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アフィリエイト広告業界におけるシステム間の連携ってなんだろう(仕組み編)

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昨日は、システム連携における概念的なことをかきました

二夜目はシステム的なところを説明したいと思います。まだご覧いただけてない方は下記を参照してください。
アフィリエイト広告業界におけるシステム間の連携ってなんだろう(概念編)
http://blogs.itmedia.co.jp/jinmsk/2012/11/post-88d2.html

ざくっと、システム連携について

「クリック時のセッションを引き回して、成果発生時に返却する」と書き、100人に1人はわかると言ってましたが、周囲の反応が全くわからない的な感じだったので、1から説明したいと思います。下図が、“自社システムと提携しているメディアに自社のSDKが組み込まれている「アプリa」を掲載した場合”です。

20121130_img1

メディアのユーザが広告案件を(1)クリックすると、AppStore(またはGoogle Play)に遷移する前に、システムに(2)リダイレクトされ、(3)セッションIDを生成します。このセッションIDはクリック毎に生成されるランダムな値で、『誰がクリックして、そのクリックした人がインストールしたか』を知るうえでとても大事なIDになります。

その後、AppStore(またはGoogle Play)に(4)遷移し、AppStore(またはGoogle Play)の詳細ページが表示されます。システム的にはこういった動きをしているのですが、ユーザの見え方としては(1)クリックしてから1秒もかからないくらいで、AppStore(またはGoogle Play)が表示されるので、それほど違和感はありません。

そしてユーザは、(5)ダウンロードしインストールを行います。そして起動時に(6)アプリからの成果通知を行うのですが、ここがミソです。以前も書きましたが、ユニークIDの判断であったりセッションIDの受け渡し方など、リワードの場合、アフィリエイトなのでユーザへのインセンティブを取りこぼさないよう計測漏れは許されません。また、計測のためにiOS・Androidに限らず、個人情報となる端末IDを使用したり(*1)、この成果通知のために、アプリに影響を及ぼす動作も御法度です。また、メディアとしても広告を掲載し、ユーザにインストールを促すかたちになるので、不穏な動きをするものには注意が必要です。

さて、話しを戻して、

成果通知を受け取って、インストールをしたユーザが成果の対象となるかの(7)チェックを行います。過去にインストールしたことがあるか?や不正を働いているユーザではないか?など、多岐に渡る判断を行います。そして成果として判断された場合、メディアのもつシステムに「このユーザは成果対象者ですよーコインあげてくださーい」と、(8)通知(=キックバックとか呼んでます)を行います。そしてメディアのシステムが対象のユーザに(9)コインを付与するといった流れになります。

さて、本題のシステム連携です。

上で説明した一般的なリワードの仕組みがベースになります。図に描いてちょっと後悔したのですが、ちょっぴり複雑にみえてしまいます。が、ポイントを押さえれば単純です。
システム連携は、“他社システムに提携しているメディアに自社システムのSDKが組み込まれている「アプリa」を掲載すること”になります。クライアントの「アプリa」は上の図と同じSDKが組み込まれており、他社システムの提携するメディアに掲載する感じです。

図にするとこんな感じです。

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押さえるポイントとして、自社・他社システムで管理しているセッションIDです。ざくっと説明すると、「他社システムの発行するセッションIDを受け取り、自社システムでインストールまでを計測、そして受け取ったセッションIDを成果発生時にそのまま返却する」といった感じです。順を追って説明していきます。

今回「アプリa」の掲載されているメディアは、他社システムが提携しているメディアになります。ユーザは広告案件を(1)クリックすると、他社システムに(2)リダイレクトされ、(3)他社システムで使用するセッションIDを発行します。赤字のセッションIDがこれに当たります。そして、そのセッションIDを(4)渡してもらい、(5)自社システム内に保存します。それと同時に、自社システムでも計測に必要な セッションID を発行します。緑字の セッションID になります。そして、AppStore(またはGoogle Play)(6)に遷移といった流れです。ユーザからの見え方は、最初で説明したときと同様に(1)クリックしてから(通信環境にもよりますが)1秒もかかりません。

そして(7)〜(9)は、最初に説明した自社の セッションID での成果判断を行います。そして(10)の成果通知を他社システムに対して行います。ミソは(5)で、受け取った他社のセッションIDを成果発生時に返却することです。これで他社システムも(11)成果判断を行うことができます。その後、(12)キックバックを行い、(13)コイン付与を行うといった流れになります。

今回は自社のクライアントを他社の提携するメディアにの例を書きましたが、逆のパターンもよくあります。仕組みは一緒なので、双方向のやり取りをよく行っています。

一般的なリワードの理解があれば、

システム連携なんて単純なものなのですが、インターネット上にこういった情報がなく、とても苦労しました。これからリワードを含むアフィリエイト業界に入ってくる全ての方にこのメモを送ります。

 

 

*1 過去にSDKを中心とした計測方法や端末IDを使わない計測方法について書きましたので、参照してください。

iOSにおけるリワード広告でのUDIDを使わない計測方法の提案
http://blogs.itmedia.co.jp/jinmsk/2012/02/iosudid-eb91.html

iOSでのUDID規制からの端末IDへの再認識とAndroidでの現状と今後(特にリワード広告業界)
http://blogs.itmedia.co.jp/jinmsk/2012/06/iosudididandroi-ad3a.html

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