ソーシャルメディアをWeb解析の視点から捉え直す

ユーザーローカル「ソーシャルインサイト」を使ってみた

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ユーザーローカルさんのリリースしたソーシャルメディア分析ツール「ソーシャルインサイト」を簡単に使ってみました。Twitterアカウント・Facebookページの競合比較に秀でたツール、という印象です。意外に日本語のフリーツールでTwitter・Facebook両方いけるツールはありません。詳細は以下。

ソーシャルインサイト

ソーシャルインサイトは以下の4つの機能があります。このうち「マイファン分析」はまだ未実装、「コミュニケーション管理」は有料版(ビジネス/エンタープライズ)のみの提供なので、フリーで使えるのは「ソーシャルメディア傾聴」「ファン分析」の2つになります。

・ソーシャルメディア傾聴
・ファン分析
・コミュニケーション管理
・マイファン分析

ソーシャルメディア傾聴

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「ソーシャルメディア傾聴」は、指定したキーワードに関する分析です。そのキーワードが発言された数、発言者の属性傾向、テキストマイニングによるネガポジ判定、共起語分析、発言の本文一覧などを見ることができます。またTwitterだけでなく、指定したキーワードのwikipediaページのPVも知ることができます。

ユーザーインサイトは「Twitraq」というTwitter分析ツールをリリースしており、このキーワード分析と昨日はかなり近いようです。ただしTwitraqが「ざっくりこんな感じです」というデータを見るのに適しているのに対し、ソーシャルインサイトは細かい割合や数字を見れるようになっています。またネガポジ判定やwikipediaのPVはこれまでにない機能です。また面白いのはキーワード間の比較機能で、登録したキーワード同士のデータを比較できます。発言数の推移だけでなく、発言者の属性情報等も比較できるようになっています。また2つの単語の発言数の推移に相関があるかどうか、相関係数まで出してくれます。

ファン分析

「ファン分析」は、Twitter アカウントや Facebook ページのファン数推移や影響力、ユーザー層を調べることができます。またYouTube の視聴数も分かります。特徴的なのは、自分が管理しているTwitterアカウントやFacebookページでなくても良いという点です。つまり競合分析に適しています。適しています、と書きましたが、むしろそれを主眼として設計されており、任意のアカウントを1つのページで比較することができるようになっています。下のキャプチャは僕のアカウント( @klov )とIT戦士・岡田さんのアカウントを比較したものです。フォロワーの実数を比較すると比較できない程度の差があるので、差分の推移を見ています。このように実数と差分、データの見せ方を2パターン選ぶことができます(これはソーシャルメディア傾聴でも同様です)。

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コミュニケーション管理

「コミュニケーション管理」は有料版のみの機能ですが、企業アカウントへ寄せられたコメントへの返事等を誰がやるのか、その進捗はどうなのか、管理するツールと思われます。企業向けのツールとしては今や必須になりつつあります。

マイファン分析

「マイファン分析」は未実装の機能ですが、アナウンスによると

・友達のユーザー属性(年齢・性別・居住地など)
・友達がいいね!した Facebook ページ
・友達がいいね!した URL

などが分かるようです。自分の友人がとったアクティビティに関する情報がサマリーされるといった感じでしょうか。

感想―目玉は比較機能

Twitter分析について言うと、自分のアカウントに関する情報だけを集めたい場合、既存のTwitraqで事足りると感じました。ソーシャルインサイトはデータが細かい代わりに、発言数の推移や発言者の属性が1ページで見れない仕様です。また最大のウィークポイントはフリーだとCSVダウンロードが効かない点です。

ただ企業が目的をもってソーシャルメディアを使う場合、自社のアカウントについてだけ気にしていれば良いという考え方は少し厳しいでしょう。このブログでもたびたび書きましたが、ソーシャルメディアのアカウントを運用するのにもなんらか定量的な目標や目的が必要で、競合比較はその上で重要です。そしてソーシャルインサイトの最大の特徴は、この比較機能にあります。キーワード同士の比較も良くできていますし、TwitterアカウントやFacebookアカウントの比較ツールは、日本語ベースのツールで無料のものは寡聞にして知りません。Facebookページのインサイト機能ではリーチ数などを重視していますが、これは自分の管理しているFacebookページしか見れない情報なので、競合比較出来るデータは限られています。強いて言うなら、Faceobookページの発言数データも欲しかったところです。

比較機能は非常に面白いです。ぜひ一度試してみることをお勧めします。

ソーシャルインサイト

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