という感じです。

「2012::」というアイディアも挙がりました。今一般的に使われているIPv6アドレスも先頭は20から始まるのでこれにしようかとも思ったのですが、そうすると、Webをご覧になる方には2012年だという数字が先に目に入って、::まで気が回らず、従ってIPv6アドレスに見えず、かえって陳腐に見えてしまうのではないか、と思ってやめました。結果07dcにしたんですが、先頭がこの値になるアドレス領域は単に予約されているだけで、IPv6をよく知るエンジニアたちには、そういう突っ込みを受けるかなぁ、とも思います。

もう一つ、今回のInternet Weekは、本来のプログラムが開催される水曜から金曜以外に、IP Business Exchange (IP biz-X)を火曜日に、また、IPアドレスのポリシーを議論する、JPNICオープンポリシーミーティングを月曜に据えるので、丸一週間、インターネットのイベントが連なることになります。また、インターネットの資源管理を中心に、初心者向けプログラムを「プレ Internet Week」と称して、月曜火曜に配置することにしました。

「Week」と称している割には、近年は3日間のプログラムに甘んじていたところ、今年は違うということで、「今年のInternet Weekは本当にWeek」というキャッチを掲げようかと、本気で考えかけていた、というのは内緒です。

プログラムは、今まさに、プログラム委員の皆さんが手塩にかけて作っているところでして、9月には公開できると思います。11月まで3ヶ月、たぶんあっという間に過ぎていきます。プログラムの公開はまたこちらで私がご案内しますし、Twitterでは@Internetweek_jp がご案内します。

スポンサーも大募集中でございます。なにとぞよろしくお願いいたします。

maem

オルタナティブブログ6周年、おめでとうございますー。

6年前がどんな状態だったか気になったので、メールを掘ったりしたら、、、

ってのは、5周年のとき使いましたね。そんな人いないと思いますが、気になる方は、5周年のときの投稿へ。

さて。僕と「6」ですか。それ聞きますか。

IPv6

ですよねぇ。

6月8日のWorld IPv6 Day、ちょこちょこと興味深いこともありましたが、平和に過ぎていきました。大きなトラブルがないことはいいことです。

ちょっと巻き戻して、APNIC/JPNICのIPv4アドレス在庫が枯渇したのは、4月15日金曜日。その翌営業日、4月18日月曜日に、こんなプレスリリースが出ました。

センター側からの客先機器ファームウェアアップグレードを行うことで、ユーザが何もしないうちに、IPv6アドレスが割り当てられてIPv6インターネットへのアクセスが可能になります。そして、追加費用なしです。これは、事業者さんが行うIPv6導入として理想的な形です。

そして、NTT東西のフレッツでも、6月からIPv6インターネットアクセスが開始されました。

日本のISPの多くがアクセスラインとして利用している、NTT東日本西日本のフレッツでも、「光ネクスト」と呼ばれるNGNのサービスで、IPv6インターネットアクセスの提供が始まります。早速フレッツ光ネクストに対応するISPも名乗りが挙がっています。

IPv4アドレスも枯渇し、事業者さんにおける在庫も徐々になくなっていくというタイミングですが、World IPv6 Dayによる経験、これらのアクセスサービスIPv6対応などで、今後はいっそう、インターネットのIPv6対応に拍車がかかるものと期待しています。

ばんちょ~と遊ぼうのお題なのに、思いっきり仕事ネタでございました。失礼 > ばんちょ~

maem

今日はIPv6の日って知っていましたか?しかも世界的に。

Interop Tokyoも本日開幕しますが、World IPv6 Day と呼ばれているのが、本日、2011年6月8日です。Google、Facebook、Yahoo! という3巨頭、それにコンテンツデリバリネットワークとして著名な、Akamai、Limelight Networkがその呼びかけ人で、ISOC(Internet Society)が取りまとめています。

何をするか。IPv6/IPv4デュアルスタックの実験運用をします。

GoogleなんかもうIPv6対応してるんじゃないの?とおっしゃる方もいると思いますが、Googleは現状、www.google.com はIPv4シングル。IPv6は ipv6.google.com で提供しています。これを、UTCで2011年の6月8日0時から24時までの24時間、www.google.com で、IPv4とIPv6どちらのアドレスも引けるようにするのです。各社このような対応で、実験に参加します。日本時間では午前9時から。

ちなみに、JPNICもそうですが、既にIPv6を導入してデュアルスタックでサービスやWebを提供しているところは、「既に導入済み」と表明するだけというのが、ちょっと微妙です。W6D参加と名乗れるのは、6月8日に、デュアルスタックにするところだけなんですね。

ユーザに影響は?

IPv6対応していなかったら関係ないんじゃないの?と思われるかも知れませんが、案外そうでもない、というのが重要な話です。

XP以降のWindowsやMacOS XではIPv6も使えるようになっていますが、IPv6でも接続できる場合、まずIPv6を試して、失敗したらIPv4を使う、という挙動をするのが普通です。これをフォールバックと言います。

日本では、実はフレッツが内部的にIPv6を使っていてコンテンツ配信を行うのですが、IPv6のアドレスが引けて、IPv6の接続性もあるように見えるので、まずこの内部的なIPv6を試してしまい、タイムアウトまで待たされるという可能性があります。

これは結果的に、「このサイト遅い」とか、「インターネット遅い」とかになります。このフォールバック問題は、PCやスマートフォンのアプリケーションによってもちょこちょこと問題の可能性があるらしいです。

日本では特に、フレッツのフォールバック問題が非常に大きな懸念で、「延期してもらいませんか?」なんて声が挙がるほどでした。しかし、万が一上の3巨頭やISOCが延期してくれたとしても、既に存在していて、今後ますます増えるデュアルスタックのサイトに対して全く同じ問題が発生するわけで、事業者の皆さんは大変ながら、前向きに対応なさって、今日を迎えています。

以下情報ソースとして、

ISOCのWorld IPv6 Dayページ 参加組織一覧などもこちらに。

World IPv6 Dayに関する日本語の情報サイト: IIJの松崎さんががんばっています: http://www.attn.jp/worldipv6day/

事業者の立場からの情報提供としては、JAIPA(日本インターネットプロバイダー協会)のWebが一通りまとまっています。

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースでも案内を出しています。

こちら、フレッツユーザ向けツールの提供が滞らないように、この24時間だけはkokatsu.jp全体をIPv4オンリーに戻しての対応をしています。逆説的ですが、

専門メディア各社がニュースとして取り上げていますし、本日のNHK「おはよう日本」でも伝えられたと聞いています。World IPv6 Day で検索していただくと、たくさん記事が引っかかります。

日本のインターネットインフラ運営技術者の皆さんは、twitter #w6d あたりでつぶやき(叫び?)あっています。

今日一日大きな問題がないことを祈るばかりです。

一般のインターネットユーザの方にとっては「何も起こらなかった」というのが理想的です。そういう意味で、「World IPv6 Dayを経験した」なんてことがあると、ちょっと困るわけですが。。こちらもし万一深刻な問題があれば、プロバイダのヘルプデスクで対応可能なはずです。

maem

2/1以来の投稿でございます。

松尾公也さんが「ぼくが自転車通勤で気を付けていること」というエントリーを書いていらっしゃって、共感するところが多かったので、連ねて書かせていただきたいと思います。

僕は中学生時代にチャリンコにハマって、当時住んでいた福岡から九州一円どこにでも行きました。5年ほど前にチャリンコ通勤を始めて、毎日とは言いませんが、15Kmほどの道のりをチャリンコ通勤することがあります。

●走行編

・交通規則を守る(自転車は軽車両扱い)
・赤信号では必ず止まる
・車道では絶対に左側を走る

はい。交通規則を守るのは重要です。これ、煙たく思われるかも知れません。実際問題、左側通行する人はタマにいるし、赤信号を無視する人は、プロのメッセンジャーにさえ存在します。せめてプロには遵法をキッチリやってもらいたいです。

震災直後、チャリ通をする同志が5倍くらい増えた感じがしました。これはつまり、普段乗り付けない人も乗るようになったということです。そうすると、大量の信号無視を初めとして、もう危ない危ない。もう秩序が崩壊しかけていました。当たり前ですが、大人数になればなるほど、ルールを守らないと危ないことになります。


・やむなく歩道を走るときは、車道に近いほうを走る
・前に歩行者がいた場合に絶対にベルを鳴らして避けさせてはならない
・その場合には自分がゆっくり走るか、邪魔にならないようにすれちがえる場所になるまで待つ

歩道をやむなく通るときは、あくまで歩行者優先で、いつでも止まれる速度で走るようにしています。松尾さん同様ベルを鳴らすことはありませんが、もしどいてもらいたいときには、「すみませーん」と声を掛けるようにしています。


・逆走自転車には怒鳴って注意を喚起

気弱なので、怒鳴りませんが :-p 、睨むとか、危ないと感じてもらえる程度、よけるのを遅くしたりはします。


・前方のタクシーには注意する。ドアを急に開けたり、客を拾うために急停車する

これ怖いんですよね。交差点で方向指示器を出さない一般車両もいます。


・イヤフォン、ヘッドフォンをした状態で自転車に乗るのは目を閉じて車に乗るようなもの。集中できないだけでなく、警告音や周りの情報を得ることができない
・携帯電話を操作しながらもダメ。死にたいのかあなたは
・本、マンガを読みながらもダメ。サーカスにでも行け

はい。イヤフォンして、たばこを吸いながら、携帯でメールしつつ、無灯火で、逆送、くらいでフルセットでしょうか、誇張ではなく、たまに出くわします。


あと、「自分の速度で幅を取って走っていいんだ」という意識を持つと、楽になると思います。トラクターで車道を走る(走ったことないけど)つもりで。

自転車で車道を走ると、気後れというか遠慮というか、何となく悪い気がするかもしれません。路肩をあまりジャマにならないように、と意識するかも知れません。路上駐車があったりして、それを避けるために中央に寄ったりすると、怒られるかも、とか。

自転車は、歩行者優先で徐行しない限り歩道を走れないわけでして、軽車両として車道を通行するのが基本なわけです。安全を確保するために路肩から幅を取らないと行けません。路上駐車を通り越す場合は、ドアが開いても当たらないくらい離れる必要があります。進路変更のための後方注意をちゃんとやって、堂々と幅を取って良いはずです。

トラクターは速度がでないですが、自転車より数段幅を取ります。それでも堂々と車道を通るわけで、それと同じことをやればいいんだと思います。


・ヘルメットをつけていないロードバイク乗りはファッション重視だが、たいてい信号無視する

バイクもウェアも決まってカッコイイ人がこの辺のルールを守らないのは、ガックリします。カッコイイ人がやれば見習う人多いと思うんだけどな。

ただ、僕はレーサーではなくツーリスト上がりなもので、ヘルメットをかぶる習慣はないんですよね。。バリバリのレーサーを買うと、かぶりたくなるのかも知れませんが。


●装備編

・ドロップハンドルが難しいという人が多いと思うけど、長距離を走るときにはポジションをいろいろと変えられるから疲れない。フラットバーはけっこう疲れるのです

これもそうですね。やっぱり形には意味があります。


・iPhoneを収納できるマウントがあると便利。ぼくはiCrewってのを使ってる。pinprickというiPhoneアプリで自分の走行位置をツイートしている

!!! そんなもんがあるのかー。僕にとっては、まずはiPhoneを買うところからだな。。


●自転車通勤をしててよかったこと
もう全面的に共感します。

・もちろん帰宅難民にならずにすむ
そうですねー。 3/11はスーツを着ていたのでチャリ通ではなく、出先の秋葉原から歩いて帰りました。でも、オフィスとさほど変わらないってことで距離は15Kmくらいだと分かったし、道もキッチリわかっていたので、余計な心配をせず計画的なペース配分で帰ることができました。

自転車通勤、もっともっと一般化して、ルール・マナーが浸透し、道路が整備されたりして、もっと気持ちよく使えるようになるといいなぁと、つくづく思うところです。

maem

ASSIOMA大元さんが2月1日に、キッチリした記事に書いてくださっていますので、説明はほぼ不要だと思いますが、インターネットの番号や名前空間を一元管理しているIANA(Internet Assigned Numbers Authority) における、IPv4アドレスの在庫がまさに枯渇しようとしています。

大元さんもお書きのように、

このインターネット始まって以来の歴史的事態に際してIPアドレス主要関連四団体である「NRO」「ICANN」「ISOC」「IAB」が合同で重大な発表と報道関係者向けの会議を日本時間で2月3日(木)の午後11時30分から開催します。この模様はインターネットのライブ中継で公開されます URLは 「http://www.nro.net/news/icann-nro-live-stream」の予定です。

日本時間だと本日深夜に、セレモニーと記者会見が行われ、その模様がストリーム中継されます。これに加えて、日本の関係者の多大な協力によって、急遽このイベントに対して同時通訳を提供することになりました。   

【(IANA枯渇)第3報】NROプレスカンファレンスの日本語同時通訳ストリーミング提供のご案内

当然のこととは言えますが、2月1日のAPNICに対する割り振り以来、本件に関する関心が、高まりと拡がりを見せています。例えば、twitterで「枯渇」というキーワードで検索すると、それを実感すること請け合いです。

僕も今日に至るまで情報把握や報道機関対応に追われていたところですが、もうすぐ、落ち着いたところで、ひとかたまりの情報や思うところを書きます。

maem


プロフィール

前村 昌紀

前村 昌紀

JPNIC インターネット推進部 部長。
インターネット自体とそのガバナンス・コーディネーション全般に興味あり。

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