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Godspeedな生活

地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

 息子と二人での旅行中(トロント〜ワシントンDCで)は、ほぼ、常に手をつないでいました。息子も知らない土地に連れてこられての不安から手をつないでいたことと思います。8歳の息子には楽しいだけではなかったと思うと、親の身勝手かとも考えさせられました。

 私は比較的、実現してみたいことを長い間温め続けることができます。様々な環境の変化がありますし、今実現できないことも多々あります。無論、自身の力量不足に起因することも少なくありません。

 今回、妻が背中を押してくれたこともあり、息子と二人で1週間弱を過ごし、かつ、10数年前にあるスナップを見て「いつか自分にも子供ができたら、こんな写真と撮ってあげたい」と思っていた写真が撮れたことで、温めていた思いが一つ実現できたかなと感じています。

 言ってみれば、親のエゴですし、特に写真を趣味にもしていませんので、格段しゃれたものでもないと分かっています。そもそも、この写真をどう思うかも息子次第なのですが、息子が後10年ほど経ったとき、デスクトップの背景にしてもらえればと思います。

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 息子と挑戦したいことは、まだまだたくさんあります。息子に嫌がられないうちは、できるだけ実現したいと思っています。

 文字通り『旅立ってきた』私たちでした。

おまけ)
ディスカバー号も見てきました。でかすぎて入らない・・・

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Inagawa

『行きたい時が行き時じゃないの?』
と妻が行ってくれたので、息子(8歳)と旅行に行くことに決めたのは2月でした。

子供も私も休めるタイミングを見計らってはいたのですが、結果的にはGWになってしまいました。旅行先ですが場所ですが、予てから思い描いていたワシントンDCです。旅程については、航空券の調整をしていたのですが、やや出だしが遅かったことと予算の兼ね合いもあり、直行便が満席となり、トロント経由(カナダ・トロント〜アメリカ・ワシントンDC)となりました。(結果的には、良かったと思っていますが。)

もちろん、妻と娘(5歳)にも、
『一緒に行く?』
と聞きましたが、妻は仕事の都合もありNGで、
かつ、娘は
『ママが行かないなら、ワタチも行かない』
とのこと。

ということで、息子と二人のぶらり二人旅となりました。

息子ですが、無論?、英語は話せませんし、そもそも、妻(息子からすればママ)と離れての数日間の生活も事実上初めてのことです。(妻の仕事の出張などありますが、それも1日程度です。)きっと、心細いことと思っています。

トロントまでのフライトも約12時間、よく頑張ったと思います。ホテルまでバスで30分程度で到着。(金曜日の夕方に成田を出発したにもかかわらず、トロント着が同日夕方になっていたことを不思議に思ったようです。)

ホテルの部屋に到着後、まず、
『お互い、”よろしくお願いします”をしよう。』
と話し、互いに挨拶しました。

つぎに、息子に次の約束をしました。

・ 食べたいものや飲みたいものがあればいつでも買ってあげます。でも、頼んだものは食べましょう。(食事の自由と機会の提供)
・ ママや妹のために買ってあげたいものがあれば、相談しましょう。自分の思い出に欲しいものがあればそれも相談しましょう。(お土産選択の尊重)
・ 毎日、宿題はやること。また、ママやおじいちゃんに手紙をかくこと。(日々の勉学)
・ 旅行中は、かならずそばを歩くこと。自分で勝手にフラフラしないこと。パパが全て守ってあげるので安心して旅行をしよう。(安全保障のための協力依頼)

普段から息子は暴飲暴食もせず、いわゆるお菓子は食べません。強いて言えば、海苔せんべい程度です。慎重なのかむしろ食わず嫌いな面もあり、変な意味での偏食傾向があります。これまで、家族で海外旅行した際にも、場合によっては果物しかたべません。レストラン等の食事も、日本のようにメニューに写真があるわけでもなく、かつ微妙な味付けまでは出てくるまで(食べてみないと)分かりません。

注文後に、クンクンしてから
『食べたくない』
とのことに、正直「イラ」っとすることも多々あります。

そんなときは、他の選択肢はないことを説明し、
『食べなくてもよいが、食べないと元気が出なくなり、結果的にグズグズしちゃうとお互いハッピーじゃないよね!』
と諭しています。
それでも、食べるときもあれば、食べないときもありますし、オーダーするときに味付け特に辛みについて確認しています。

普段は面白くないこと(息子自身で不愉快に思うこと)があれば、祖父母にあたったり、公園で発散したり、ママに甘えたりできるでしょう。ただし、今回の旅行中、息子には逃げ場もなく、言葉も分からない状態では相当のストレスだと思ってもいます。

今回の旅行では、
・ 息子を怒らない
をモットーに、私も息子と長い時間接してその中から学ぶべき点が多々あると思っています。

昨晩、遅くにワシントンDCに入りました。お疲れの様子の息子をみて、今日の午前中は休憩です。息子は、朝食後の二度寝中で、私はランドリールームで選択です。

午後から、待望のベトナム戦争墓地に行きたいと思っています。

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Inagawa

 しばらく更新が滞りました。度々、訪問いただいた方も少なくないようで恐縮です。今春の大学院休学、今夏の前職退職後、新しい環境に徐々に慣れつつといった感じです。

 今日、中小企業診断士の二次試験を受験してきました。二次試験の受験は昨年に続き2度目となります。現試験制度では、一次試験合格による二次試験受験の権利は2回となっており、なんとしても今回にて決めたい思いでした。

 春先から徐々に進めていた勉強も、転職後1ヶ月は職場の環境慣れの優先にてほとんど勉強も手つかずの状態で、8月から本格的にキャッチアップしていきました。前回の受験同様に、資格試験予備校の通信講座を活用し、演習問題とDVDの日々を2ヶ月半ほど繰り返してきました。この2ヶ月は帰社後、自宅に直帰することはほとんどなく、帰路のスタバで受験準備を進めていました。

 昨年、受験直後は不甲斐なさで一杯であったことを思い出します。独占業務を持たない資格試験でありながら、二次試験の倍率も約5倍と上位2割に食い込む必要です。

 今回は、前回の反省を活かし改めて資格試験のお作法に準じて対策を講じてきました。実務にどれだけ活かせるかについて、口を挟む方も少なくないことも承知ででありますが、自分で決めた目標ですしまずは合格してから議論/反論したいと思っています。

 会場に着くと、受験予備校の講師(らしき方々)が応援さながら待っています。担当講師に近づき握手を求めました。講師の先生にとっては知らぬ受験生でしょうが、私にとってはDVDを介して一方的に持っている親近感をもって信頼してきた講師の先生です。

 私「いつも、DVDを観てました。」
 講師「頑張ってください。お名前をお聞かせいただけますか?」
 私「あ、はい、・・・」
 と、恥ずかしながら、突然、込み上げるものがあり、やや感涙のあまり言葉に詰まってしまいました。

 ・・・

 模範解答の公開されない診断士の試験では、試験会場で与件を読みその場で考えを巡らしても到底出題者の意図する解答に到達することは極めて困難です。事前の想定をもって題意に的確に当てはめる技量も、資格試験である以上必要です。これは、一私人として試験資格制度を非難しようが仕方がないことで、ビジネス同様、ルールに従うのみです。

 事例1〜3はほぼ順等に埋め半分程度は得点できているのではと思います。事例4については、試験委員の入れ替えがあったとのことでそのためか出題傾向が大きく変更され、完全に面食らった状態でした。設問そのものの難易度は決して高くありませんでしたが、出題者の期待している解答になっているか、なんとも判断がつきません。

 受験後の感触で合否の少なくとも否については相応に我ながら察しがつくものです。今回は、前回と違い不甲斐なさを感じることはありませんが、正直、いまひとつ釈然としません。しかしながら、これまで、診断士の試験勉強を続けてきたことは決してムダにはならない確信していることには違いありません。残念な結果に至ったとしても、到達するまで続けるつもりです。(今年ダメなら、また1次からの再スタートですが・・・)

 ここ1〜2年は帰省以外で、家族を旅行に連れて行くこともありませんでした。とりあえず、子供もまだ小さいので、家族で遠出をする機会を設けようと思います。

 最後に、妻と子供達に感謝したいと思います。ありがとう。

Inagawa

 誠に恐縮ながら、このブログの場をお借りして、私事ながらご報告とさせていただきます。

 本日をもって、日本シー・エー・ディー株式会社を退職することといたしました。

 これまで、社会人大学院生としての生活基盤を支えるべく雇用いただきました横山代表取締役会長ならびに小俣代表取締役社長に、熱く御礼申し上げます。特に、小俣社長におきましては、変則的な非常勤勤務を快諾いただきながら、くわえて、オルタナティブ・ブロガーとしてのご紹介/ご推薦もいただくことで、自身の思いを表現する機会を提供いただけたことに深く感謝申し上げます。

 今回の退職ですが、大学院の休学に伴い、生活基盤の安定に加え、より実務への注力としたく、また、子供を含めた家族との生活を大切にしていきたいとの思いから地方都市に生活基盤を置くものとしてのワークライフバランスを保ちつつ、今後の自分と家族の成長を遂げていきたいとの思いからとなります。

 今回、日本シー・エー・ディー株式会社を退職することとなりますが、小俣社長並びにビジネスを通じて知り合った多くの方々とは、所属こそ違えど今後も引き続き、刺激し合いながら切磋琢磨を続ける関係でいられることを望んでおります。

 また、今後のブログにつきましては、小俣社長からも継続の勧めをいただいており、新たな職場の状況も鑑みながら、可能な限り細々とながら継続できればと考えております。

 これまでのブログにあたりましては、やや配慮に欠ける部分、当方の勉強不足や誤認、理解不足などにより的確さに欠ける記事もあったことと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

 最後に、これまで価値の共創に努めて来た日本シー・エー・ディー株式会社の社員の皆様、製品市場投入並びにソフトウェア開発にあたり協業いただいた多くのパートナー様に重ねて御礼申し上げると共に、今後の発展をお祈り申し上げます。

 今後とも、何卒、よろしくお願いいたします。

平成23年6月30日
稲川卓治
Inagawa

 日本の産業をマクロ的に観れば、自動車産業を筆頭に電子機器及び各種部品などものづくりに強みがあると言えるのかもしれません。

 「日本人は、欧米人と比較して、繊細で器用だし、・・・」

と、その背景の一旦について触れる一言も見聞きしたこともあります。しかしながら、欧米の時計や宝石などの工芸類を観ればその繊細さと共に品位も感じます。日本において、高級車と言えるようなクラスには欧州車も多くカテゴライズされていることと思います。(現地では、国産車であり大衆車であるのですが)また、今や電子機器は、コンセプト設計から始まり、機能設計や筐体設計、部品製造から組立など、多くの国の英知が結集されている時代となっています。
 日本人は、果たして、真に(客観的に)、繊細で器用なのでしょうか? (この疑問については、これ以上深く言及することはしません。)

 さて、ことあるたびに、自国のみならず、自分達の基準を持ってして、他の文化や思想を比較的低く評価する傾向は、エスノセントリズムとして多くみられます。自民族優位主義と言ったり自国民中心主義と言ったりもするこの思想は、格別、民族・文化に対する傾向ではないと思います。

 「ウチの製品は、他社と違って○○が○○だし・・・」

 会議の席でこのような意見はこれまで数度となく聞こえてきました。

 「だいたい、うちのプロセスは特別で○○に○○で・・・」

 同様に作業などの標準化/平準化を進めようとすると、その抵抗勢力から同様にしてこのような意見をもってその抵抗の意思を示してきます。

 品質に関して何のエビデンスもないときには、「品質は輪決して悪くないのに」を枕詞にしながら、自社は他社と比較して、なにやら格式の高い?特殊なプロセス/工法/機能などを持つかの如く、突如として、物事が上手く作用しない理由は、自社のとある特別な事情に起因させようとしてはいないでしょうか?

 私はこれまで、そのような考えに対して、次のように意見してきました。

 「もし、自社(コンサルの場合には貴社)の製品/サービスが特別であるならば、つまり、真の意味で顧客に対して他社と違い仮に優位であるならば、コンペ(競合他社)はいないのではないでしょうか?」

 しかしながら、実態として、提案する案件に対しては、往々にして競合他社とぶつかり合い、結果的に価格競争になることも少なくないでしょう。度々起こる失注もその結果としての現れかと思います。

 見込みを含むお客様からみるとき、自社の製品やサービスは往々にて他社と区別がついていないものかと思います。実際に差がないものもあれば、差を十分に伝えきれていないこともあるのかもしれません。

 マーケティングの世界では有名なドリルの話ではありませんが、お客様が欲しいのはドリルではなく、穴であると言えます。お客様は、お客様が抱える問題を解決し課題を克服する方策としての製品やサービスを求めている訳であり、克服する方策として帰結できるのであれば、その代替的手段については、お客様は選択肢の範囲として含めることは当然かと思います。

 自社の製品やサービスが特別だと思うことは、言わば、エスノセントリズムの一つとも言えるでしょう。自社の製品やサービス、またそのプロセスは、なんら特別なものではないことのほうが多いと思います。

 無論、各社なんらかの差別化を図ろうと戦略/戦術を練り込むことと思いますが、”自社は特別で違いがある”と天狗になってから物事をスタートさせるのと、”顧客からみるとウチも他社も一緒かもしれない”からスタートさせるのでは、到達したときの視点に大きな違いが出ることと思います。

Inagawa

 ほとんど風邪をひいたりしませんが、先月、少し体調を崩したのか、嫌〜な感じの鼻水が出るようになりました(ちょっと黄色い感じ)。結果的には、慢性医副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症とのことで、内視鏡による手術となりました。

 以下、この1ヶ月の経緯/経過をご紹介します。

・5月中旬
 かかりつけの町医者に行き、アレルギー性鼻炎もしくは風邪のいずれか?との診断にて薬の処方を受けました。が、1週間経過しても、鼻水のほか咳が完全せず、もう一度、同じ病院を受診し同じ薬の処方を受けました。
 二、三日薬を飲むも、改善の兆しもなく、セカンドオピニオンと思い、妻(仕事柄、地域の医療事情にちょっと詳しい。でも看護婦さんではありません。)に相談すると、「○○クリニックがいいんじゃない?」とのことで別の耳鼻科への受診を決めました。

 この病院に電話をして、受診することとなりました。行ってみて、よくよく分かったことですが、耳鼻科の中でも完全予約制で、しかも手術専門医とのことでした。予約制のためか、受診にあたり長時間(1時間とか)待つこともなく、診察を受けました。初診にて、いきなり「では、少しだけ内視鏡観てみましょう!」とのことで、表面麻酔にて鼻の入り口から少し奥までを先生が診察します。内視鏡による診察を終えると、録画されたビデオ画像の再生にて鼻の様子の説明を受けました。
 かかりつけのお医者さんがどうこうということではありませんが、専門医にからビデオ画像と共に説明を受けると、まったくの素人の私でも、なんとなく「うんうん」と思ってしました。

 初診ではなんとも言えず、一般的な処方を受けながらも、精密検査としてCTを撮ることを勧められ、総合病院にて受診することとなりました。

・6月上旬
 予約をとっていた総合病院で、鼻の周囲?のCTスキャンの撮影も、初めてのCTだったのでちょっと怖めのスプラッタームービーの如く緊張しましたが何事もなく30分ほどで終えました。その後、現像フィルムを受取り、そのまま、耳鼻科専門医に行きました。先生からは、フィルムと観ながらの副鼻腔の腫れと鼻中隔の湾曲について話がありました。右側については、素人の私が観ても左右に差があり、腫れている様子が伺えました。診断をもってして、手術の勧めを受けました。
 なにしろ、大きな病気もしたことがないので、行きなり手術と言われてもとの思いもあり、「妻と相談します」と帰りました。

・6月中旬〜下旬
 なかなか、咳の改善も観られず、妻/義父母からも「手術したら〜」との声が増し、中旬の定期検診の際に、「できれば、すぐ手術を受けたい」と先生に申し出ました。さっそく、6月最終週にて手術の日程調整となりました。その後、別の2日間に掛けて、まずは、血液検査として採血と結果説明、次に、鼻の内部へのスプレーでの麻酔薬に加え、麻酔薬を染み込ませたガーゼを内部に入れて手術時に近い環境下で、内視鏡を入れながら、加えて、血圧の変化を調べる検査となりました。共に問題なしとのことで、これまで数回、同じことの説明は受けて来たものの、あらためて手術に伴う詳細な説明を受けました。
 手術当日までは、処方された塩化リゾチームは飲み続けながら、体調管理に努めるようにとの指示でした。

・6月27日(月) 当日
 27日(月)が手術当日となりました。内視鏡による日帰り手術でありますが、病院からは家族もしくはタクシーによる送迎としなさいとの指示があり、丁度、振替休日だった妻に頼み、朝8時前に家を出ました。昨晩から食事もせず、朝、水も一口程度ですので、少し、空腹感はありました。
 病院到着後、妻は自宅へと戻りましたり、私は病院に入りました。本人/妻の署名を添えた同意書を渡して、トイレに行き、さっそく、手術の準備となりました。お腹の手術ではないためか、特別、着替えをすることもなく、顔の周りの消毒のみでした。貴金属は外すようにとの指示がありましたが、結婚指輪は外れなかったので、そのままOKとしてもらいました。
 次に、点滴用の針が右手に刺され、血圧などの観察の後、手術の室への移動となりました。

 体制が整うと、鼻を出すためか中央に穴のあいた青い布が顔にかぶせられ、体全体にも同様に青い布がかぶせられることとなりました。この時点から、もう緊張もあり、また、青い布がかぶさっていることもあり、ほぼ目をつぶって耐えるのみの状態です。
 手術は、ガーゼによる表面麻酔の他に注射による麻酔、点滴による痛み止めにて進行してきましたので、意識そのものは確かにあります。「○○メス」、「○○鏡」などと先生が指示する声もそのまま聞こえてしまうのも、あまり、想像力を掻き立てては耐えられないと思い、なるべく他のことを考えるようにしていました。それでも、「ちょっと、響きますよ〜」の後に、自分の骨や軟骨が取り除かれている音/感覚が頭蓋骨を伝わって聞こえてくる感じがなんとも言えぬ緊張感を伴い、都度、力んでいました。
 9時過ぎから始まった手術は、約1時間30分くらいだったと思います。11時前には終わりました。とはいうものの、かなりボ〜ッともしていましたし、時計を観る余裕もありませんでした。顔を中心に麻酔はかかったままで、全身だるい状態で、ゆっくりベットのある別の部屋に移動しました。

 安定してきたとのことで、12時過ぎに妻に電話をして、迎えに来てもらい病院を後にしました。やはり、自分自身の運転で車で帰るのは少し危険だと思うほどです。

 自宅に着き、所用(つくばマラソンのエントリー)をしながら、軽く昼食を撮りました。この時点では、麻酔が効いていたためか比較的良好で痛みもあまり感じることはありませんでした。午後2時には少し横になろうと思い、布団につきましたが、徐々に痛みを感じるようになってきました。
 午後4時頃になると、手術をした鼻の内部というよりも、こめかみや頭全体が締め付けられるような痛み/圧迫感を感じました。唾液と涙が1〜2時間は止まらず、このまま、次の日の午前中(再診療の日)まで我慢するには、少し耐えきれないと判断し、病院に電話をしました。

 手術後、鼻の内部に止血としてガーゼ(10mm×120mmくらい?)が左右で2×2枚入っていました。こちらのガーゼが涙腺を圧迫し、かつ鼻の内部を刺激することで偏頭痛にも近い痛みを発生させていたようです。先生の処理により、一部のガーゼを取り除き、再度、様子を観ることとなりました。

・手術後 1日目
 夜は1時間置きに目を覚ましながら、鼻の綿球を自分で交換しながら朝を迎えました。術後快適な睡眠であったとは言えませんが、昨夕に再診していなければ、ヘトヘトというか大騒ぎしていたかもしれまん。そう思えば、かなりハッピーは朝でした。軽く朝食を取り、また、少し休みながら、午前中の再診にて病院へ向かいました。

 今は、両方の鼻からガーゼは取り除かれています。しかし、鼻は常時つまった状態で、面球も都度交換している状態です。

〜〜

 慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)の患者さんは多いことかと思います。また、鼻中隔湾曲症についても、多くの方の鼻中隔は曲がっているとのことです。手術についても、これまで検討しながらも「また、機会があったら・・・」と見送って来た方も少なくないと思います。
 私が受けた手術は、日帰りの内視鏡による手術になります。ちなみに、気になるお値段ですが、保険適用/本人3割負担にて、CTスキャンなどの検査も含めて、ざっくり、MacBookPro+αくらいです。

 サービス・マーケティングでいうならが、医療はまさに、「信頼財(reliability goods)」にあたります。財/サービス利用直後も、その効果/効用について客観的に評価判断できないことも少なくありません。むしろ、教育などと同様に効果を感じるまで、数年かかるケースもあるかもしれませんし、主観的には効果を感じることがないかしれません。

 とはいうもの、「健康は一日にしてならず」ということで、また、機会を見てブログを通じて、皆様にご報告したいと思います。

 なお、医療的な用語については私の誤認もあると思います。また、記憶違いから正しい記録になっていない可能性もあります。慢性副鼻腔炎含め、手術にあたっては、かかりつけの医師に十分な説明を受け、ご家族と相談の上、ご判断ください。

Inagawa

 今日は妻が休日出勤のため、夕食(カレーと汁物とサラダ)は私で準備しました。私が準備するときは、♪仕上げはおか〜あさ〜ん♪で、妻にお願いしてしますが・・・

 食事の後、妻に一声掛けました。

 「映画、見に行ってもいいかな?」

 毎回、子供をお風呂にいれてお布団敷きをすればが条件でほぼOKです。

 都心の生活はよくわかりませんが、私の住んでいる地方都市ではここ4〜5年でシネコンのあるショッピングモールが乱立状態で、自宅から車で5分くらいの場所にシネコンが2つ、20分も行けばもう1つあります。
 ネットでスケジュールをチェックします。だいたい21時以降の映画であれば、1000〜1200円程度です。最近は、座席指定もピンポイントでできるのとっても便利です。今日も、こんな感じでした。

 19:50 妻にOKをもらう
 19:55 ネットで予約
 20:00 食器洗いとちょっとダラダラ時間
 20:30 子供とお風呂
 20:45 お風呂出る
 20:50 家を出発
 20:55 ショッピングモールの駐車場に到着

 あとは、3階まで行って、発券機に予約番号を入れ、発券したチケットを持ってカウンターに行ってポイントカードにポイントを加算してもらって、劇場内に入るとちょうど予告編が始まった21:00をちょっと過ぎたくらいでした。(ちなみに、今日は、大好きなJJの「SUPER8」を観てきました。)

 私は、週末問わず、自宅ではお酒は飲みません。無論、友人が遊びに来た時には飲みます。ので、お酒が嫌いな訳ではありませんし、飲めない訳でもありません。むしろ、飲むときには相応に飲みますし、大学時代の仲間と飲むときには、今でも結構飲みます。妻は、普段の夕食でも飲んでいるので、飲み相手がいないためさみしくて飲まないという訳でもありません。(むしろ、妻は一人で飲んでます。)
 飲まない理由は、至って簡単です。

 ・ 21時以降の時間を自分の時間として使いたいから

 今日のように、一人で映画を見に行くことも結構あります。本を持って、スタバなどコーヒー屋さんにいくこともあります。ぶらっと、本屋さんにいくこともあります。(本はネットで買うことが多いのも事実ですが、やはり、平積みで物色しながら本をちら読みすると、新たな発見とまではいいませんが「へぇ〜」ってことはよくあります。)大学院にも行っていましたので、ちょっとした勉強や調べものをすることも少なくありません。たまには、夜に走りにいったりすることもあります。(最近は、ちょっと怠けていますが)

 少し、飲んだ方が捗るという方もいるかと思います。特に、飲むことにたいして批判的な立場でもないので、そのほうがよければ私もそうするのかもしれませんが、家からちょっと外に出たいなぁ〜ってときには、やはりお酒は飲まないほうが活動範囲は明らかに広がると思っています。

 今後も多分、自宅ではお酒は飲まないと思います。なんだか、飲むと時間を捨ててしまうような気がするからかもしれません。

Inagawa

 「やりたいこと(事業/ビジネス)を積極的かつ主導的に進めたい」という熱い思いは、組織にとっても歓迎されることだと思います。個人が持つ熱い気持ちを新しいもしくはアレンジした製品やサービスとして提供する体制を整え進めることで、これまでのお客様以外にも新たな顧客層を開拓する可能性を秘めていることでしょう。
 また、比較的オープンな組織であれば、その積極性は高く評価される側面を多いに持つことでしょう。同時に、牽引役になるべく立候補する形にていわゆるリーダーとしての立場も比較的早く得られる環境もあるかもしれません。

 ただし、積極的かつ主導的に進めたいという思いが先行するかの如く「組織のリーダーになりたい」との思いは、果たして全体にとってハッピーなのでしょうか?

 多かれ少なかれ実現したい世界観は誰にもあることでしょう。比較的仕事/実務に近いこともあれば、生活/家族や個人的な趣味/考え等によることもあるでしょう。
 やりたいことを自らが指揮して進めることをやりがいも増し、益々、周囲を巻き込みながらその思いを加速させるが如く、やりたいことの成功を導きだすことと思います。
 巻き込むという表現もよく使われますが、私の解釈とするならば、「熱い思いを込めた投げかけを行うこと」のみを指すことではなく、
 「その投げかけに対して、一定の好意的もしくは協力的な投げ返しがある状態」
と理解します。巻き込むための投げかけも、相手の反応を見ながら相手の不快感を伴う負担(心地よい負担であれば問題ないと思います)を与えぬように、投げ方を変えてみながら、その関係を構築していくことが必要かと思います。(私も、ものづくり現場の際にはそのように心がけていました。)

 その点からすれば、上手な巻き込み方をより進めやすくするために、「リーダーという立場」を組織的にオーソライズされる形にて公式に得ることもよいかと思います。

 ただし、上手な巻き込み方に至る前に、ただ「リーダーになりたい。組織を率いたい」との思いが先行しての「やりたいこと」以上のリーダーとしての立場の獲得は、場合によっては、期待される役割を果たしきれず、客観的に空回りになってしまうこともあるかもしれません。

 得てして、「やりたいこと」が組織において過渡的な状況であるとします。「やりたいこと」のリーダーであれば、言わばプロジェクトマネージャであり、トヨタっぽく言えば、HWPM/重量級プロダクトマネージャとして、「やりたいこと」の事業化など企画運営等の意思決定を持つこととなるでしょう。しかしながら、「やりたいこと」以上のリーダーとなれば、その組織がもつ「やりたいこと」以外の面にも目は向けざるを得ないことでしょう。
 メンバーの負荷や他の案件の進捗管理、組織のもつ目標への到達度や成長に向けての組織学習、上級管理職への報告等、挙げればきりがないでしょう。

 上手な巻き込み方が出来れいれば、自ずと社内外から賛同者/協力者/支援者からの暖かい手が差し出されることと思いますが、この手順を踏まずに先行してしまうと、協力者からの支援が期待できず、結果的に「やりたいこと」以外の面がおろそかになることで、「やりたいこと」以上のリーダーとして、その役割を果たしていないのでは?と、さらに距離を置かれてしまうことにもなりかねませんし、組織としてもある意味で、不幸なことなのかもしれません。


 つまり、「やりたいこと(事業/ビジネス)を主導的に進めたい」という熱い思いは大歓迎でしょうし、双方が心地よい上手な巻き込み方で進めることで、結果的に「組織のリーダーになりたい」という思いは、「あの人には、ちゃんとリーダーになってほしいな〜」と周りからの聞こえるような多くの囁きで実現することと思います。

 順序に無理がなければ、その風は吹いてくるのではと、私は思います。

Inagawa

 今となっては昔のことですので時効になるかと思います。職場にて、ややずさんであった開発者の工数管理を進めようとしたときのことです。得てして、ソフトウェアの受託開発の見積もり精度は、同業者でも頭の痛い問題かと思います。比較的大きめの案件になればなるほど、土壇場にてバタバタするのはどの会社でも似たり寄ったりでしょう。
 どの程度の工数を割いたのかを計測し、記録として残し、そして、レビューすることで見直すべき点を整理し、次回の開発の取り組みへ活かす活動は、一般的なものづくり/製造業では、極々普通に行われていることです。このPDCA(個人的には、PDSAのほうがベターだと思っています)サイクルも、習慣がない環境では何かと批判の的というか、抵抗勢力が現れます。

 そもそも、「管理はあまりしたくない」と思われる上級管理職の方も少なくないと思います。しかしながら、ここで指している「管理」は、経営学で指す管理システム(management control sysytem)であり、「計画立案し、その程度を計る指標を決め、実行し、測定し、修正活動として直し、それを評価する行為」であり、まさにPDCAサイクルを回すことにあります。あくまでもですが、この定義に準ずれば、組織の上として「計画は立てたくないし、レビューとかやだね」と言っていることと類義になると言えるかもしれません。

 また、この手のものになると、特にIT系エンジニアに顕著に見られるように感じますが、0/1での議論になってしまう点が残念でなりません。要するに、やるということは絶対的な物差しで寸分違わぬ精度で万人にとって公平な物差しにて計測を行うということと解釈され、やりたくない派つまり抵抗勢力の格好の餌食となってしまうのです。抵抗勢力が指す不完全な状態であれば「やっても意味がない」との尺度の精度をエクスキューズにした反対意見です。堅い表現でいうならば、「絶対的測定妥当性の提示とその保証」を求めてきます。

 とは、いうものの、案件納期直前にて、疲弊を募らせるのはまさに現場/本人であることも言うまでもありません。「見積もりの精度の甘さなどもあり、案件に対する工数の把握は必要だろう」との流れは出来ていました。

 当時、私は抵抗勢力の方々へ次のように説明/口説きました。

 私「まず、身の丈を知らずして、今後、どうすればいいのか、分からないのでは?」
 私「そのために、まず、ざっくりでもいいので、どれだけのエネルギーを割いているのか、記録してみないか?」

 開発行為に割くエネルギーを測るといっても、○○キロカロリーなどど消費エネルギーを計測することはあまり意味はないでしょう。また、この手のものになると、人によってソフトウェアの開発効率に大きな差があることも事実でしょう。

 そもそも、開発への工数の把握が必要であろうと行き着いた根拠は、複数のメンバーが参画するプロジェクト案件に対して、納期直前の深夜/休日対応の多さに対する解決策としての気付きが得られないか、より正確に指すのであれば、「自身らにて何か考えた方がいいのでは?」と考えさせることにありました。そのため、比較的好き好んで進める個人ベースでガツガツ進める案件などは、目的の主旨としては、その中心として含んではいなかったのです。
 ただし、工数を測るにあたっては、結果的にほぼ全員が何らかの案件に関わる以上、ある程度組織として一括してやらざるを得ない面もあるかと思います。

 全体として用いるその尺度として、時間が最も分かりやすいとの議論もありましたが、深夜/休日対応に加え、移動時間など考えている時間はどうするのか?等、徐々に非常に細かな指摘への対応を検討せざるを得なくなるのではとの懸念も出てきました。無論、その背景として、時間をもってして、人事考課への判断材料となるのではとの懸念が大きく影響していたこともあったでしょう。(実際には、直接的な材料にはなっていなかったと思いますが)

 結果的には、数期の見直しを経て、今では「1週間に費やしたエネルギーを10とする」と非常にざっくりとしたな尺度として、計測することとしています。この尺度については、「非常に曖昧で報告できない」「時間外の負荷が十分加味されていない」と抵抗勢力の非難を浴びましたが、次のように投げかけました。

 私「精度に関しては、指摘の通りかもしれない。でもね。まず、自分たちのやった仕事の記録を付けるという習慣付けもできていないのに、精度のことで指摘するのはどうかな? まずは、習慣付けをしてみないか? で、やってみて、3ヶ月でも半年でもね、それで、集計してみて、精度として、とんでもなくずれているか、見てみないか?」

 ざっくりとした「1週間に費やしたエネルギーを10とする」方式は、最小単位を1として、少数は抜きとしました。ある人は、月〜金を午前と午後に分けて、1ずつ割り振ったイメージだったかもしれません。客先訪問など、開発以外のイベントをさっぴいて算出したメンバーもいたかもしれません。
 結果としては、このざっくり方式も、「実感と出て来た数字にそんなにズレはない」との意見が大半となり、以降、このやり方で進めています。この「1週間に費やしたエネルギーを10とする」方式が絶対量としての工数になっているかいないかについては、その期間のメンバーの定時後の対応の状況を目にしているリーダーは、十分把握しているはずであり、2割増しで考えるべきか、5割増で考えるべきか、額面通りでよさそうかは、リーダーの力量にゆだねるものです。

 結果として、得られたざっくり工数を、まずは客観的にさらけ出す一つの指標としてメンバーに提示/提供し、自らが進めて来た開発行為に対して、自分達で判断する材料になればよいでしょう。むしろ、参画したメンバーにて十分なレビューが出来れいれば、他の部門もしくは直接的に関係のないリーダー相当からガチャガチャいわれようが、それはありがたいお言葉として、ちょっと片隅においておけばいいだけのことでしょう。(年の功で、いろいろ物事を言いたい人はどこにもいますので、言わせてあげる機会を提供してあげたと思えばよいでしょう。)

 数年前までは、やややりっ放し感のあるソフト開発も、今ではこの工数実績の方法にて定着しています。


 朝、決まった時刻までに起きることが出来ない最大の理由は、果たして目覚まし時計が電波時計ではないからなのでしょうか? 無論、目覚まし時計の時刻がずれていて、目覚まし時計のベルで起きたが、結果として遅刻してしまうことはあるでしょうし、少なくとも、過去にはそんなこともありました。
 しかしながら、往々にして、毎日、毎朝、朝起きることが出来ない理由は、時計の精度の問題ではないと思います。日常、生活にあたり、自らが選び使用する時計ですので、多少のズレがあろうとも許容の範囲でしょう。(私自身、腕時計は運動をするとき以外は大抵は自動巻か手巻きですので、2〜3分ずれていることは極々当たり前のことです。それでも、使用しているのは、別に括弧が良いからではなく、その時計をしながら生活/仕事をする上で、そのズレを許容範囲として自ら受け入れることができるからです。ですので、資格試験などの日には、ジョグのときに使用するデジタル時計を持っていきます。普通の生活にて許容できる時間のざっくり感、堅い表現で言えば、粒度が許容できないからです。)

 精度/粒度の話は、何事にも習慣となってからの話であり、習慣にもなっていないのであれば、そのような話はむしろ抵抗勢力の言い訳に過ぎないと思います。

 抵抗勢力から、「精度」を理由に批判されるとき、真っ向から立ち向かうよりは、むしろ「精度は二の次」として「習慣化」から口説くのも一つの方法かもしれません。

Inagawa

 『ザ・ベロシティ』のTOC理論のうんちくは抜きにして、「とにかくやってみる」のまとめをしたいと思います。

 そもそも、ITは無形だし、製造業は有形なので、ちょっと違うんじゃないの?とのご意見もあるかと思います。このあたりについての私見は別の機会に触れるとして、少なくとも、製造業であろうが製造業でなかろうが(農林水産業でもサービス業でも)、ITはツール/手法としての重要な役割は果たしていますので、こちらのメディアをご覧になる製造業/生産技術系の方々も少なくないと思います。

 さて、前回まで、同著『ザ・ベロシティ』にふれられているサイコロのゲームをベースにして、工程内にて生産指示(キャパシティ)にばらつきがある状態を前提としながら、全体の生産量や一定期間経過後の在庫量を見てみました。また、意図的にボトルネック(制約)を設けて、同様にその生産量や在庫量を見てみました。
 ちなみに、これまでのブログは、こちらです。


 ・『ザ・ベロシティ』のサイコロのゲームをやってみた 1 〜TOC理論が指す意味あるムダのざっくり感〜
 ・『ザ・ベロシティ』のサイコロのゲームをやってみた 2 〜制約前の予測不能なダブツキ在庫〜

 今回は、制約となる工程を持つ状況下でダブついた在庫を如何に減らしていくのか?より、TOC理論っぽく言うのであれば、スループットを重視するにあたりある程度許容できる在庫量(がちゃがちゃ言われない程度の在庫量の抑制)が一つのポイントになるかと思います。

 繰り返しになりますが、工程A〜Gまでの7つの工程を設定し、正七面体(実際にはありえませんが)のサイコロの出目により各工程の生産指示と想定します。7つの工程中、6つの工程ではサイコロを2つ振ることなるため、出目は2〜14までとなり期待値は8です。ただし、工程D(4つめの工程)についてはサイコロを1つ振るとしており、出目は1〜7まで期待値は4となります。つまり、工程Dがこのラインのボトルネックとなるわけです。

 同ラインでの生産量について、前回のブログで示していますが、10回の試行で平均は約78(前回は誤植でした。すみません。)、在庫量は平均で106と、約3.8倍になっていました。

 さて、今回ですが、同著シリーズで指しているボトルネックへの対策として有名(?)な方策を取ります。まず、ボトルネックの直前の仕掛品は、ある程度十分な量にするというものです。これまでの試行では、7つの全行程は共に仕掛品として4を設定していましたが、今回、ボトルネックとなる工程Dについては、その3倍の12を設定します。つまり、工程直前の仕掛品は、工程A〜Gまで、4・4・4・12・4・4・4となります。
 次に、工程Aへの投入量に細工をします。これまでは、購入量も同様にサイコロを1つないしは2つ振った出目としていましたが、今回は、ボトルネックとなる工程Dの生産指示と同じ量を投入量とします。工程Dではサイコロを1つ振りますので、その出目と同じ数だけ工程Aに投入されるということになります。なお、工程A〜Cについては、同様にサイコロは2つ振るものとしています。

 お気づきかとは思いますが、投入量をボトルネックにあわせるという点では、制約前の工程については、プッシュではなくプルに近い状態が再現されることになります。つまり、このあたりがミソという訳です。

 結果は、次の通りとなりました。生産量ですが、最小63最大84で平均が約73となり、前回の方式をオールプッシュと呼ぶのであれば、やや減少(約6%)しています。

Graph31

 しかしながら、在庫量については、最小32最大40の平均で約35となっており、オールプッシュと比較すると約1/3となっています。グラフを見ても一目瞭然ですが、この在庫量は劇的な効果の証と言えるのかもしれません。

Graph32
今回・簡易プル型
Graph22
前回・オールプッシュ型


 20日稼働を想定した最終日における各工程の在庫量についても、ボトルネックとなる工程Dにて仕掛在庫のダブつきがみられるものオールプッシュと比較するれば、大幅に削減されているようです。また、制約前の工程A〜Cについてもその在庫量のばらつきが抑えられており、簡易的ながらもプル型のライン投入が大きく寄与していることが見えてきました。

Graph33
今回・簡易プル型
Graph23
前回・オールプッシュ型

 これまで、『ザ・ゴール』ものは全て読んでいますが、実際にざっくりながら、表計算ソフトで机上ながらも動かしてみると、「ふむふむ」と思う気持ちもより深くなるかと思います。
 私自身、製造業の現場にいた当時は、なるべく広い視野を持とうと心がけてはいましたが、やはり自部門がかわいいもので部分的な最適化に比較的力が入っていたかと、今思えばそんな感じです。

 私はTOC信者でもなく、またTOCの専門家でもありません。が、こうやってみると、中間管理的な立場であれば、部門に属していようが全体として何ができるかを考え、自分(自部門)として弱い部分にどのような貢献ができるのかというような、「よそ様のお庭の状況を真摯にに見てあげて、行動を伴う助言」も必要なのだろうと感じました。

 また、上級管理的な立場であれば、「全員が100%であることがベストではない」という一例として見てもよいかもしれないとも思います。

 私自身、ITの開発工程においても、これまでの製造業的ものづくりにて培った方法論から学ぶ姿勢はあってしかるべきだと思います。

Inagawa


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稲川 卓治

稲川 卓治

数回の社会人大学院生生活を経て、現在は関東北部の地方都市に住む二児のパパ。生活や日頃思う事を綴ります。

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