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2007/02/01
先週26日金曜日には、研究所のオープンハウスが行われました。
オープンハウスとは、毎年の恒例行事でる、就職活動中の学生向けの研究所公開です。今年の参加者は120名ほどでしたが、その中で女子学生はおそらく1割ぐらいだったでしょうか…。(実は皆黒いスーツを着ていて、どこに女性がいるのかよく分からなかったのですが)
東京基礎研究所の女性研究員も全研究員の約1割なので、ほぼ同じ割合です。私が大学生だったころも、学部の中での女性比率は1割に満たないぐらいでしたし、状況はあまり変わってないなあという印象を受けました。
オープンハウスでは、女性研究員が女子学生と話をするコーナーを設けています。そこで気楽に相談してもらおうというわけです。今年は私と先輩2人で担当したのですが、こういうコーナーがあるということの宣伝が足りなかったのか、女子学生の皆さんは他のデモや展示に行かれてしまった方も多く、お話できた学生は少なめでした。
最近何かと、女性にフォーカスされたイベントや講演などが多く、学生に対しても特に女子学生にITや研究職に興味をもらおうとしています。そういうイベントに参加者としても主催者としてもかかわることが多いのです。あまり女性を強調しすぎると、逆差別だとか、女性の採用基準は違うんじゃないかとか言われることがありますが、決してそんなことはありません。IBMのdiversity(多様性)、つまり性別、年齢、国籍の差異に依存しないさまざまな価値観を持った人が活躍することが重要だという考え方に基づくものです。
でも、オープンハウスに来てくれる学生はすでに興味をもってくれているわけなので、本当はITや研究職に興味を持っていない人にどうやって知ってもらうか、が重要なんですよね。
そんなことを考えていて、ふと行きつけの美容院のスタイリストさんと話したことを思い出しました。
今では、カリスマ美容師なんていわれている方々は男性が多い気がしますが、昔は美容師の専門学校は女性が9割ぐらいだったそうです。それが、キムタクがドラマでカリスマ美容師役をやってから男性のスタイリストが増え始めたとのこと。これが、どれくらい正しいかはともかく、ドラマによるイメージの効果って大きいんだなぁ、とびっくりしました。
興味を持っていない人に訴える方法としては、意外と有効な手段なのかもしれません。
#そういえば、竹内結子が生物系の研究者のドラマやってた気がしますが、イメージアップにはつながったんでしょうか…。