タップして、傾けて、音を遊ぶiPod touch用新世代楽器:ソノランブルーのTapstereoが出た
ソノランブルーのTapstereoは、TENORI-ONやKAOSSILATORに通じる、新世代の楽器です。
KAOSSILATORにぶっとばされた人(わたしのことだ)ならこれにも興味を持つのでは?
Tapstereoは、てのひらで操作できるくらいのコンパクトさと、タッチインタフェース、これまでにないUIを備えた楽器なのですが、一番大きな特徴は、
「iPod touchで動くアプリケーションである」
というところでしょう。
Tapstereo は iPod touch の画面をタップして音を鳴らすアプリケーションです。 タップする位置によって音量と音の高さが変化します。 音はカラフルな玉で表現され、モードによって玉の動きが変わります。 iTunes で音楽を聴きながら同時に楽しむこともできます。
一見すると、TENORI-ONをiPod touch向けにしただけのソフトかと思いがちですが、実際にはかなり異なるようです。おもしろいのは、iPod touchのユーザーインタフェースの傾き検知と、タップのリリース時の値を検出しているところ。
iPod touch の傾きに合わせて音玉が移動します。縦、横、斜めに傾けて音玉を転がして楽しんでください。
これが傾きをつかった部分で、
なぞっていた音玉を離したときのスピードで、画面の中を跳ね返りながら動き続けます。速いスピードで離すと音の変化が激しくなります。ゆっくりのスピードで離すとゆるやかに変化していきます。
こちらがタッチリリース(そういう呼び方をするかどうかはわからない)を使った機能。これで微妙な操作ができるはず。
まだ実物は見ていないのでなんとも言えないのですが、すごいものになりそうなのはわかります。
当然ながら、jailbreakしたiPod touchがないと使えないのですが。
iPhoneでは、赤松正行さんのaka.iphoneというソフトウェアを使ったi3Lというアプリのことを書いたことがありますが、ソノランブルーのTapstereoはまったく別物っぽいですね。
Tapstereoと、iPhoneやiPod touchをギター化してしまうアプリ「PocketGuitar」がほぼ同時期に登場したってのもすごいです。
・PocketGuitar - iPod touch でギター
ちなみにこのソノランブルー、以前紹介したすぐれものの画面キャプチャ&編集ソフト、annoの開発会社でもあります。
annoのほうも、beta2となり、大幅に機能がアップしています。iChatシアターで編集画面を見せながらチャットしたり、QuickLookのプレビューに対応したり、CoreImageフィルターに対応したりと、Leopardを強力にサポートしています。
それに、画像編集機能がすごいことになっているんですけど。こりゃあこのソフトだけで完結しちゃうな……。
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・Macの画面キャプチャで楽したいならこれを使え:anno