コスト高騰による企業への影響、コスト高騰で6.5%が「すでに限界」、うち2.5％は企業の「存続危機」　～帝国データバンク調査から

原材料費や光熱費、輸入コストなど、企業におけるさまざまなコストの高騰が続いています。

帝国データバンクは2022年11月10日、「コスト高騰による企業への影響アンケート」の調査結果を公表しました。

調査結果のポイントを紹介したいと思います。

さまざまなコストの高騰による主要な事業への影響について、「影響はあるが、現時点では余裕がある」とした企業は33.4％となっています。

一方、半数超が「厳しいが事業の継続は可能」（54.3％）となっています。

さらに、「すでに限界」とした企業は6.5％となり、うち2.5％が「企業の存続危機」に陥っています。

出典：帝国データバンク 「コスト高騰による企業への影響アンケート 2022.11.10
※アンケート期間は2022年11月4日～9日、有効回答企業数は1,452社（インターネット調査）

「すでに限界」とした企業の割合を規模別にみると、「大企業」では2.1％、「中小企業」では7.2％、うち「小規模企業」では11.4％と、企業規模が小さいほど高くなっています。

出典：帝国データバンク 「コスト高騰による企業への影響アンケート 2022.11.10

「すでに限界」と回答した企業を主な業種別にみると、「建材・家具、窯業・土石製品製造」が12.5％と全体を6.0ポイント上回った。また、「化学品製造」が12.2％、「不動産」および「飲食料品・飼料製造」がそれぞれ9.4％となっています。

出典：帝国データバンク 「コスト高騰による企業への影響アンケート 2022.11.10