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国境なきオープンイノベーション(C&D)で、世界のソフトを日本で仕上げて世界で売り抜く!

C&D的ビジネスモデルを志す法政大学ビジネススクールの社会人学生さん

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昨日に続き、ポストできます。

忙しさのピークが過ぎたということでもありますが、昨夜のイベントにて、藤村会長様に「よろしく!」とお声掛け頂いたので、そこは、やはり、ミッション志向の私としては、せめて2夜連続ぐらいはと。(3日書いて4日目に書かないと、三日坊主みたいなので、明日は書かないつもりだったりしますが。)

さて、本日は、大手商社OBの方々が主体となったグローバルビジネス支援企業の株式会社ジャイダック(JAIDAC Corporation)・代表執行役 村上隆 様のご依頼で、法政大学ビジネススクール イノベーション・マネジメント研究科の社会人学生さんとミーティングを行いました。

私も(?)、日本大学理工学部出身ながら、慶應義塾大学の学生さんやOBベンチャーの周辺にいるのですが、村上さまも、一橋大学出身でありながら法政大学にて客員教授としてご活躍されているということでした。

JAIDAC社は、三菱地所さまのご紹介で、林社長とお会いして、村上さま、そして、オルタナブロガーである廣江慈郎さまと、当社とビジネスを共にして頂ける機会を頂戴しております。

そのような背景がある中で、6月に港区の広尾の交差点でばったりと村上さまにお会いた際に、当社のC&Dモデルを他業種で考えているビジネススクールの学生(社会人)の相談に乗ってくれませんか?(おおまかに)という話をいただき、今回のミーティングが決まりました。

ビジネスプランを書き始めたレベルですが、勝手に内容をブログで書くわけにもいかないので、当方のアドバイスポイントについて、簡単に書かせて頂きます。

  • 商社機能を活かしつつ、中小企業・大学の保有する技術や製品を単に流通させるのではなく、真のビジネス化を考えてほしい。
    つまり、そのものを単に流通するのではなく、流通できる商社機能を活かし、既存顧客や見込み客のニーズのみにとらわれることなく、技術や製品をあらたな『商品』として仕上げることで、競争優位性や特長を確立すること。
  • 商品化にあたっては、自社の知見を活かして、積極的にメーカーや大学の研究シーズにコミットすること
  • メーカとの関係構築という単なる少額出資をセットにした投資ではなく、『商品化』のための明確な投資をしたほうが良い (ちょっと、MTGでの表現は違ったような気がしますが、意図的には、こういったことで。)
  • 短期・中期・長期の戦略を明確化すること。

    【短期戦略】1~2年ですぐに結果が出るビジネス
    現在のディールが、大企業の仕入先または顧客からの紹介案件を中心としているということであれば、既に大企業のスクリーニングがなされていることから、短期戦略として有効で、そこで、商品化・ビジネス化のノウハウをうまく蓄積するとともに、収益をしっかりと上げていくこと。
    また、社内の営業ノウハウや実績のケーススタディを吸い上げ、共有化し、営業に活用し、顧客・見込み客への提案営業・コンサルティング営業力を高めることで、先々の新商品販売戦略に向けた、体制を整えること

    【中期戦略】3~5年で収益化を図る前提での独自商品開発C&Dモデル
    自社独自のリサーチで、中小企業を発掘し、商品化を図るという優れた製品・エンジンを有する中小企業とのC&Dを推進すること

    【長期戦略】大学・研究機関などとのC&Dによる将来のコア商品開発戦略
    中小企業への投資を大学や研究機関への共同研究費に振り替えて考え、自社のビジネスゾーンとマッチする研究の実用化や、既存製品などの革新的な向上・改良を図り、自社からも研究員を配して、コア商品を研究・開発すること、中小製造事業者も巻き込んでの製造までを含む新連携スキームおよびビジネスを成すこと
  • ターゲットマーケットを絞りすぎずにポートフォリオ化すること。
    最初から絞りすぎずに、まずは、自社の得意なマーケット、攻めるべきマーケットをまず広くリサーチ(社内外)して、市場規模をしっかりと調べ、それから、対象となるような中小企業・大学・研究機関などの技術シーズ・製品についてをリサーチして、コネクトし、デベロップし・・・営業開始!

といったお話をしました。

また、こられた方への個人的なアドバイスとしては、海外勤務の障壁がないのならば、本ビジネスモデルの立ち上げを行った後でも構わないので、数年後の30代前半のうちに、海外勤務をしてみては?と。

やはり、見聞きするだけでなく、その地に住むことで、得られるものは大事な財産になると思っています。 特に、若いうちに。自己が固まる前に。

C&D先も現在は国内をターゲットにしているようですが、海外にもコネクト先は多々あるでしょうし、あるいは、自分が手がけたプロジェクトの出口・川下戦略として、売り先候補の海外で、しっかりとビジネスを成すということも、大事なことだと思います。

企業の論理があるので、若き彼の思うどおりにはならないことも多いかと思いますが、ビジネススクールに行かせてくれる会社と、それを支える社員の代表者としても、是非、結果を出してほしいと、切に願っております。

おまけですが、彼が、ビジネスモデルを推進する際には、ぜひともライトスピード株式会社も活用して欲しいと思ってます(笑

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