ビデオiPodで生まれた「MPEG-4録画」への欲求
ビデオiPodとiTunes 6.0の登場で、ちょっと変わったニーズが起きそうです。それはMPEG-4でのビデオ録画。
もちろんこれがジョブズの想定外だということは分かっていますし、音楽ソリューションとしてiPod/iTunesを捉えた場合には邪道だということは承知の上で、「録画したものをすぐにiPodで見たい」と言いたいのです。
そのためにはどうしたらいいか? MPEG-4でエンコードしてくれる録画システムが必要になります。一般的に知られているMac用の録画ソリューションとしては、ピクセラのMPEG-1/2製品がありますが、いったん全部をMPEG Streamclipなどを使ってQuickTimeに吐き出した上で、またiPod用変換をしなければなりません(MPEG Streamclipから直接のiPod形式での吐き出しは未サポート)。
もう1つ、今年の7月に登場したばかりの新参録画システムが、ソニック・ソルーションズの「EyeTV 200」なのです。こいつはMPEG-2だけでなく、MPEG-4のリアルタイムハードウェアエンコーディングをしてくれるわけです。可能性がちょっと見えてきた感じ。
でも、価格は3万9900円。すごく微妙なお値段。2万円台なら即買いなのですが……。米国では、同じソフトウェアが付属してインタフェースがFireWireではなくUSB 2.0になっているConvertXという製品がプレクスターから出ています。残念ながら、日本ではWindows版しかないのでした。実に惜しい。とても安いのに。
某巨大掲示板の「EyeTV 200」スレ情報によれば、iPod転送可能な条件でのエンコーディングはサポートされていないそうです。次のバージョンアップでサポートしてくれるといいのですが。
アイ・オー・データ機器のGV-1394TV/M2という製品が、DVだけではなく、QuickTime 6でサポートしているコーデックに対応しているそうですが、iPod転送可能な条件で録画してくれているかどうかは不明。これは買って確かめるしかないですかね(MacDTV.comを読むまでは、この製品はDVだけをサポートしていると思っていました。不覚です)。
まあ、おそらくすぐに100万台レベルに達するであろう「携帯ビデオデバイス」に直接書き出せる録画機器。それなりの需要はあると思うんだけど、どこか出さないですかね?