SX-150最大の弱点を克服してみた
ほぼ同時期に出た2つのシンセ、DS-10とSX-150。片方はニンテンドーDS用のソフトシンセ、もう片方は大人の科学マガジン付録のハードシンセ。どちらともおもいっきりアナログ仕様というのが面白いんですが、ニコニコ動画への投稿数は大きく差がついています。
もちろん、DS-10はシンセ部は2音、ドラム部は4音と6音を同時発音でき、2つのVCOを使えば最大12ポリフォニックのサウンドを出すことができるうえ、カオスパッドなどの演奏を簡単にする技術も用意されているので、「シロートにも簡単に人に聴かせられる演奏ができる」という利点があります。
その点、SX-150は3200円と安いのですが、音は1音だけ、VCOも1つで1種類のみ。かなりクセのある音は作れますが、コントロールが難しい。
最大の難関は、これでメロディーを演奏することです。なぜなら、電極棒でカーボンプレートをタッチする以外に発音の方法が用意されていないからです。
演奏者はまさに手探りでメロディーラインを追っていかなければならず、リズムはもちろんのこと、メロディーは不鮮明で不安定なものにならざるをえません。
ではどうしたらいいのか? 暑いのでアイスキャンディーを食べながら考えてみました。
食べ終わったアイスの棒は、机の上に並べておくことにしています。ええ、そういう習慣です。
そのアイスの棒を見てキラッ☆とひらめいた。
この棒をフレットにすればいいんじゃね?
スタイラスがひっかかるような溝をいくつか棒に彫り込んで、それをカーボンプレートの上か下につければ、その棒フレットに沿ったところでカチッと音程が安定するはず。ギターのフレットを押さえたみたいに。
思えば、ギターがほかの弦楽器と比べてこれだけ普及したのは、フレットがあって、音程が安定しているおかげではないかと。
で、このボーフレット(仮称)は、さまざまなスケールを用意することで、多様な音楽に対応できます。たぶん。とりあえず、KAOSSILATORやDS-10で使われているMinor Bluew対応の溝を彫ってみました。正確に彫るのがなかなか難しいですが、手探りでやるよりはだいぶマシ。フレーズの最後はその溝に納めてやれば、わりと聴けるようになります。
というわけで、使った感じはこうなります。
で、演奏例: