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社員満足度の結果で一喜一憂している経営者の方々へ

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社員が辞めてしまわないか気になる気持ちは分かります。しかし気をつけていただきたいのは、不満が出ないことのほうです。

経営に不満を口に出す人は会社をやめません。
「経営判断がおかしい」とか「十分に報われていない」とか、不満はいろいろあるでしょう。それが正しいことはどうかは知りません。しかし言えることは、不満を口に出す人はまだ会社に見込みがあると思っているということです。「ウチの会社はこんなに強みがあるのに、経営はそれを活かせていない」などとです。やり方次第で勝てると思っているから文句を言いたくなるのです。不満はネガティブに聞こえるかもしれませんが、実は根底部分ではポジティブな期待を持っていることに気づかなくてはなりません。


辞めていく人は不満を言わずに辞めていきます。それは他の人がまだ見込みがあると思っているものをそうではないと思っているからです。他の人が「この会社にはこういう強さがある」と思うものは、その人にとって実は評価が低いものだったりします。どちらが真実かはわかりません。しかし言えることは、期待するものを持たない以上、不満を持たないのは当然です。

こういう人を当事者意識が低いと断じてはいけません。もしかしたら危機への感度の鋭い人かもしれません。危機への感度の鋭さは、生存本能の強さから来ます。組織の適応能力が疑わしいとセンサーが働くのです。この人には未来を見る力が人よりも何倍もあります。騒がず黙って辞めていくのは、当事者意識の欠如からではなく、生存本能にスイッチが入ってしまったからと見るべきなのです。

経営にとって要注意はこういう人です。不満どころか感謝の辞を述べて辞めていくのではないでしょうか。不満を言うことが得にならないからではなく、自分の得るべきものを真剣に考えているからです。


会社をやめない人は不満を言い続けます。自分に与えられた時間もまだあると感じているのです。
しかしこれが続けばいつしかモラルハザードにもなりえます。それが行き方として適切なのかどうかは、本人の問題になるでしょう。ですから気にする必要はありません。甘えは、危機に対する感度の鈍さからくるものです。

だからこそ、経営者は感度を人一倍鋭くしなくてはなりません。経営者は孤独です。

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