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休日の午後にぴったりの『レイジー・アフタヌーン』

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ジョー・ヘンダーソンという人は、ブルーノートを中心に1960~70年代にかけてたくさんのリーダー・アルバムを残しているサックス・プレイヤーだが、実はサイドマンとしても多くの録音を残している。

リー・モーガンの『ザ・サイドワインダー』、アンドリュー・ヒルの『ブラック・ファイヤー』、ホレス・シルヴァーの『ソング・フォー・マイ・ファーザー』など、ブルーノートの名盤と呼ばれているアルバムのほとんどで、彼のクレジットを見つけることができる。  サイドマンとしての録音の多さで言ったら、コルトレーンやロリンズ以上だ。

そんなサイドマンとして参加しているアルバムの中で僕が一番好きなのは、ピート・ラロッカの『バスラ』というアルバム。ピート・ラロッカという人は録音自体が少ないドラマーで、この『バスラ』も彼がブルーノートに残した唯一のリーダー・アルバムだ。

この『バスラ』というアルバムは、全体が中近東や東洋的な感じがするちょっと変わったアルバムで、面白いリズムを用いた曲が多い。でも、このアルバムのハイライトは何と言っても5曲目のバラード『レイジー・アフタヌーン』につきる。

ここでのジョー・ヘンダーソンの演奏が涙もの。タイトルにもあるLazyというのは、「けだるい」という意味。ジョー・ヘンダーソンの演奏は、そんなけだるい午後の感じを見事に表現している。彼のダークで繊細な音色が、『レイジー・アフタヌーン』という曲に合っているのかもしれない。

今日みたいな天気のいい休日の午後に聴くにはもってこいの曲。僕はベランダでビールを飲みながら、iPodでよくこの曲を聴く。今はちょっと寒いけど、もう少し暖かくなってきたらまた聴きたいな。

※ 参考データ

ピート・ラロッカの『バスラ』

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