ソニーエリクソンの挑戦(30)~技術の距離感
あくまでも2007年2月時点の話ですが、携帯電話に盛り込める機能というのは、どれくらいのものか、という話です。先日のウォークマン携帯『W880』の記者発表会でも話題になったのですが、音楽プレイヤーとしての機能は、十分、携帯電話に取り込めている、と思います。1GBのメモリー・スティック・マイクロに対応し、約900曲の楽曲を保存でき、音楽の再生だけなら20時間まで可能。
さらに、携帯電話ならではの機能として、『W880』には、"TrackID"という機能が搭載されています。これは、「ウォークマン・プレイヤーや、FMラジオで聞いている楽曲に関する情報を画面上に表示させる機能」で、「タイトルやアーティストがわからない曲でも、それをすぐに知ることができる」というもの。その方法は「聞いている楽曲のパターンから、楽曲を割り出し、携帯電話ネットワークを介してデータベースにアクセスする」というものです(この説明で正しいのか、再度、確認してきます)。
次に『サイバーショット携帯』ですが、先日発表された『K810』が、320万画素、オートフォーカス、キセノン・フラッシュ、2インチのQVGA・TFT液晶(26万2000色表示)というスペックでした。「サイバーショットと比べると、カメラとしての機能は、2年くらいギャップがある」というのが、あるソニーエリクソンの方の意見です。
最後に気になるのがゲーム機能ですが・・・。携帯電話としての機能をそこなわずに、PSPくらいの機能を盛り込むには、まだだいぶ時間がかかりそう、という意見が多いですね。しかし、今年夏には、ノキアが"N-Gageアリーナ"というサービスとともに、ゲームに特化したSymbian OS搭載の携帯電話を発売する予定なので、ソニーエリクソンも、ゲーム携帯電話を出してくるんじゃないかなー、と予想しています。名前が『プレイステーション携帯』になるのかどうかは、わかりませんが・・・。