モバイルTV「ブロードキャストとユニキャストが共存する」
イギリスのケンブリッジで、4-5日に開催された携帯電話関連の技術カンファランス"Wireless Developper Forum UK 2006"では、EricssonのJohn Culiffe(CTO, Ericsson Market Unit North Western Europe)氏が、モバイルTVについてのプレゼンテーションを行いました。
同氏は、「モバイルTVとは、テレビをモバイル・ユーザーに提供するものであって、モバイル・デバイスに提供するものではない」と強調します。携帯電話ユーザーにとって必要なモバイルTVとは、<1>すでに存在しているテレビ番組を見る、<2>オン・デマンドのコンテンツをユーザーが時間を決めてみる、の2つに分けられます。
この2つのうち、<1>は従来からあるブロード・キャスト、<2>はIPネットワークを介したユニ・キャストがふさわしいとしています。ユニ・キャストはロング・テールのしっぽの部分、ブロード・キャストはロング・テールの頭に相当します。
ユニ・キャストとブロード・キャストには、それぞれメリット、デメリットがあり、補完関係にあると言えます。特にユニ・キャストは、ネットワークのキャパシティによってアクセスできるユーザー数に限界が生じてしまいます。
HSDPAでは、ユーザー一人あたり1日30分間ユニ・キャストを利用するという前提でも、契約者の50%程度しか利用できないようです。そのため、ユニ・キャストの普及には、HSPAやLTEへの移行が前提となるようです。
[告知]
Wireless Developper Forum Barcelona 2007
12-15 February 2007, Hotel Barcelo Sants, Barcelona
www.wirelessdeveloperforum.com/Barcelona
Wireless Developper Forum Beijing 2007
April 2007, Beijing, China
www.wirelessdeveloperforum.com/china