KDDI2013夏モデルHTC J One HTL22プレスイベント「Meet the HTC Night」参加レポート【後編】
HTC J One HTL22のプレスイベント「Meet the HTC Night」レポートの後編です。
前編では、HTC J One HTL22の外観を中心にお伝えしましたが、後編では、ホーム画面用の「htc BlinkFeed」と、自慢のカメラ機能とあらたに機能追加されたについて紹介します。
htc BlinkFeedは、ニュース・SNS(Twitter・Facebookなど)・カレンダー・写真/動画および日本仕様としてGREE・mixi・au スマートパスをHTCのサーバからストリーミング配信し、設定画面の「サービスとアプリ」「提供元」「カテゴリー」の中から表示したいコンテンツのチェックボックスをオンにするだけで、ホーム画面にタイムライン的に表示するアプリです。
画面をあれこれと切り替えることなく、1画面に集約されることで、自分専用のニュースヘッドライン的な利用が可能となりますが、配信可能なコンテンツは、現時点でニュースは海外メディアのみ、お気に入りサイトのRSS配信を表示する機能は実装されておらず、今後のコンテンツおよび機能の強化が期待されます。とくにRSSは、Google readerの終了が近づいており(7月1日に終了予定)、対応してくれれば、喜ぶ人はコア層に少なくないと思われます。
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続いてカメラ機能ですが、今回の新たな取組としては、「HTC UltraPixel Camera」というハードを中心とした大きな変更と、より便利に有効にツカエル機能を追加したアプリ「HTC Zoe」があります。
HTC UltraPixel Camera
近年のカメラ高画素化の流れに反して、わずか400万画素になりました。 この夏モデルの各社主力商品では、1300万画素が主流となっている中、1/3以下の画素数しかありません。
解像度も静止画で最大2688x1520(動画は1920x1080)に留まっていますが、これは、大きなピクセルにすることで、光の取り込み量を増やすことで、薄暗い場所でも明るく、ノイズが少ない、手振れしにくい高品質な写真が撮影可能にするためで、800万画素の2倍、1300万画素の3倍も光を吸収できる量が増えているとのことです。 確かに、他のスマホカメラと比較しても、明るくノイズが少ないと感じました。
画素数が少ない事のウィークポイントとしては、プリント時の粗さが想定されますが、通常の写真プリントでは全く問題無いレベルと言えるでしょうし、それ以上の用途(ポスターなどの大判プリント用途など)でスマホカメラを使う事も無いということで、気にするレベルではないと考えられます。
HTC Zoe
各社夏モデルのスマートフォンと比較しても、かなり特徴的であり、実用的な機能が満載でした。
通常の撮影モードとは別に、画面左に配されたHTC Zoeモードをオンにすると、常時シャッターを押す1秒前からの4秒間・20枚の静止画と、同時にシャッターを押してから3秒間のフルHD動画を同時に自動撮影してくれます。
後からベストショットを選択するという流行りの使い方は当然の事ながら、撮影したショットを合成して『ベストショットを創りあげる』機能があります。
- スマイルレタッチ
最大10人までの顔認識をして、1人ずつ、笑顔が良い・目を瞑っていない、ヨソを向いていないショットを選んで、全員がベストな写真に合成する機能
左右の男性が目を閉じて、左から2番目の女性は目線が他所へ
自動認識された顔をタップしてから、横方向にドラッグ操作をすると他のショットでの表情に入れ替わっていき、一人ずつ最適な表情を選択・合成していきます。
4人それぞれのベストショットが合成できたところ。 - オブジェクトの削除
撮影中に通過した人やクルマなど、動いていた邪魔なモノを消す(写っていないカットから抜きだしてを合成する)ことができる機能
写り込んだ通行人などを選択して
トリミングした後はスッキリ。
- フェイスレタッチ
「肌を滑らかに」「顔の輪郭(強調)」「アイエンハンサー(大きな目で)」「赤目除去」「目を明るく」「照明」「てかり防止」ツールによる修正を可能にする機能
何れも実用的であり、失敗したはずが最高の一枚を生み出す可能性すらあるということで、非常に価値が高い機能です。なかなか思い通りに撮影がしにくい小さなお子さんとの写真などでも有効な機能になるでしょう。 その他、連続写真モードで1枚の写真に動きのあるモノを合成する機能や、BGM付きの30秒ビデオクリップ自動生成機能なども楽しめる機能でした。
連続写真モードを試す。千手観音のような写真もその場でカンタンに。
以上、HTC J Oneの主な進化についてレポートしましたが、全てが最良で誰でも満足度が100%になる商品はまずありえません。 このHTL22でも、良いことばかりだけではなく、気になる点はいくつかありますが、例えば、通知エリアに進化が感じられない事、ホーム画面がローテーションせずに左右で行き止まりになってしまう事(あるいは、昔のHTC Senseのように意味もなくグルグルっと回転する動きが無くなった事)など、ヘビーユーザや古くからのHTCファンからは不評かもしれません。
ギャラリーからの共有で、複数選択して送信するインターフェイスがわかりにくい点も気になりましたが、これらの細々とした事も、今後は改善して欲しいポイントでした。
また、使用環境に依りますが、butterflyではBluetooth接続やWi-Fi接続が不安定になりやすい事があり、今回は、大人数のイベント会場内ということで、改善状況までは十分な確認は行いませんでしたが、気になる点です。(購入して確認することになりそうです。)
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最後に、発売時期ですが、6月上旬以降ということで、まだ時間があります。
(auの場合は、地域によって発売開始時期が異なる可能性もあります。)
auショップや量販店などに、実機(ホットモック)が配備される前は、5月21日から展示が開始したKDDIデザイニングスタジオ(東京・原宿)・au NAGOYA(名古屋・栄)・au OSAKA(大阪・梅田)でタッチ&トライできるので、機会がある方は是非ともHTC Jの進化を感じて欲しいところです。
関西圏の方は、4月にオープンしたばかりのグランフロント大阪にあるau OSAKAに行く良い機会かと思います。