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2023年度に高まるデジタルビジネス関連製品・サービスへの投資意欲 〜ITR調査から

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アイ・ティ・アール(ITR)は2022年11月16日、『IT投資動向調査2023』の結果を発表しました。

この中から、2023年度に高まるデジタルビジネス関連製品・サービスへの投資意欲を中心にとりあげたいと思います。

企業において、IT予算を増額した企業の割合は、2021年調査の同割合から6ポイント増の41%に上り、2001年の調査開始以来最高値となっています。

また、DX関連予算については全体の約半数が予算として計上しており、DX関連予算のIT予算に対する比率の平均値は21.9%となっています。

2023年度に高まるデジタルビジネス関連製品・サービスへの投資意欲についてみてみましょう。

企業ITに関わる代表的な製品・サービスを「インフラ/デバイス」「ミドルウェア」「業務系システム」「情報系システム」「セキュリティ」の5分野から全110項目を選出しています。

2023年度に向けた投資額の増減と新規導入の可能性を調査し、2023年度に新規で導入する可能性のある企業の割合を「2023年度新規導入可能性」、導入済み企業における2023年度の投資額の増減傾向を「投資増減指数」として算定し、動向を分析しています。

調査の結果、2023年度の新規導入可能性は、前年の調査結果と同じ「電子契約/契約管理」が1位に、投資増減指数は前年2位であった「BI/データ分析」が1位となっています。

新規導入可能性では、この他「AI/機械学習プラットフォーム」「5G(パブリック)」「IoT」が上位にあがり、これらの3つは投資増減指数においても5位以内に位置し、未導入/導入済み企業ともに2023年度に投資意欲が高まることが見込まれています。

一方、コロナ禍によって投資ニーズが急拡大した「ビデオ会議/Web会議」などの在宅勤務対応のIT投資は落ち着くと見られ、2023年度に向けてはデジタルビジネスと関連性の高い製品・サービスへの投資にシフトしていくと予測しています。

スクリーンショット 2022-11-20 14.47.02.png

出典:ITR IT投資動向調査2023 2022.11

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