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Make: Tokyo Meeting 02に行ってきました(楽器編)

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 昨日は「Make: Tokyo Meeting 02」のニコニコ技術部有志による展示を中心に報告しましたが、今日は楽器関連をレポートします。

 まず、前回のMake: Tokyo Meetingも取り上げた超特殊系電子楽器ウダー(公式ページ)。3.3、4.0の2種類のウダーが出ていました。ただし、4.0は未完成。3.3は脱MIDI化を図っており、自作の音源を鳴らしていました。スピーカーと音源、バッテリーが組み込まれているのは、クーラーボックスを改造したウダーモバイルLite。熱がこもってしまうというデメリットがあるそうです(クーラーボックスだから)。

 MIDIを使わない理由として作者の宇田道信さんは、MIDIの転送速度が遅いため、コントローラからの演奏情報が音にでるまでに遅延があること、データが中断されたときの復帰が難しいことなどを挙げていました。

 現在は販売停止中のウダーですが、製造がしやすくなるという4.0が完成すれば、販売再開する予定だそうで、早くウダーを演奏したいという人たちはもう少しの辛抱です。

 宇田さんは、てのひらサイズのワンチップ・ミニキーボード(名称不明)も展示していました。キーボードの白鍵と黒鍵に相当する静電容量センサーが12個あり、それを押すと音が出ます。キーボードを押しながら裏側をグリグリすると、ピッチベンドすることもできます。売り出したりはしないですかねえ。

 自作系にぴったりのシンセサイザーといえば、やはり学研大人の科学SX-150。これを使った改造ネタがありました。「morecat lab.」さんが展示していた、SX-150に自作のMIDIインタフェース「Pepper-MIDI」をつけて、Macを介してやはり自作の小型MIDIキーボード「Ginger-MIDIKey」からコントロールする、というデモです。

 わたしみたいにずるい手(【大人の科学】SX-150に鍵盤をつける簡単な方法【無料】)ではなくて、ちゃんと正攻法でコントロールしているところがすばらしいです。

 そして、テルミン。大画面の初音ミクをテルミン化し、演奏するという、ささおさんによるデモ。「あー」と発音するときにはリップシンクする仕組みが秀逸です。これでも十分に大きいですが、等身大のディスプレイにすれば、1/1ミクテルミンができることになりますね。

 これはニコニコ技術部のコーナーにありました。

 最初のニコ動への投稿とMakeでのデモを比較すると、センサーの位置が左右逆になっていたようです。

 このほかにも高電気商会によるガジェット楽器を使ったサーキットベンディングなど面白いコーナーがたくさんありましたよ。

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