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インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

スマフォ時代のネチケット

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ネチケット==netiquetteといって、インターネットを使う上で利用者が守ったほうがよいエチケットというものが存在します。RFCとして記述されたこともあるのですが、大雑把ながら簡潔な記述としては、Wikipediaでしょうかねえ。- Wikipedia日本語版「ネチケット」

インターネット基盤が時代とともに移り変わるため、ネチケットも変わります。昔はダイヤルアップだったけど今はブロードバンドとなって、帯域が10,000倍とか平気にあるわけで、電子メールに添付するファイルの大きさは、とんでもない大きさも平気になりました。大きな添付のときにメールを分割する、なんてテクノロジー、いまどき使う人いませんよね。HTMLメールにも抵抗なくなって来てませんか?リッチテキストというか、多少の色や装飾が使えたほうが、お手紙として使いやすいですもんね。昔は引用は最低限に、と言っていて、今もその方針の人もいますが、一方で、議論経緯がわかるように、妙な編集をしないほうがよい、という考え方もあります。

さて、最近もう一つ、変わってきたなぁと感じるネチケットが、電子メールの行折り返しです。あまり一行を長く書いていると、メーラのほうで自動折り返しが入って、見難くなるので、半角70文字とかそれくらいで、自分で改行を入れる、というもの。僕の場合には、半角60文字を目安にしていて、複数回返信引用されてもいいように、と考えています。今でもやっています。

ところがどうも最近、行折り返しをむしろ積極的に全くやらない、と言う人が目立つようになってきました。国内よりも、海外でですかね。とある海外の団体のメーリングリストで顕著に感じたのです。試しに昔のMLのフォルダを開いてみてみたら、そのころは行折り返しをきちんとやってました。

これ、理由がなんとなく分かってきました。スマフォとかでもメールを見るようになったからということではないかと。マルチデバイス環境となって、一行の文字数も一定のものを想定できなくなると、メーラ任せにしたほうがよい、ということです。

僕も最近、遅ればせながらiPhoneを使い始めたのですが、自分で改行を打ったメールを小さな画面で見るときの、画面の乱れ方はひどいですからね。読むのが多難になります。

今までは、行折り返し入れない派の人のメールに返答する場合には、それを僕のほうで行折り返しを挿入して返答していたのですが、人様の文面を編集すると言うのも、なんだかお行儀よくない感じがしていました。

僕も行折り返し入れない派の人には行折り返し入れない作法で、応対するようにしようと思い、やり始めたのですが、僕が今メインで使っているメーラは伝統的なメーラで、行折り返しが入らないメールを取り扱おうとすると、いろいろと不便なことが分かりました。いまどきのメーラに変えればいいのでしょうが、しっくりくるものを探すのにも時間がかかりそうです。

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