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移民について-イギリス篇4-

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私はロンドンの西の方に住んでいるのですが、さらに西へ行くとサウスホール(Southhall)という地区があり、ここはインド人街として知られています。

インドの街が、丸ごと移ってきたようなところで、住人は、コテコテのインド人ばかり。インド映画専門の映画館や本場のインドカレーを味わえるレストランなどもあります。

サッカーが大好きなインド系イギリス人の女の子が主人公の映画『ベッカムに恋して』(原題「Bend It Like Beckham」)は、このサウスホールの近くが舞台です。主人公のジェスが、保守的な両親の目を盗んで、女子サッカーチームに参加する・・・というストーリーです。

インド人家庭の持つ伝統と現代のイギリスの価値観との衝突、とか、イギリス社会における差別の問題などが含まれていて、見る人によっては、重たい映画に感じられてしまうかもしれません。でも、面白い映画です。インド人の話す英語が、どんなものであるかも、よくわかります。

ジェスのチームメイトのジュールズ役として、キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)も出演しています。ロンドンに住んでいる女の子が話す英語というのは、こんな感じというのもわかります。

この映画はイギリスだけでなくアメリカでもヒットしたことから、ジェス役のパーミンダ・ナーグラ(Parminder Nagra)は、アメリカのテレビドラマ『ER』の医学生役として活躍しています。一方、キーラ・ナイトレイは、映画『プライドと偏見』(原題『Pride and Prejudice』)に主演し、今やイギリスの国民的女優になった感があります。

ちなみに、『プライドと偏見』は、イギリス版とアメリカ版では、ラストシーンが異なるそうです。どちらもハッピーエンドなのですが、アメリカ版のラストシーンの方が、イギリス版よりも、よりハッピーなのだそうです・・・。

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