オルタナティブ・ブログ > CloseBox & OpenPod >

Mac、iPhone、iPod、歌声合成、DTM、楽器、各種ガジェット、メディアなどの情報・雑感などなど

DS-10、TENORI-ON、KAOSSILATOR、iPhone……あなたはをどれを買うべきか

»

 今日はヤマハのポータブル電子楽器「TENORI-ON」の発売日ということで、オンラインショップに殺到し混乱している様子がネットから伝わってきました。高額にもかかわらず、けっこう人気あるみたいですね。

 でも、TENORI-ONを買うと決めるためには相当の葛藤があったはず。なぜかというと、似たコンセプトの楽器、KAOSSILATOR、DS-10、そしてiPhone/iPod touchがあって、完全とはいわないまでも近いところまではできるから。

 それじゃあ、この4つの違いってどうなのよ?という疑問に対しては、いちおう全部を触っているので、ヒントみたいなものを出せると思います。

●買ってからすぐに弾ける?

TENORI-ON:初心者は初心者なりの使い方が可能

KAOSSILATOR:非常にお手軽。電源オンですぐに使える。ダイヤルをいじってパッドをグリグリするだけ

DS-10:アナログシンセサイザーについての基礎知識は必須

iPhone/iPod touch:まず普通の人はjailbreakするところで無理

●お値段は?

TENORI-ON:ダントツに高い

KAOSSILATOR:安い

DS-10:ニンテンドーDSを既に持ってるなら最も安い

iPhone/iPod touch:iPod touchならほかの用途(iPodやPDAとして)もあるし、割安

●作った音を残せる?

TENORI-ON:残せる

KAOSSILATOR:電源切ったら終わり

DS-10:残せる

iPhone/iPod touch:残せるものもある(ソフトによる)

●いろんな楽器の音を出せる?

TENORI-ON:おとなしい音を中心にそろっているけどオリジナルを追加もできる

KAOSSILATOR:個性的なサウンドからアナログ楽器のリアルな音までそろっているが追加はできない

DS-10:アナログシンセサイザーの音のみだが、自分で音づくりができ、過激なサウンドもOKだしドラムの音もゼロから作れる

iPhone/iPod touch:パソコンで作ったサウンドは基本的に再生可能(ソフトによる)

●すぐに飽きない?

TENORI-ON:操作方法にもいろいろなバリエーションがあるので、それを覚えるだけで相当の時間が使える。ビョークだって使ってるし

KAOSSILATOR:グリグリするだけなら飽きるかもしれないが、DJの道は深い

DS-10:飽きることはない

iPhone/iPod touch:楽器としては飽きてもiPodとかゲームとかブラウザとかあるし

●歌の伴奏に使える?

TENORI-ON:できないことはない

KAOSSILATOR:単音とか五度でいいのなら……でも無理でしょう

DS-10:可能だけど、メロディーは基本的に2音だけ(裏技が使えるけど)なので、そのときだけM-06とか使ったら?

iPhone/iPod touch:できるが、iPodのカラオケを使ったほうが楽なのでは?

●自分の操作にすぐに反応してくれる?

TENORI-ON:操作にすぐ反応するモードとそうでないモードがある

KAOSSILATOR:操作にすぐ反応するモードとそうでないモードがある

DS-10:音のずれが修正されながら再生されるので、ほんのちょっとだけタイムラグがある

iPhone/iPod touch:リアルタイムの反応のみ

●演奏がヘタなんだけどだいじょうぶ?

TENORI-ON:シーケンサーモードを使えばだいじょうぶ

KAOSSILATOR:ゲートアルペジエイターという機能を使えば、音のずれが修正されながら再生されるのでタイミングはだいじょうぶだし、メロディーもスケールを指定できるから外れた音を出さなくてすむ

DS-10:KAOSSILATORと同じく音のずれが修正されながら再生されるのでタイミングはだいじょうぶだし、メロディーもスケールを指定できるから外れた音を出さなくてすむ

iPhone/iPod touch:ボタンを押すタイミングだけは合わせないといけない

●バンドに合わせて演奏したいんだけど?

TENORI-ON:ビョークも使ってるしだいじょうぶ

KAOSSILATOR:タイミングを合わせるボタンがついているのでその場でテンポが変わってもついていける

DS-10:テンポやキーの変更は可能だけどソフトウェアの操作なので手間取る場合も

iPhone/iPod touch:ソフトによるけど、基本的に手弾きなので、その範囲であればOKだが、リピートするサウンドはテンポ固定のものが多い

関連記事:
TENORI-ONをプチプチしてわかったこと
「紙と鉛筆」でKAOSSILATORの演奏を再現する方法
IMSTA FESTAレポート:KORG DS-10の実物を見てきたよ
iPhoneの「楽器・初音ミク」でブルースをうたってもらった

Comment(0)