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「ぼかりすでない何か」とは何なのか?

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 2ちゃんねるのVOCALOIDスレを見ていると、VSQと伴奏MIDIを求めるメッセージがありました。その目的は、「ぼかりすでない何か」を開発するためのデータ収集とされ、また新たなVSQ系プログラムが登場するのかと期待していましたが、同時にこれを開発しているのは誰なのだろうとの疑問が浮かんできました。

 それがさきほど判明。アキバ系弁理士と自称されている、人生は是勉学の事の和泉さんなんですね。ぼかりすに関する詳細な解析をされていますし、VSQデータの構造にも詳しいので、非常に期待できそうです。

 最新エントリーの「ぼかりすでない何か」によれば、この開発中のプログラムの名称は「VocaSim」。Perlで開発されているようです。

内部仕様ドキュメントを充実させ、音声のレベルアップを図ってアップロードする予定です。もちろんフリーソフトです。

 ピアプロにアカペラのデモソングがありますので、その自然な歌い方を観賞し、ソフトウェアの公開を待ちましょう。

 ピアプロでVocaSim適用前と適用後のVSQファイルが公開されているので、ダウンロードして、VOCALOID Editorで試してみました。とりあえずわかったのは、

・ビブラートはDYNとPITの両方にかかり、DYNは時間が経つと減衰し、PITは振幅が広がるようになっています
・音の立ち上がり時には若干シャープ(オーバーシュート)し、その後で正しい音程に戻ります
・ひとつひとつのノートでDYN、PITの細かいビブラート(微細変動)がかかっています

 ということは、ぼかりすの「歌唱力向上」機能に近いものが実装されているのではないかと予想できます。

 6月1日のエントリー、「ぼかりす」で知った、プロとアマの違いでこんなことを書きました:

VocaListenerでは歌唱のワンフレーズのピッチ変移を、プレパレーション、オーバーシュート、微細変動、ビブラートに分類。ビブラートを入れる、オーバーシュートが小さくする、という2つのポイントでアマとプロの違いをくっきり出そうとしています。つまり、出だしの音程を安定させるわけです。ただし、あまりやりすぎるとロボっぽくなってしまうので、「平滑化前と平滑化後を線形補間」することにより、より自然なプロっぽさというのを出そうとしているようです。

 ぼかりすとMikuMikuVoiceにライバル登場ですね。いまからワクワクしています。

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「ぼかりす」で知った、プロとアマの違い
ぼかりすの日のもとに

Comment(2)

コメント

Eji

これは「とう調整するの方はうまくなる」のコツ、つまりパターン化の調教スキルをMIDIデータ、もしくはVSQに直接反映してるのような使い方ですね?

でもこれでは、パターンを整理するのほうは大変ではないか?

ぼかりすのほうは、結局「使用者の歌声に接近する」のやり方でするですが、もしVocaSimと連携の形で、そのパターンを整理するといいかも?

参考:
http://staff.aist.go.jp/m.goto/PAPER/TIPSJ200701nakano1.pdf
楽譜情報を用いない歌唱力自動評価手法

koya

和泉さんがどのような実装をしているかに依存しますね。微細変動は振幅と周期が可変であるほうが望ましいですが、それだと使い勝手を損なってしまう可能性もあります。初期値を設定できるといいかな、と。
Ejiさんがおっしゃるように、使用者の歌唱パターンを解析してビブラートとオーバーシュートパラメータを抽出できたりするとおもしろいですね。

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