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安上がりなiPodビデオ録画システムを試してみた

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 どうやら現時点での正解は、ハギワラシスコムの「EASY RECORDER for Memory Stick DUO」のようです。10月15日に書いたエントリービデオiPodで生まれた「MPEG-4録画」への欲求にコメントいただいた拝松徒さんのサジェスチョンに従い、この製品をAmazon.co.jpにオーダーしていたのですが、ようやく到着し、試すことができました。iPod専用ではありませんが、割り切り方次第ではとても便利です。

 用意するもの:

・「EASY RECORDER for Memory Stick DUO」(い〜レコ):9726円(ITmedia +D Shopping調べ)
・メモリースティックPRO Duo:PROはささらないので、Duoを買うこと。わたしはSanDiskの1Gバイトを買った(1万3000円くらい)。PRO用アダプタが付属してるので便利
・タイマー機能付きビデオデッキ:みんなHDD/DVDレコーダーに移行しているはずなので、あまっていますよね

 合計金額2万3000円くらい。メモリースティックの容量を小さくすれば、もっと安くなります。つまり、最も安いデジタルビデオレコーダー(推定)、となるわけです。

 ただ、安いだけあって、機能は切り詰めるだけ切り詰められています。

・画面サイズは320×240しかない
・MPEG-4しかサポートしていない
・タイマー予約がない

 最初の2つは、それこそiPod用には望まれていることなのでよしとして、3つ目のの「タイマー予約がない」はちと問題なのですが、そのかわり「シンクロ機能」を持ってます。ビデオタイマーなんかは、録画予約すると、いったんスリープに入ってお休みしますよね。そして、時間が来ると立ち上がって、終わるとまたスリープ。その起き上がっている時間に合わせて録画を開始&ストップするという機能です。これのいいところは、ビデオデッキ以外の、CATVのデコーダーなんかでも使えるという点です。で、予約はビデオデッキにまかせてしまおう、と。

 というわけで、ここからが試してみたレポートです。

 まずは「い〜レコ」の外観から。

easyrecorder1

 とにかく小さい。軽い。これにつきます。大きさは第5世代iPodと比較してみてください。重さは90グラム。ただし、ACアダプタは別
です。

 ボタンは4つ。左から「PWR」(電源)、「REC」(録画)、「SYN」(同期録画)、「PIC」(画質)。その右にメモリースティックの残量と、画質設定LEDが並んでいます。

 画質は3種類。「L」(ロングモード)、「M」(通常モード)、「H」(高画質モード)となっており、ビットレートはそれぞれ192kbps、384kbps、768kbpsとなっています。フレームレートはHのみ30fpsで、あとは15fps。表示サイズはいずれも320×240ピクセルです。ここまではマニュアルの表記。

 実際に録画して、QuickTime Playerで調べると:

・L:フォーマットはMPEG-4 Video、320×240、約1670万色。14.99fps、音声はAAC、ステレオ(24kHz、64kbps)、データレート(画像+音声)は246.32kbps
・M:フォーマットはMPEG-4 Video、320×240、約1670万色。14.99fps、音声はAAC、ステレオ(24kHz、64kbps)、データレート(画像+音声)は509.27kbps
・H:フォーマットはMPEG-4 Video、320×240、約1670万色。29.97fps、音声はAAC、ステレオ(24kHz、64Kbps)、データレート(画像+音声)は886.37kbps

となりました。ファイル名は、M4V00001.MP4という形式。

 LとMとは画質の差、MとHとはフレームレートの差、ということのようです。

 最も気になるであろう「これはビデオiPodで再生できるのか?」という疑問には、3つともオッケーでした、という答えを返しておきましょう。Hはギリギリでだめかと思ったんですが、いけました。1Gバイトのメモリースティックなら2時間20分と、ちょっと長めの映画でもOKです。まあ、それ以上長くなってもバッテリーがもたないでしょうし。

 今日のところはとりあえずここまで。運用方法については、のちほど書きます。

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