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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

会社にて10歳以上離れたメンバーを、互いに認め合う関係として付合えますか?

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 博士前期課程を共に終えた仲間二人と久しぶりに飲ました。私は、もう40歳過ぎのおじさんですが、二人ともまだまだ20歳代です。年齢にして、一回り以上離れていても、共に真摯に学んだ仲間ですので、私自身、いわゆる互いにリスペクトしている関係です。

 見た目は今時風といえば今時風で、ちょっとチャラチャラっぽく見えるかもしれない二人ですが、芯はしっかりしています。

 一人は、前期課程では経営学を専攻しながらも学部時代の専攻に戻り音響関連研究に勤しんでいます。彼の素晴らしい点は、単なる学者バカから逸脱するかのごとく、他の分野まで積極的に首を突っ込むその積極性にあり、一般的な単なる理系の研究者の枠を超えた大物になるに違いないと確信しています。
 また、もう一人は、卒業後、起業に趣きがよったものの今春より、とある独立行政法人に就職しなおし、技術種職員の傍ら、将来の博士の道を見据えて働き始めました。博士前期課程では、同じ研究室にて、今時の学生なしからぬ、本当に質素かつ真摯な学業生活に、本当に関心しました。英語(TOEIC)は、私よりもスコアもよく、そのままにしておくにはもったいないと思い、博士前期課程の修了時には、私の手持ちのマイルを彼にプレゼントして、タイ〜カンボジアの一人旅の機会を提供しました。彼は世界遺産にも深い関心があり、趣味の範囲なのか世界遺産検定なるものも取得していました。私が用意できたのは、タイ・バンコク往復チケットですので、そこから先は、彼自身にて移動手段/宿泊先も現地手配しました。(あまりの貧乏さに、カンボジアでは水しか飲めなかったらしいのですが)

 私のようなおじさんが、無駄に特典なるマイルを余らせておくよりも、将来の可能性を多分に秘めた若者に、その道は開かれるべきものと思います。(もちろん、数年に1度は私自身も特典旅行で無料チケットは利用しますが。)彼にも、大物になってから、あのときのチケット代を別の形で、例えば、彼の後輩へのプレゼントとして、私に見せてくれれば、それはそれで、私はハッピーです。

 職場で、一回り以上歳が違うメンバーがいることでしょう。そのとき、上下関係を多少なりとも意識してみることが多いかと思いますが、はたして、同僚としてみることができるでしょうか? 対等な関係、互いに秀でた点を認め合える仲間として、いわるゆリスペクトし合える関係で付合えるでしょうか?

 私は、少なくとも彼ら、社会人として博士前期課程を共に過ごした仲間は、歳の差を超えて、互いに認め合う仲間でいられます。互いに出来る技量/能力があり、それらを提供しあいます。

 その関係が築けていることは、私にとって、一般的な会社/社会では触れることの出来ない大きな体験であり、人の繋がりであると思います。多くの方が気がつかない、場合によっては、超えられないことかもしれませんが、社会人が会社とは異なるコミュニティーに積極的に参加すること(私の場合には、社会人として大学院に進学したことですが)で得られる一つの財産かと思います。

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