元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。
悪乗りして、また勝手につけた本の帯シリーズ。
自分は日本人だし、日本人についてはよく知っているつもりでいた。でも、宮本常一著の「塩の道」を読んで、驚きの連続だった。
彼によると、
...とくに東日本における馬の使い方を見ますと、馬へは乗るものではなかった。(p.159)
...それでは騎馬民族というのはいなかったのかというと、騎馬民族は明らかに日本にいたはずです。そして、それは奈良・京都を中心にした政府を中心にして、そこで政治に携わっていた人たちというのは、騎馬民族の後裔だとみてよいのではないかということに気がついたのは、ごく最近のことなのです。(p.162)
それは絵巻物を見て気がついたのです。絵巻物を見ていますと、たとえば「年中行事絵巻」というものがあります。それを見ていると、たくさんお公家さんが馬へ乗って出てきます。衣冠や束帯や狩衣を着ています。その馬の乗りこなしのよさ。...(公家=)この人たちが、じつは騎馬民族の後裔だったのだということがよくわかってくるのです。(p.163)
この本の初版が1985年。25年も前のことだから、現在の民族史の通説はすでに異なるのかも知れない。でも、日本全国を歩き回り、ものいわぬ民具を見つめ、絵巻物を追った著者の検証の方法を、私も見習いたいと思う。
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