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保険の銀行窓口販売(いわゆる窓販)がスタートして2年が経過。 住生の保険売れすぎで販売を休止した件。

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2007年12月22日、銀行の窓口で保険の販売が開始されて2年が経過しました。

当初は売れ行きいまひとつと言われていたようですが、住友生命が販売する保険「ふるはーとJロード」の販売休止に関する先日のニュース

2010/02/10 売れすぎて販売休止 住友生命の「一時払い終身保険」 (産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100220/fnc1002200108000-n1.htm

にある通りですが、いわゆる「規制」によるものでした。

「・・・無配当保険が年度内の保険料等収入(売上高に相当)に占める割合が2割以下に規制されている」

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せっかく売れるのに、こういった規制で水を差されるとみるのか、金融機関としての生保の経営を健全に保つために必要な規制なのかは、専門外なのでわからないところですが、この不景気といわれる時代に、貯蓄性が高い商品にお金が流れることは消費を生まないと見る向きもあるでしょうし、いずれにしろ消費しないならば、金融的商品に回してもらうことで、その商品を提供する企業の収益につながるじゃないか、という見方もあるかと思います。

私的には、後者が良いと考えています。

特に、サブプライムで痛手を被ったであろう生保業界各社が、少しでもヒット商品を生み出し、収益源となるような「資金」を手にする事が、最終的には生保企業の情報システムなどへの投資や広告などの活用に繋がっていくと思います。

変額保険商品を各社(三井・仏アクサ・米ハートフォード・住友・第一など)が引き受けリスクの高まり(元本割れの運用リスク)から、販売を停止してしまっている状況(参照:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/310031/)ですから、売れる商品・売りやすい商品には、期待が高まります。

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関連して、、第一生命は、昨日に、東証から上場承認を得て、NTT以来となる大型上場となる模様です。 聞きなれた「相互会社」から「株式会社」へ、そして上場です。

2010/02/22 東証、第一生命の上場を承認 NTT以来の超大型案件 (産経ニュース)
東証、第一生命の上場を承認 NTT以来の超大型案件

保険契約者に210万もの株式が割り当てられたことで、史上最大の株主数=流動化もかなりの量となるでしょうし、関連する証券会社や東証などにも、大きな影響・効果をもらたすのではないかと期待しております。

みずほグループなど、グループ内だけの調達ではなく、多様な選択肢を持つ事ができるでしょうし、預かり資産残高2位から、トップの日本生命を追いかける良いターニングポイントとなるのかもしれません。

(生保業界のアナリストの方に、お聞きしたいところです。)

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今後、生保の再々編があるかもしれませんが、各社の商品開発・販売が成功することで、結果的な循環・ビジネスの拡大に繋がる事を切に望みます。

そして、商品が売れる→Webシステム増強→ITベンダーのお仕事増加! 製品販売増加! 
(おまけとして、テストニーズの高まり → 当社テストツール製品購入が加速)

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