サーチとニュースに関して
今一日に二本ブログを書いていますが、仕事が暇なわけでもなく、色々な業務をちぎっては投げしています。先ほど、親会社の人と電話で話をしていて、「もうアントニオ猪木の心境です」という話をしたら、「誰でもかかって来い…ってことですね」と即答されましたが、まさにそういう気持ちです。
というわけで、今週も初っ端からかなりイカレテいるわけですが、最近、業界的には色々動きがあって、例えば、米国新聞協会が検索エンジンただ乗りは許さない…という報道がありました。
検索エンジンは対価を支払え」:新聞団体がコンテンツ無料使用を討議(CNET)
World Association of Newspapers(WAN)は米国時間31日、GoogleやYahooと
いった検索エンジンが出版メディアに金銭的対価を支払わずにユーザー向けニュースの見出しや写真を集めていると説明し、GoogleとMSNの「コンテンツ搾取を問題にする」計画について明らかにした。(以下略 CNET)
またAFPのサイトで、記事に対してブログで意見を発信できるというリリースも。
ソフトバンクグループ、ブログでの正規引用を認めたニュースサイトを開設(CNET)
ゲームポータルサイト「BB Games」の運営などを手がけるソフトバンクグループのMOVIDA ENTERTAINMENTは2月3日、フランスに本社を置くAgence France Presse(AFP通信社)、コンテンツの開発運営を手がけるクリエイティブ・リンクと共同で、ニュースサイト「AFP BB News」のベータ版を開設した。読者にAFP通信社の写真を自由に引用できるブログサービスを提供する点が特徴だ。 (以下略)
時計を逆回しにするか、加速して動かすか…みたいな様々な動きがあって、混沌としています。
読売新聞の見出し無断利用に関する判決が昨年ありましたが、見出しの著作権性に関しては認めるのは難しいが、見出しそのものを無断利用するのは、不法行為にあたる~つまり新聞社が行っている見出しの販売というビジネスを、不当に侵害する…という趣旨でした。巡回ロボットでまわって、検索ワードに従って、見出しを表示するのは、不法行為にあたるのか?またグーグルニュースや弊社のFresheye Newswatchのような、予めカテゴリーを定め、記事を全文解析してカテゴリー別に抽出してタイトルリンクを表示するようなサービスはどうでしょう?(弊社は、結局全巡回サイト様から許諾をとりこの問題をクリアーすることにしました。)
AFPのブログでの引用を認めたニュースサイトにしても、日本の新聞社では、記事に何らかの意見をつけられることには抵抗感があると思いますし、このAFPのアクションが、どのような変化をもたらすかは、注視したいと思います。
ただ、大きな流れとしては、ユーザーの以下のような潜在的ニーズをみたすウェブ媒体が今後求められるという仮説をもっています。
1. ユーザーの能動的情報収集ができる
2. ユーザーの情報発信を可能ができる
3. 能動的情報収集、情報発信の履歴を閲覧、把握できる
4. 上述履歴を分析できる、他者と比較できる
5. 情報収集・発信における同傾向のユーザーが集まって何らかのコミュニティを構築できる
これは、真の意味で、ユーザー個々の情報ニーズ(収集、発信、分析、コミュニティ構築)を満たす仕掛けのようなものになると思います。
弊社は、フィルタリング&サーチというコアテクノロジーを用いて、個の情報ニーズを満たすような新しいメディアを構築するべく模索しています。