WEB負荷試験ツール
昨日お会いした、方波見さんの会社ライトスピードさんで販売しているWEB負荷テストツール「vPerformer」と自社の「SADEE2」を、簡単に比較してみました。
前提として、「vPerformer」の使い方をそれほどマスターしていない状態で、非常に簡単な比較をした程度、また、製品の優劣を比較するのではなく、製品の違いを楽しむ目的、ということを言い訳として書いておきます。。
まずは、vPerformerです。この製品はWindowsアプリで、GUIから全ての操作をできます。シナリオを作るBuilderとテストを行うConsoleの1つのアプリで構成されています。シナリオを作る際には、GUIからIEが起動し、そこで操作したものが記録されるのですが、SADEE2を作った本人としては、プロキシのように仲介せずにシナリオを取得するというのは不思議で、しかもSSLでもちゃんと取れています。IEのフックか何かがあるのでしょうか。Windowsは苦手なので良くわからないです。。
いずれにしても、シナリオを作ったら、いろいろ編集もできるようですが、とりあえずそのままテストをしてみます。評価ライセンスだと5仮想ユーザまでしか使えませんので、5ユーザ同時実行で、簡単なシナリオを実行してみました。
結果表示も非常に親切に対応しています。とりあえず後でSADEE2と比較しやすい、HTTPレスポンス(レスポンスコード/秒)の画面です。大体500レスポンス/秒くらいです。
ほかにもシステムリソースを取得できたり、アプリケーションの様子も同時に取れるなど、機能豊富です!
さて、SADEE2ですが、こちらはブラウザでコントロールも行います。ブラウザのプロキシをSADEE2のプロキシに向け、コントロール用のURLを指定するとコントロール画面が表示されます。シナリオ作成は、vPerformer同様、ブラウザで操作をしたものを記録します。SADEE2はプロキシでHTTPを取得する動きです。SSLも一度プロキシで中継しながらシナリオを取得します。
SADEE2の負荷テストは2タイプあり、デバッグに向くように全ての送受信データを記録しながら動くものと、ひたすら負荷をかけるものがあり、vPerformerは後者の方が似ているので、そちらを実行してみました。
SADEE2は開発時期が相当古いので、UIも古くさい感じです。。結果としては、10秒で5000レスポンスくらいなので、まあ、同じマシンで動かしていますので、vPerformerと同じくらいですね。
WEB負荷テストツールと言っても、この二つを見ても結構な違いがあるもので、SADEE2は負荷をかけながらデバッグもしたいような使い方に向いている感じですし、vPerformerは負荷のかけ方を細かく制御しながら様子を観察するのに向いている感じです。vPerformerには負荷テストツールの他に、機能/回帰テストツールのvTestもあるので、デバッグ的な用途はそちらを使う感じなのでしょう。
ということで、非常に簡単な紹介ですが、WEB負荷テストツールのざっくりした様子を紹介してみました。他にも様々なツールがありますが、商用のものはそう簡単に試せないものも多く、また、それぞれ様々な機能を備えていて簡単に使いこなせないということもあり、比較は結構大変です。むしろ選ぶ際には、自分がやりたいことを明確にして、ベンダーに聞いてみたりデモしてもらったりするのが良い感じですね。