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ETロボコン(ET WEST杯)開催!! LEGO Mindstroms NXTを使った初実戦,その結果は・・・

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Roboimga0029_2  2009年 6月 4日~ 5日にかけて、インテックス大阪で組込み総合技術展関西(ET WEST)2009が開催されました。
 新型ウィルス等で開催されるかどうか心配ではありましたが、マスク配布や入口でのサーモグラフィなど運営側の対策も実施され、無事開催されました。開催期間中は、大きな天気のくずれもなく、たくさんの方が来場されていました。

・エントリ8チームによるET WEST杯開催
 昨年のET WESTに引き続き、展示会場にETロボコンのブースを設置し、2008年度ETロボコンの競技コースを設けました。ET WEST開催期間中は、自由に走行させることができるよう開放し、今年出場する数チームが熱心に走らせていました。
 2日目の午後には、ET WEST杯と銘打って、ETロボコン同様のルールのもとで競技大会が開催されました。平日の開催であったためか、最終的には8チームがエントリし、やや少なめではありましたが、その分、和気藹々と開催できよかったように思えます。

Roboimg_0240s ・初のNXT実戦競技
 このET WEST杯で一つの注目は、今年から新たに採用された新機種LEGO Mindstroms NXTが実戦競技として初登場となるところです。従来のLEGO Mindstorms RCXが、外見的にも車っぽいものに対し、NXTは2輪倒立振子型ロボットと見た目からして異なります。構造的にも、ジャイロセンサを用いて角速度検知し、倒れないように制御しながらの走行となります。
 実際にNXTがどのくらいの時間で走行できるのかなどの情報がない現状としては、今年の地区大会を前に、ET WEST杯での結果が一つの基準値として大変参考になるデータになります。
 なお、参加8チーム中、RCXが3チーム、NXTが5チームという比率からも、選手のみなさんも新機種であるNXTでの実戦というところに、重きをおいた戦いになったのではないでしょうか。

Roboimga0080 ・NXTの完走率は高かった
 トップバッターの「NEON BLUE2」チームは、NXTでの実戦第1号ということで、関係者も含め大きな注目を浴びる中、レースはスタート。RCXに比べ、スピードは遅いものの、非常に危なげなく1周を見事完走。気になるタイムは「71.1秒」。昨年の大会で上位を勝ち取るには、RCXで2周を40秒前後で走る必要があったため、それに比べると30秒くらいまだ時間差があるという結果になりました。
 その後、RCXで出場したチームがことごとくリタイアする中、NXTで出場したチームは、10走中8走が完走し、実に完走率80%という結果になりました。どのチームも今回は難所に挑戦することがなかった(そこまで調整が間に合わなかった)ため、完走率が高かったとも言えます。ちなみに、RCXで出場した3チームは、ドルフィンジャンプやツインループなどを果敢に挑戦したということもあってか、6走中1走のみが完走という結果に終わっていました。
 最終的な順位は下記のとおりです.

順位

チーム名

機種

リザルトタイム

走行タイムINコース

走行タイムOUTコース

難所等

うしろむき9.8%

RCX

100.6

リタイア

45.6

ツインループ4回
ドルフィンジャンプ2回

NEON BLUE 2

NXT

121.3

90.2

71.1

XPJUG関西

NXT

122.8

82.3

80.5

NEON BLUE 1

NXT

127.0

93.5

73.5

猪名寺駅前徒歩1分

NXT

153.4

63.4

リタイア

西院技術部

NXT

186.4

96.4

リタイア

誠レーシング

RCX

225.0

リタイア

リタイア

ツインループ1回
ドルフィンジャンプ1回

ムーンムーン

RCX

230.0

リタイア

リタイア

Roboimga0123  今回のET WEST杯の結果をみる限り、NXTは最速で63.4秒と、現時点では無難に走行すれば完走できるが、このままではRCXに20秒程度走行タイムが劣ってしまうことになりそうです。本番の地区大会では、RCXとNXTの競技順位は別々につけられるため、RCXに勝つ必要はないが、9/20-21の関西地区大会までの残り3ヶ月半でどこまで走行タイムを縮めてくるチームが登場するか楽しみです。もちろん、難所攻略についても・・・

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