久しぶりの15年物のビンテージコーヒー
久しぶりの15年物のビンテージコーヒー。
私語厳禁。読書、打ち合わせ、仕事も、子供同席も厳禁。コーヒーを飲むためだけの空間。私が唯一コーヒーを飲むためだけに来るお店。コーヒー素人の私でもその違いが明確にわかるお店。日本屈指の珈琲店で15年物のビンテージコーヒーを一年ぶりに頂く。
お店に入ると、ふわっと香る独特の匂い。
「そうだよ、この店だよ。」と改めて思う。
2つしかないテーブルの1つに静かに座り、前回と同じセットを注文。
まさにこの店のこの珈琲を飲むためにこの場所に来たという感じ。
ウェイターの方が水を運んでくるが、この水に口をつけてはいけない。ビンテージコーヒーを飲む前に水を口に含むと味が壊れてしまうので、ぐっと我慢。
この15年物のビンテージコーヒーは作るのに15分くらい時間がかかる。静かにコーヒー店の香りとコーヒーを作る(あえて沸かすとは書きません)音を楽しみ乍ら、静かに出来上がるのを待つ。
ほどなく、上品な香りと共に一杯目のコーヒーが届く。
そうだよ。この香りだよ。
一口目はブラックで。
すこし痺れるようなガツンとした味が口の中に広がる。
やはり、うまい。
二口目はザラメで。
化学変化を起こしたビンテージコーヒーは別の味に。味は深みを増した感じ。
三口目はミルクで。
マイルドになりる。個人的にはブラックが好きだが、この三口目のミルクは次への序章だと思い、飲むようにしている。
一杯目終了。ほどなく漱ぎの薄いコーヒーが出てくる。口を漱ぎ待つ。
一杯目とは違う珠玉の一口コーヒー。まさに締めの珈琲だ。一杯目とのバランスが気に入って、またこの店に足を運んだ感じ。
コーヒーのうまさが濃縮された一口。チョコレートのような濃厚な味わいでいて、のどにスッと染み渡る感じ。うまい。うますぎる。
あっという間の30分。堪能できました。
また来年来よう。
ビンテージコーヒーの飲み方を以前ブログに書いたので、行かれる方はご参考ください。
※ビンテージコーヒーは事前事後も水を口に含んではいけません。本物のビンテージコーヒーは漱ぎ用の薄味の珈琲を出してくれたりもします。
※マスターとの約束で店名公開は控えています。
http://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2013/08/15-5aad.html