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ネットベンチャー経営の合間に、感じたこと、考えたことをダラダラ書きます

採用について大いに悩む私

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採用もかなり長くやってきましたが、最近では迷うことが多くなっています。勿論、ある特定業務を遂行していただくことを想定して、採用するので、「業務への適性」「スキルセット」というものを評価することになります。で、「業務の適性」って何よ?というのが、よくわからない。

専門職であれば、そのスキルをみてある程度判断することができます。しかし、営業、企画などの職種について言えば、中々判断することは、難しいのです。

僕自身、大学を卒業するときに、先輩から(彼は教師です)「悪いことを言わないから、一般企業に就職するのは、無理だから止めとけ」と言われたくらい、業務以前の「働くことへの適性」を大きく疑問視されていたクチです。でも、20年間、会社生活を継続できていたりするので、本当にわからないものです。

本日、人材紹介の方から、提携・営業・企画に関しては、全く経験がないが、明るくて、元気な方がいるので、検討できませんか?といわれて、はたと思いました。明るくて、健康なら、何でもできるのではないだろうか?

実際、明るくて、健康で、前向きで、頭の回転が良くて、素直で、人の話を聞く力があれば、当面の仕事の経験がなくても、何とかなります。そういう、特徴がありそうでなさそうな、ナチュラルなタイプの人って、いそうでいない...というのが現実でしょう。

コッターさんのいうには、ボスの陥る罠として、自分に似たタイプを求める...というのがあるそうです。この言葉の僕への影響力は大きく、常に自分とは違うタイプ、理解できにくいタイプの評価を高くする傾向にありました。ニュートラルに評価しようとする余り、結果が歪んでしまうというか...。 最近は、自分に似たタイプで、全然構わないって開き直って思うようになりつつあります。

職場というのは、継続的に同じメンバーで仕事をするし、利害関係もありますので、結局、人間の本質が現れてしまいます。とすれば、全天候型のナチュラルタイプか、自分に似たタイプであれば、(少なくとも僕とは)快適な関係を築けるのではないか...と思うわけです。

とはいっても、この2つのタイプですら、数回の面接で、判断することは、至難の業ですので、やはり直感でいくしかないか...と腹を固めつつあります。

全然余談ですが、僕が最初に勤務した鋳物工場における、高度成長期の採用基準は、「重いものが持てる」ということだったらしいです。これだと、選ぶのはラクですわね

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