時事ネタ、マーケットや経済の話を、ファイナンシャルプランナーの視点で難しい話もなるべく専門用語を使わずにできるだけわかりやすく解説します。ときどき、思いついたこともそのまま書くこともあります。よろしくお付き合いください。

ソフトバンク、国境超えた大型買収で、何で株価は下落なの...

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 ソフトバンクによる米国携帯電話第三位のスプリント・ネクステル買収する方向で協議に入りました。スプリントを通じて、第五位のメトロPCSコミュニ ケーションズも買収を検討しています。買収に際して、みずほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行の3行は、ソフトバンクに対して、買収資 金として総額1兆8000億円規模の協調融資(シンジケートローン)を取りまとめると報じられています。

 ソフトバンクは、2006年の英ボーダフォン日本法人買収時(1兆7500億円)にも、1兆円今日の短期資金融資を受けています。のちに、携帯電話事業収益を事実上の担保とする証券発行により借り換えています。

 この、国境を越えた買収騒動により、ソフトバンクの株価は大きく下落しました。今日は17%を超える下落率で、一時2385円まで下落しています。アナリストによれば、買収が進むにつれて株価はさらに下落し、2000円を割るのではとの見方も出てきています。

 なんで、社会ニュースとしては「ソフトバンクすげぇ~」と言う感じなのに、株価は大きく下落するのでしょう。

 マーケットでは、財務の圧迫懸念から、こういう大型の買収は、時として下落要因となるのです。買収による、ソフトバンクの財務体質が悪化するのではと言う懸念の方が強くなるのです。

 ここを理解しないと、株式投資では収益を上げられないでしょう。

 似たような例で、日本の自動車メーカーがF1進出と言うニュースが飛び交うと、車好き、F1ファンは、期待に胸躍らせて興奮しますが、マーケットは逆に冷めていて、これでキャッシュフローが悪化すると判断して株価は下落するようになります。

 また、「○○製薬会社が、画期的な新薬開発に着手、これで難病患者が救われるかも」と言う記事が出ると、社会的には、もろ手を挙げて歓迎されますが、 マーケットでは、新薬開発コストが膨大にかかることで、その製薬会社の株価は下落します。新薬発売で業績が伸びれば、マーケットはその製薬会社をやっと評 価するのです。

 それがマーケットなのです。

 私たちの一般的な感情と、マーケットの持つ独特な感性とは、見方が違いますし、判断の仕方が異なってきます。着目点も大きく違います。おもしろいですね~
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