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パソコン自分史(3) 孫さん日本パソコンソフトウェア協会を設立

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孫さんの考えることはすごい。パソコンソフトの流通ビジネスを始めるにあたり、必要なのは業界団体だと考えた。そして孫さんの下に、内外データの清水洋三さん、関東電子の武田さん、日本SEの松本さん、などなどパソコンソフトをビジネスとして行こうという人たち7人くらいが集まった。私だけがまだメインフレームの仕事をしている会社の社員だった。そして1982年日本パソコンソフト協会が設立された。もちろん初代会長は孫正義さん。清水洋三さんが途中から専従になって本格的な活動が開始された。
孫さんとの出会いは、私が日経産業新聞の情報欄に毎週一回パソコン最前線とかいうタイトルのコラムを書いていたとき、取材で市ヶ谷の染色会館にあった経営総合研究所におじゃましたときだった。マトリックス会計ソフトの取材を終え、面白い男がいるからと紹介されたのが孫さんだった。植松さんと二人だけだった。日本にソフトの流通業を立ち上げようと思っていると打ち明けられた。そのためにここで経営を学んでいるのだという。1980年くらいだったろうか。私は大いに共感して、時間の許す限り協力すると申し出た。私はシーエーシーというソフト会社のOA研究室長という立場だったので、ある程度自由な時間があったからだ。孫さんは日本中のソフトハウスに声をかけてソフトのカタログ誌を作った。そのタイトルが確か「日本ソフトバンク」。私はその構成を考えてあげたり、確か創刊号にお祝いの記事を書いたような気がする。カタログ誌は2号まで出てあとは出ていない。編集長は田鎖さんという方だった。今どこを探しても創刊号も2号も見つからない。どなたか持っておられたら見せていただきたいのだが。

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