時事ネタ、マーケットや経済の話を、ファイナンシャルプランナーの視点で難しい話もなるべく専門用語を使わずにできるだけわかりやすく解説します。ときどき、思いついたこともそのまま書くこともあります。よろしくお付き合いください。

尖閣や竹島問題は、国内矛盾のはけ口では...

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 尖閣諸島問題を巡って、日中間が緊張状態とメディアは報じています。領土権はその周辺の漁業権はもちろん、海底資源などの、多くの利権が絡んできます。しかし、時を経るごとに、単なる領土問題ではなさそうな感じがしてきました。

 中国のデモは、反日色から様子が変わってきて、毛沢東の写真を掲げてデモ行進をするようになってきました。これは、完全に現政権への批判を表していると言われています。少なくとも、建国時は皆平等であったという、郷愁の念でしょうか、ひどい格差社会を生み出した現政権への批判が、尖閣諸島の問題で火を噴いたような感じです。

 中国の経済成長は、国内の不満を抑えるためにはどうしても必要なことでした。大学は出たけれど就職ができない、エリート失業者が増加しています。彼らの 不満はずっと鬱積しています。中国経済が成長し続けることで、いつかは自分たちもいい思いができるという夢を描かせていたのですが、その中国経済が減速 し、ますます、国内雇用環境は悪化してきました。おそらく、報道以上に、中国国内の失業率はひどいでしょう。

 その不満爆発は、小さなものは毎日のように起こっている言われています。そのガス抜きに、ナショナリズムを煽りやすい尖閣諸島問題に、みんなの不満を向 けたのではと言われています。おりしもロンドンオリンピックの後です。ナショナリズムは高まりやすい時期でもあります。それは韓国も同じです(竹島問 題)。

 韓国も、IMFショック後、競争社会が行き過ぎた状態となり、完全な実力主義で、会社内の競争に勝ち抜かなければなりません。40歳代で会社役員になれなければあとがないと聞いています。負けた人には全く何も残り ません。彼らの支えは、日本経済に肩を並べたことで、竹島問題は、まさに、韓国国民の不満のはけ口であり、竹島を韓国領土と主張し、一歩も引かないことが、日本との対等意識の象徴なのかもしれません。李明博大統領のスキャンダルへの名誉挽回のためのスタンドプレーと言う意見もありますが、その実、中国、 韓国の内部事情があるようです。

 また、中国政権での江沢民派と胡錦濤派の抗争の表れと言う意見もあります。習近平氏が次期国家主席と目されていますが、彼は、上海グループ、太子党出身の江沢民派です。胡錦濤一派は、巻き返しをはかり、上海の大物、薄煕來氏を排除、李克強(胡錦濤同様の中国共産党青年団出身)を首相に据え、さらに「チャイナ9」と 呼ばれる中枢メンバーを7人にしようとしています。胡錦濤の力を存続させるためです。

 その政争の延長で、江沢民派が、今回の尖閣諸島問題をけしたてているという噂もあれば、逆に、胡錦濤派が、胡錦濤の国家中央軍事委員会主席の座に居座るために煽っているという噂もあり、政権紛争の中で、いろんな情報が飛び交っています。

 前回、中国漁船と自衛隊艦船衝突の時の中国側のデモは、政府がやらせているという話もありましたからね。

 9月18日は、満州事変の発端となる柳条湖事件から81年を迎える日で、中国にとっては屈辱を忘れないという特別な日です。中国の日本大使館の警備を厳重にしたようで、ネット規制も行ったようです。

 尖閣諸島事案は、日米安保の反中です。中国にとっても、アメリカの登場は歓迎しないでしょうし、アメリカも、日中友好は嫌っていますが、さすがに、これ以上の紛争を望んではいないでしょう。どちらにしても、事態の深刻化は得策ではありません。日中戦争勃発という、恐ろしい話も出てきています。ここからは何らかの政治決着となるのでしょうね。

 複雑な社会事情が入り乱れた問題です...
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