コピーライト・トラップ
科学誌『NewScientist』を読んでいたら、"コピーライト・トラップ"について書かれた面白いコラムを見つけました。
The word: Copyright trap
http://www.newscientist.com/channel/opinion/mg19225741.800-the-word-copyright-trap.html
まず冒頭で、"Steinlaus"について紹介しています。
THE Steinlaus - "stone louse" in English - is a rodent-like mite.
According to the German medical dictionary Pschyrembel...
”「シュタインラウス」とは、-英語で"石ジラミ"の意- ネズミのようなシラミのことである。ドイツの医学事典Pschyrembelによると・・・”
と続くのですが、この"Steinlaus"なるものは、実際には存在しない架空の生物なのだそうです。
辞書などに、こうした架空の項目を入れておくと、他社が著作権侵害した場合には、明白な証拠としてあげることが可能となります。"Steinlaus"のケースは、単なるジョークだったようですが、New Oxford America Dictionaryでは、意図的に"esquivalience"なる造語が混入されたそうです。
このほか、メーリング・リストを盗まれた場合の証拠として、架空の人名、たとえば"Jakob Maria Mierscheid"を入れておく例や、1930年代のアメリカの地図に登場した"Agloe"なる地名についても紹介されています(どちらもGoogleなんかで調べてみると面白いですよ)。
また、このコラムの落ちがなかなか利いていて、それは、「もしこのコラムをコピーしようとしてるのなら、やめたほうがいいですよ。我々のコピーライト・トラップにひっかかるかもしれないから・・・」というものでした。