モノを大切にする心+メカ好き魂。2008年に1981年購入のロードレーサー(SANNOW製)をメンテナンスしたお話。
2年ほど前に気付いたのですが、三田の慶應大学・東門の前あたりに昔あったロードサイクルのメーカー「山王スポーツ」が、今は、横浜にありました。
◆横浜山王スポーツ
http://www.sannowsports.jp/
小学生の終わりから、中学生にかけて、良く通って、自転車の部品でなんか安くてカッコイイのないかなぁとか、雑然と転がっている部品の山を見ては、「高くて買えない」とため息をついたり、「このブレーキ、安くて、黒くてカッコいい」と思って衝動買いしていたのですが、高校受験を控えた中学3年生の時、ついに、お金も貯まり、山王スポーツのフレームのついた自転車を買うことに。
フレーム、サドル、ホイール、タイヤ、ギア、クランク、ディレイラー、ハンドル、ブレーキと、自分で選んでいきます。 シマノのDura Aceとか、輸入物とか、高くてチョイスできないパーツばかりでランクを抑えてしたが、結局は当時でも、10万は下らない合計金額になってしまったのですが、1社で全てのパーツが整う総合パーツメーカーのシマノではなくSUNTOURというパーツメーカ連合のブランドで SUPERBE PRO(サンツーア シュパーブプロ)シリーズを中心にパーツを整えることで15万円越えにならずに済んだような記憶があります。
しかし、高校は野球部で、ロードレーサーに乗っている時間もなく、ちょい乗り自転車としては使いましたが、実家の奥で眠り続け、生まれて27年ぶりに陽の目を見たのが、これ↓です。
拡大しないと分かりにくいですが、ゴムは全て劣化して、金属類も錆が多く、厳しい状態。
これをメンテナンスすることになったのは、弊社でインターンをしていた学生リーダーが、TOEIC 975点を取ったときのアワードとして、プレゼントすることにしたからなのです。
(2008年4~5月の事です。)
このインターン生は、当社の海外事業をサポートする役目があり、英語力の強化はお仕事に直結するということと、自転車のサークルに入っているけれどもロードレーサータイプは持っていないということを聞いていたので、気合いを入れて27歳の年寄り自転車を復活させることにした次第です。
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ゴムなどは劣化していたものの、一通りの工具類で、きちんとメンテナンスした状態で保存されていたので、手入れをすれば、十分に行けると確信して、解体~磨き~組み付け~仕上げというステップを踏みました。
ハンドルのバーテープは、布製だったのでボロボロ、というか、ポロっと剥がれる。
ブレーキ位置は、ロードレーサータイプなので、やや前よりにセットしています。
SUPERBEのブレーキですが、ゴムが溶けちゃってます。 が、このメーカーは既に無くなっていて、継承しているメーカーはSR SUNTOUR(http://www.srsuntour-cycling.com/)として、台湾にあるようですが、当然、このパーツは無いので、ネットで捜索です。
ホイール組む時のニップルレンチ(金色の)は、新調しました。
フロントホイールのナットが、1つ無くなっていたので、フレームカラーに近いものを購入。
Super ChampionのARC-EN-CIEL(アルカンシェル)という700c・チューブラータイヤ用の、とても懐かしいホイール。 ぐるぐると回しながら、調子していきます。
ニップル・スポークから組み上げたり、交換したりした当時を思い出しつつ、メンテナンス。
タイヤも新品に交換ですが、昔は、接着剤とリムーバが必要でしたが、今は、リムテープ(MIYATAのTTP-1)でグルッと巻けばスグにくっついちゃうという、時代の進化を感じます。
SUPERBEは、既に無くなっているので、やや苦労をしたのですが、他社の黒いブレーキレバー用ゴムを見つけて実装できました。ハンドルのテープも25年以上ぶりにまいたのですが、綺麗に仕上がりました。
ジャン!男前な感じです。
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後日、贈呈をしたのですが、少し惜しい気もしながら、「乗らなくなったら、大切に扱う人にフォワードしてね。」と伝えて、慶應SFCから東京まで、乗って帰ったようです。
その彼も、春からは生保系に行きます。
そうそう、昨日のブログ
2010/02/23 保険の銀行窓口販売(いわゆる窓販)がスタートして2年が経過。 住生の保険売れすぎで販売を休止した件。
を書いていて、この事を思い出したのでした。
手入れをして大切にしまっておいた自転車が、再び陽を浴びる事になり、良かったというお話でした。