ソーシャルメディアをWeb解析の視点から捉え直す

ソーシャルメディアは「コンテクスト」を作れるか

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このブログではよくソーシャルメディアと検索を比較します。それはソーシャルメディアの方が検索より優れている! と言いたいのではなく、「ソーシャルメディアと検索ってよく比較されるけど、もともと検索エンジンができていたことをやらせたら絶対検索エンジンの方が良いよね?」という素朴な疑問があるからです。なので、単に比較しているのではなく、検索エンジンとの活用方法の違いを意識してそうしています。SMOという言葉もありますが、単に人とコンテンツを直接マッチさせるだけなら検索エンジンの方が優れています。

ではソーシャルメディアの強みはなんでしょう? ユーザーサポート面での強みは以前から強調されていましたが、あくまでサポートです。Webサイトの根幹にかかわる形で、ソーシャルメディアはどのような武器となりうるのでしょう?

ソーシャルメディアはコンテクストを作れるか

Webサイトには必ず目的があります。ユーザーに提供したいサービスやコンテンツがあります。一方ユーザーも、無目的にサイトを訪れることはありません。それが例え暇つぶしのためであっても、暇つぶしという目的があります。さらにいえば、性別や年齢、普段興味のあるモノによって暇つぶしに向くコンテンツが変わるかもしれません。このように、ユーザーは目的や属性といった背景を持っています。

ユーザーは背景を持っており、Webサイトは目的を持っている。これらを繋ぐのがサービスやコンテンツだったりするわけですが、これは自動的にマッチングされるわけではありません。ユーザーは自ら行動し、Webサイトの運営者はユーザーの背景を想定してサイトを設計する。互いに歩み寄っていくわけです。背景とユーザーとコンテンツと目的が全てピッタリ当てはまった時、ユーザーとWebサイトの運営者は双方ハッピーになれます。そしてこの4つの要素を一気通貫する言葉として、「コンテクスト」「ストーリー」といった言葉があります。

図にしてみます。

Context

何らかの背景を持ったユーザーが、Webサイトのコンテンツと出会い、目的を達成する。この流れをひとつのコンテクスト(文脈)とみなすと、多くのWebサイトは、このコンテクストを漏れなく想定し、作り上げる活動がメインになります。時には、背景を持ったユーザーがいても、結局コンテンツに辿りつかなったり、コンテンツにたどり着いてもサイトの目的に合致しない、「未完のコンテクスト」が生まれます。検索エンジンが優れているのは、何らかの背景を持ったユーザーを適切なコンテンツに誘導し、サイトの目的に繋げられる点です。コンテクストの萌芽を一気に引き伸ばす力があります。

ユーザーとその背景、サイトの目的とコンテンツの連なりをコンテクストとして捉えたとき、ソーシャルメディアはコンテクスト作りにどう役立つのでしょうか? ソーシャルメディアにはソーシャルメディアの強さがあるかもしれません。しばらくの間、コンテクスト作りに上手くソーシャルメディアを活用しているサイトを探し、勝手に分析して、出来ればその共通点を探ってみたいと思います。今月いっぱい、シリーズ化する予定です。

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