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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)/鼻中隔湾曲症の内視鏡手術を受けました 〜信頼財としての医療〜

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 ほとんど風邪をひいたりしませんが、先月、少し体調を崩したのか、嫌〜な感じの鼻水が出るようになりました(ちょっと黄色い感じ)。結果的には、慢性医副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症とのことで、内視鏡による手術となりました。

 以下、この1ヶ月の経緯/経過をご紹介します。

・5月中旬
 かかりつけの町医者に行き、アレルギー性鼻炎もしくは風邪のいずれか?との診断にて薬の処方を受けました。が、1週間経過しても、鼻水のほか咳が完全せず、もう一度、同じ病院を受診し同じ薬の処方を受けました。
 二、三日薬を飲むも、改善の兆しもなく、セカンドオピニオンと思い、妻(仕事柄、地域の医療事情にちょっと詳しい。でも看護婦さんではありません。)に相談すると、「○○クリニックがいいんじゃない?」とのことで別の耳鼻科への受診を決めました。

 この病院に電話をして、受診することとなりました。行ってみて、よくよく分かったことですが、耳鼻科の中でも完全予約制で、しかも手術専門医とのことでした。予約制のためか、受診にあたり長時間(1時間とか)待つこともなく、診察を受けました。初診にて、いきなり「では、少しだけ内視鏡観てみましょう!」とのことで、表面麻酔にて鼻の入り口から少し奥までを先生が診察します。内視鏡による診察を終えると、録画されたビデオ画像の再生にて鼻の様子の説明を受けました。
 かかりつけのお医者さんがどうこうということではありませんが、専門医にからビデオ画像と共に説明を受けると、まったくの素人の私でも、なんとなく「うんうん」と思ってしました。

 初診ではなんとも言えず、一般的な処方を受けながらも、精密検査としてCTを撮ることを勧められ、総合病院にて受診することとなりました。

・6月上旬
 予約をとっていた総合病院で、鼻の周囲?のCTスキャンの撮影も、初めてのCTだったのでちょっと怖めのスプラッタームービーの如く緊張しましたが何事もなく30分ほどで終えました。その後、現像フィルムを受取り、そのまま、耳鼻科専門医に行きました。先生からは、フィルムと観ながらの副鼻腔の腫れと鼻中隔の湾曲について話がありました。右側については、素人の私が観ても左右に差があり、腫れている様子が伺えました。診断をもってして、手術の勧めを受けました。
 なにしろ、大きな病気もしたことがないので、行きなり手術と言われてもとの思いもあり、「妻と相談します」と帰りました。

・6月中旬〜下旬
 なかなか、咳の改善も観られず、妻/義父母からも「手術したら〜」との声が増し、中旬の定期検診の際に、「できれば、すぐ手術を受けたい」と先生に申し出ました。さっそく、6月最終週にて手術の日程調整となりました。その後、別の2日間に掛けて、まずは、血液検査として採血と結果説明、次に、鼻の内部へのスプレーでの麻酔薬に加え、麻酔薬を染み込ませたガーゼを内部に入れて手術時に近い環境下で、内視鏡を入れながら、加えて、血圧の変化を調べる検査となりました。共に問題なしとのことで、これまで数回、同じことの説明は受けて来たものの、あらためて手術に伴う詳細な説明を受けました。
 手術当日までは、処方された塩化リゾチームは飲み続けながら、体調管理に努めるようにとの指示でした。

・6月27日(月) 当日
 27日(月)が手術当日となりました。内視鏡による日帰り手術でありますが、病院からは家族もしくはタクシーによる送迎としなさいとの指示があり、丁度、振替休日だった妻に頼み、朝8時前に家を出ました。昨晩から食事もせず、朝、水も一口程度ですので、少し、空腹感はありました。
 病院到着後、妻は自宅へと戻りましたり、私は病院に入りました。本人/妻の署名を添えた同意書を渡して、トイレに行き、さっそく、手術の準備となりました。お腹の手術ではないためか、特別、着替えをすることもなく、顔の周りの消毒のみでした。貴金属は外すようにとの指示がありましたが、結婚指輪は外れなかったので、そのままOKとしてもらいました。
 次に、点滴用の針が右手に刺され、血圧などの観察の後、手術の室への移動となりました。

 体制が整うと、鼻を出すためか中央に穴のあいた青い布が顔にかぶせられ、体全体にも同様に青い布がかぶせられることとなりました。この時点から、もう緊張もあり、また、青い布がかぶさっていることもあり、ほぼ目をつぶって耐えるのみの状態です。
 手術は、ガーゼによる表面麻酔の他に注射による麻酔、点滴による痛み止めにて進行してきましたので、意識そのものは確かにあります。「○○メス」、「○○鏡」などと先生が指示する声もそのまま聞こえてしまうのも、あまり、想像力を掻き立てては耐えられないと思い、なるべく他のことを考えるようにしていました。それでも、「ちょっと、響きますよ〜」の後に、自分の骨や軟骨が取り除かれている音/感覚が頭蓋骨を伝わって聞こえてくる感じがなんとも言えぬ緊張感を伴い、都度、力んでいました。
 9時過ぎから始まった手術は、約1時間30分くらいだったと思います。11時前には終わりました。とはいうものの、かなりボ〜ッともしていましたし、時計を観る余裕もありませんでした。顔を中心に麻酔はかかったままで、全身だるい状態で、ゆっくりベットのある別の部屋に移動しました。

 安定してきたとのことで、12時過ぎに妻に電話をして、迎えに来てもらい病院を後にしました。やはり、自分自身の運転で車で帰るのは少し危険だと思うほどです。

 自宅に着き、所用(つくばマラソンのエントリー)をしながら、軽く昼食を撮りました。この時点では、麻酔が効いていたためか比較的良好で痛みもあまり感じることはありませんでした。午後2時には少し横になろうと思い、布団につきましたが、徐々に痛みを感じるようになってきました。
 午後4時頃になると、手術をした鼻の内部というよりも、こめかみや頭全体が締め付けられるような痛み/圧迫感を感じました。唾液と涙が1〜2時間は止まらず、このまま、次の日の午前中(再診療の日)まで我慢するには、少し耐えきれないと判断し、病院に電話をしました。

 手術後、鼻の内部に止血としてガーゼ(10mm×120mmくらい?)が左右で2×2枚入っていました。こちらのガーゼが涙腺を圧迫し、かつ鼻の内部を刺激することで偏頭痛にも近い痛みを発生させていたようです。先生の処理により、一部のガーゼを取り除き、再度、様子を観ることとなりました。

・手術後 1日目
 夜は1時間置きに目を覚ましながら、鼻の綿球を自分で交換しながら朝を迎えました。術後快適な睡眠であったとは言えませんが、昨夕に再診していなければ、ヘトヘトというか大騒ぎしていたかもしれまん。そう思えば、かなりハッピーは朝でした。軽く朝食を取り、また、少し休みながら、午前中の再診にて病院へ向かいました。

 今は、両方の鼻からガーゼは取り除かれています。しかし、鼻は常時つまった状態で、面球も都度交換している状態です。

〜〜

 慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)の患者さんは多いことかと思います。また、鼻中隔湾曲症についても、多くの方の鼻中隔は曲がっているとのことです。手術についても、これまで検討しながらも「また、機会があったら・・・」と見送って来た方も少なくないと思います。
 私が受けた手術は、日帰りの内視鏡による手術になります。ちなみに、気になるお値段ですが、保険適用/本人3割負担にて、CTスキャンなどの検査も含めて、ざっくり、MacBookPro+αくらいです。

 サービス・マーケティングでいうならが、医療はまさに、「信頼財(reliability goods)」にあたります。財/サービス利用直後も、その効果/効用について客観的に評価判断できないことも少なくありません。むしろ、教育などと同様に効果を感じるまで、数年かかるケースもあるかもしれませんし、主観的には効果を感じることがないかしれません。

 とはいうもの、「健康は一日にしてならず」ということで、また、機会を見てブログを通じて、皆様にご報告したいと思います。

 なお、医療的な用語については私の誤認もあると思います。また、記憶違いから正しい記録になっていない可能性もあります。慢性副鼻腔炎含め、手術にあたっては、かかりつけの医師に十分な説明を受け、ご家族と相談の上、ご判断ください。

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