オルタナティブ・ブログ > 安藤怜のロンドン灯 >

英国ロンドン発のニュースなど

イギリスの英語-2-

»

1980年代までは、イギリスのニュース番組などでは、いわゆるクィーンズ・イングリッシュしか使われなかったようですが、1990年代に入ると、そういうのを見直そうという動きがあって、昔ほど極端なクィーンズ・イングリッシュは聞かれなくなったそうです。

そして、そういう気運に影響されたのか、方言や訛りを、そのまま活かした映画も数多く作られるようになりました。というわけで、そういった映画の1つとして『フル・モンティ』(原題『The Full Monty)を紹介します。

これは、北部イングランドのシェフィールドを舞台にした映画で、失業した男たちが、一稼ぎしようと一回限りのストリッパーになる、という他愛もないストーリーの映画です。

この映画の中で話されるシェフィールド訛りの英語では、「come」は「カム」じゃなくて「コメ」だし、「fucking」は「ファッキング」ではなく「フッキング」だし、「money」は「マニー」じゃなくて「モネー」となります。ほとんどローマ字読みに近い発音になります。正直なところ、DVDで下に英語の字幕を出しながらでないと、何を話しているのか、さっぱりわかりません。

とあるイギリス人によると、この映画がアメリカで公開された時は、シェフィールド訛りを聞き取れないアメリカ人のために、英語の字幕をつけて上映したそうです。

そういうわけで、DVDを借りてきて、下に英語の字幕を出しながら見てみると、このシェフィールド訛りが、どんなものかよくわかると思います。まぁ、そういうことに関心の無い方でも、楽しめる映画ですので、お薦めします。

Comment(1)