結局ホリエモンは正しかったのだなぁ・・・・・・
「放送+インターネットでもっと楽しく」というのは、堀江貴文氏が2005年1月にニッポン放送買収をしかけた時に示したビジョンだったわけですが……。
あれに対しては、日本中が「それだけかよ!」って突っ込みを入れたと記憶しています。しかし、あれから2年半たってみて、ああ、ホリエンモンは正しかったんだなぁとしみじみ思います。まぁ、「もっと楽しく」ではなくて、「放送+インターネットでちょっと楽しく」の方が適切かもしれませんが……。
ブロードバンドが普及した結果、テレビの前のお茶の間の感覚がネットの世界に持ち込まれました。検索ワードランキングの上位を見ても、ニュースサイトのアクセスランキングの上位を見ても、テレビでやっているネタや話題がずらっと並んでいます。雑誌や書籍も、テレビかインターネットを見て企画をたてたものが増えているように感じます(インド数学とか)。
その結果、テレビとインターネットの間で情報が行ったり来たりするだけで、「テレビで話題」か「インターネットで話題」にならない情報は、ネットをさまようだけ……。
前々回のエントリーで触れたのですが、「森博嗣の小説『スカイクロラ』が、押井守監督によってアニメ映画化」という情報は、それなりに関心のある人のところに、それなりのスピードでしか届かないという現実。これって、インターネットやパソコン通信が無かった時代に、アニメ誌、映画誌、小説誌なんかをマメにチェックしたり、ファン同士が連絡を取り合うことで情報を交換していたのと、あんまり変わらないんじゃないかと思います。
もちろん、まだまだ技術革新によってインターネットと放送の融合は進むだろうし、新しいビジネスモデルも出てくるし、お金の流れというのも変わってくるとは思いますが、現象面での変化は、ほとんど見えてしまったと思います……。