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Audible買収でペゾスはジョブズに先手を打った

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 Amazon Kindleの強力なライバルになるのはiPodだというエントリーを書いたとき、その根拠としてiTunes Storeで販売している大量のオーディオブックコンテンツを挙げました。Amazonはその「電子書籍」を人質にとりました。Audibleの買収です。

Amazon、オーディオコンテンツ提供のAudibleを買収

 Kindle絶好調の中での、3億ドルでの買収。これでiTunes Storeでのオーディオブック販売を打ち切れば、ユーザーからは総スカンを食いそうですが、戦略としてはアリです。

 Audibleは相当の売り上げをiTunes Storeであげているはずなので、その収益は惜しいと思うでしょうが、Amazonがその全コンテンツをKindleに注ぎ、iTunesの力を削ぐというのなら、可能性がないわけではありません。

 AudibleはiTunes Storeにおいたままにするかわり、「ぜったい読書端末は出さないでね」という約束をジョブズから取り付けようとするかもしれません。破るだろうけど。

 ところでこのAudible、米国だけ独占なのかと思っていたら、日本のiTunes Storeでもそうなっているようです。プロバイダは別会社となっていても、提供はAudible.comとなっているものばかり(例外があるのかもしれませんが)。あの音声フォーマットに変換するプロセスで課金しているんでしょうね。

 ただ、日本におけるオーディオブックプロバイダの大手である、ことのは出版は、iTunesのAudibleだけでなく、WMAにも対応しています。もしもAppleが非Audibleの新フォーマットに切り替えるとしたら、対応はできるでしょう。iTunes以外のフォーマットが売れているとも思えないので。

 いずれにせよ、AmazonがAudibleをどう使うか注意深く見守る必要がありそうです。

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