3GSMの感想をば
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今年の3GSMは、出展者数も来場者数も昨年より多かったのですが、何か「さびしさ」のようなものを感じてしまいました。
なぜ、そんな風に感じるのだろうと考えて見ると、一つ思いあたることがありました。
それは、携帯電話メーカーの数が減りつつある、ということです。
ヨーロッパの携帯電話業界では、端末メーカーが主役です。毎年恒例の3GSMでは、いろいろなメーカーが、いろいろな端末を展示してきました。「こんなメーカーが、こんな携帯電話を作っていたんだ!」というのを発見する楽しさがありました。
ところがいまは、「あーあ、こんなもん作っちゃって」なんて、毎年、楽しませたくれたイギリスのSendoという会社はもうありません。なぜなら、モトローラに買収されてしまったからです。また、昨年まで別々の会社だったシーメンス・モバイルとBenQも、いまは1つです。
第2世代の頃は、中小メーカーでも、それなりに存在感を示すことができたのですが、もはや消えゆく運命にあるといえます。それは、第3世代に入り、新しい機能が要求されるにつれて、資金や技術が追いつかなくなってしまうからです。
三洋電機が、ノキアとの提携を選んだのも、文脈としては同じことだと思います。
そして、今年の3GSMでの展示内容を見る限りでは、「もう来年は見られないかも」と思う端末メーカーがいくつかありました・・・。
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