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イーリング・スタジオズ

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私の家からバスで15分ほど行ったところに、イーリング・スタジオズ(Ealing Studios)という映画の撮影所があります。

1930年代から1950年代にかけて、"イーリング・コメディ"と呼ばれる喜劇が数多く撮影された場所で、代表作は1955年の『The Ladykillers』(邦訳『マダムと泥棒』)などです。

1960年代以降は、テレビの撮影所として、細々と命脈を保ってきましたが、2000年になって、オーナーがかわり、再開発が始まりました。 スタジオを新しくしたほか、オフィス用のスペースも新設し、そこには映画関連の会社だけでなく、音楽、ゲーム、デジタル機器のメーカーなどにも入居してもらい、デジタル・コンテンツの制作拠点として発展させることをめざしています。

http://www.ealingstudios.co.uk/facilities_development.html

再開発の第一フェーズは終了し、デジタル・アニメの『シュレック』を制作したヴァンガード・フィルム社が、すでに入居しています。2005年3月には、第二次大戦中の伝書鳩を主役にした、ヨーロッパ初の長編デジタル・アニメ『ヴァリアント』が公開されました。

http://www.valiantmovie.co.uk/

この『ヴァリアント』ですが、アメリカで製作した場合のコストは、8000万ドル(88億円)と見積もられていましたが、イギリスでは、税金の還付などの特典により、その半分の製作費で済んだそうです。また、イギリスの宝くじロタリーの収益から与えられる援助も受けているそうです。

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