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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

駐シリア英国大使のブログ

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日付は9月26日。Simon Collins 駐シリア英国大使のブログはこのように始まる。

I’ve been British  Ambassador in Syria for the last four years. Last weekend I decided to  start this blog after Syria passed a terrible milestone. The Syrians  have now endured six months of unrest and violent suppression of mostly  peaceful protests. As they now look towards the next six months with a  mixture of uncertainty, fear and hope, I wanted to share some personal  impressions about what’s happening.  Some thoughts about why it’s  happening. And maybe to spark some debate about what comes next and what can be done.

In doing so I am privileged. Because I can. The last six months have shown the Syrians can too. But in doing so, they face censorship, threats and arbitrary arrest.

駐シリア英国大使に就任して4年。シリアが留まるべき則を越えてしまったこの週末、私はこのブログを始めることを決意した。シリアの国民は過去6ヶ月間、比較的平和な抵抗に対する暴力的な抑圧をよく耐えてきた。彼らが不確実性と恐怖と希望を抱きながら過ごすであろう今後6ヶ月間の出来事とそれに対する私の個人的な印象を皆さんと共有したいと思う。そして、どんな対応を取るべきかの議論のきっかけになれば...

私には外交特権があるのでそれが可能だからだ。この6ヶ月、シリアの人たちは同じ事をするのに検閲、脅迫、そして根拠なき逮捕を覚悟しなければならなかった。

海外からのジャーナリストは、ほぼ全員強制国外退去させられた。シリア国内のジャーナリストは、次々と刑務所に連れて行かれる。携帯電話の携行は犯罪行為と見なされる。そんな現在のシリアで、Collins氏は、外交特権を有する自分が実情を世界に知らせる義務を感じている。彼のブログには、すでに100のコメントが全世界から寄せられている。中には、政府にお兄さんを殺されたという人のコメントも含まれている。

英国外務省は、これらの海外駐在外交官のオフィシャルブログサイトを設けている。

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