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二重被爆報道:米GIZMODOの茶化し記事と対照的なギズモード・ジャパンの「改変翻訳」

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 米GIZMODOがやらかした二重被爆をジョークにした記事、掲載から修正(一部削除)までの経緯は次のエントリーで書きましたが、その日本版記事が掲載されました。

米GIZMODOの被爆者茶化し記事から学ぶべきこと

 ギズモード・ジャパンが掲載した翻訳記事はこうなっています。

山口彊さん、二重被爆初認定

 コメディアンであり、GIZMODO USの記者も名乗っているAdam Frucciの元記事が原文としてリンクされていますが、内容は全然違っています。

 元記事は、APの記事を引用したうえで、ただ被爆者の山口彊をラッキーな人物として、原爆の非人道性を打ち消すかのようなジョークで笑い飛ばす内容だったのですが、ギズモード・ジャパンの記事は対極に位置するような内容。

 元記事のネタであるAPだけではなくThe Independentの記事ほか複数のソースに当たった上で、ていねいに二重被爆の実態を追った、非常によいレポートだと思います。

 「訳:satomi」とありますが、これは翻訳を大きく逸脱した、しかし記事としては非常に良質で評価できるものだと思います。原文の改変を許さないようなライセンス契約ならばこのような処理は不可能だったでしょう。ギズモード・ジャパンは日本向けに内容を大きく変更することが多く、今回もそうしてくれたようですね。写真も、元記事のキノコ雲(日本に落とされた原爆のものではない)ではなく、山口さんの写真となっています。

 ギズモード・ジャパン編集部はこの内容をぜひ米国編集部にフィードバックしてほしいと思います(既にされていることと思いますが)。GIZMODO USは元記事を、この日本版記事に差し替えるか、新記事として掲載すべきですね。

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