Re:WEB負荷試験ツール(日本CAD小俣社長からSADEE2をお借りしました)
11月19日(木)11:00、日本シー・エー・ディー株式会社社長&オルタナブロガーの 小俣光之さん にご来社頂きました。
タイトルにある通り、SADEE2を中心とする日本CAD社の製品紹介と、協業可能性について模索するというテーマで、1時間+αでしたが、かなり有意義なミーティングとなりました。
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そして、タイトルの「Re:」にあるように、小俣社長のオルタナブログ
2009/11/20 WEB負荷試験ツール
への返信的なブログとして書かせて頂きます。
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さて、SADEE2ですが、イメージとしては東陽テクニカ社が販売してるストレステスト用ハードウェア製品『Avalanche(http://www.toyo.co.jp/page.jsp?id=3909)』のような、過負荷生成を中心としたソフトウェア製品です。
特徴としては、
- Windows、Linux、Solaris そして MacOSというマルチOSで稼働
- ネットワーク系アプリケーション、プロトコルに精通したプロフェッショナルにより開発された純国産ソフトウェア
- 簡単インストール(WindowsはインストーラがあるもののEXEを開くだけ、Linux/Solarisはtarするだけ)
- ブラウザーベースのアプリケーションで、使い方も簡単
テスト対象のWebアプリケーション操作を記録してhttpリクエストを再現
LoadRunnerやvPerformerのようなシナリオ的な考え方や、任意のトランザクション測定ポイントを指定する機能は無いようなので、過負荷生成ソフトウェアという位置づけが正しいかと思います。
となると、LoadRunnerやvPerformerと連携した負荷テストモデルが成立しそうです。
高機能ながら必要な過負荷の仮想ユーザライセンスが高額なLoadRunnerでは数千の負荷を掛けるコストがかなり掛るでしょうし、廉価なvPerformerでも無制限仮想ユーザのライセンスがあるのですが、端末固定で300万円近く、フローティングタイプで450万円近くするので、そこまえは予算が無いけれども、過負荷環境でのアプリケーションの挙動や限界性能を測りたいというケース。
そんな時に、SADEE2で、Windows/Linux/Solarisなどのパフォーマンスの高いサーバ系にインストールして、対象のWebサイトに一定の過負荷を掛け、併行して、数10仮想ユーザのLoadRunner・数100仮想ユーザレベルのvPerformerでテストを実施するという方法です。
できれば、vPerformerからSADEE2をコントロールするか、Windowsアプリなどで、vPerformerとSADEE2をコントロールするなどの連携する手法を確立することが望ましいのですが、SADEE2をマニュアル起動して、vPerformerで計測していくということでも、十分な負荷テストが実現できることでしょう。
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そして、今後としてですが、Avalancheと同様に、アプライアンス製品としてお手軽に使える商品に進化させることもありだと思いました。
できれば、マルチポートのネットワークインターフェイスを実装し、APIで外部からもコントロールでき、内部・外部と同期させることができ、1台で数万~数10万の過負荷生成できるような。
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以上の通り、日本シー・エー・ディーとライトスピードによる新たな商品化に向けた第一歩となりました。
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余談ですが商品名のSADEEは、
sade(サド http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej2/62956/m0u/sade/)
からきているということでした :)