オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

量子未来産業創出戦略について

»

内閣府は2023年6月8日、「総合科学技術・イノベーション会議(第69回)」を開催しました。

この中から、量子未来産業創出戦略についてとりあげたいと思います。

量子未来産業創出戦略は、量子技術の研究開発や周辺領域を主とする「量子技術イノベーション戦略」(令和2年1月 21 日統合イノベーション戦略推進会議)に対して、日本の産業の成長機会の創出や社会課題の解決のために量子技術を活用し、社会全体のトランスフォーメーションを実現していくため、量子技術により目指すべき未来社会ビジョンやその実現に向けた戦略、いわば"量子技術による社会変革に向けた戦略"として策定されています。

本報告書は、量子未来社会ビジョンで掲げられた目標を実現していくため、産学官の連携の下、量子技術の実用化・産業化に向けて目指すべき方針や、当面の間、重点的・優先的に取り組むべき具体的な取組を示した戦略、いわば"量子技術の実用化・産業化に向けた方針や実行計画を示した戦略"として策定しています。

「量子未来社会ビジョン」は、2030年までに国内の量子技術利用者を1,000万人、量子技術による生産額を50兆円、そして量子技術を活用したユニコーン企業の創出を目指しています。量子技術の実用化・産業化は持続可能な社会・経済・環境の実現に貢献していくと期待されています。

そのためには、各業界が自社の事業・サービスで量子技術を活用し、新しい市場を形成することが重要であり、特に、価値のあるユースケースを創出し、それについて積極的に情報発信し、その価値を理解してビジネス活動に活用する環境を整備することが必要であるとしています。

量子技術の利活用によって創出される価値市場は将来、巨大な市場規模が見込まれ、国際競争が激化。その中で、産学官が一体となり、基礎研究と並行して早期の段階からビジネス展開を戦略的に検討し、グローバルな連携・展開を視野に入れた取組を加速することが求められるとしています。

新しい市場では、スタートアップやベンチャー企業も重要なプレーヤーとなり、長期的な投資や人材の引き寄せを必要とします。また、AI技術やBeyond5G、半導体などの技術革新とともに、量子技術との組み合わせによる社会経済の発展が期待されるとしています。

持続可能な社会経済の実現、特にSDGsや脱炭素社会への取組みにおいて、量子技術が大きく貢献することが期待されています。量子技術の実用化・産業化に際しては、技術革新や経済社会の将来の変化に対して柔軟に対応する視点が必要です。これらの目標を達成するためには、産学官の連携と、具体的な取組が求められるとしています。

スクリーンショット 2023-06-18 13.34.45.png

出典:量子未来産業創出戦略 2023.6

実用化・産業化の主な課題と基本的対応方針では、以下のとおり、今後、量子技術の実用化・産業化を進める上での主な課題を整理し、主な課題に対する基本的対応方針を設定していくとしています。

基本的対応方針は、
ユースケースづくり支援、利用環境整備、事業リスク対応、スタートアップ等創出、産業人材育成を柱に、基本的対応方針を踏まえ、量子技術の実用化・産業化に向けた取組を推進していく方針です。

スクリーンショット 2023-06-18 13.37.43.png

出典:量子未来産業創出戦略 2023.6

Comment(0)