ワークシェアリング?
めんそ~れ!
100年に1度の不況ということで、世の中では、「派遣切り」や人員削減の話題ばかりで、IT業界でも日本アイ・ビー・エムや日立、ソニーなど毎日、新聞をにぎわせています。
その中で、「ワークシェア」あるいは「ワークシェアリング」という言葉がでてきています。
今はこういう経済状況なので、雇用を守るために、人員削減で首を切るよりは、雇用を守って痛みを分かち合いましょうということで言われていますが、もともとは雇用調整のための言葉ではなかったような気がします。
私が、日本アイビーエム・イーコミュニケーションズの社長をしていた2004年の頃に、「ワークシェアリング」ができないか、人事に検討させたことがあります。
そのときの発想は、優秀な女性社員が結婚・出産・育児で、本人が継続して働きたい気持ちがありながら、フル出勤が難しくて、退職していくことがあり、どうにかできないかと思い検討してもらいました。
当時は、まだ世の中で一般的でなかったこともあり、就業規則の変更が必要であり、また、給与計算のロジックを変更しなければいけないなど、すぐにはできないとの回答でした。
これから必要になるから、実施できるようにしてほしいと指示しておいたのですが、いまどうなっているのかなぁ?
ということで、私は「ワークシェアリング」をかなり前向きな制度として捉えていたのですが、現在は緊急避難のように使われています。
2月から当社では「でぇ~じぃパソコン教室」なるものをはじめました。
「あれ?『日本で初めてのチャットコールセンター』を始めたとか言っていたんじゃなかったですか?」と応援いただいている人にはいぶかしがられるかもしれません。そのとおりなのですが、問合せはあるのですが、なかなか「ビジネスライブチャット」をはじめようというところが少なくて、これも景気が悪いことにも起因しているのでしょうね。
なぜ、パソコン教室を始めることになったかというと、一つは、その「チャットコールセンター」が現在は夜間・休日のみの対応となっているために、昼間の施設が開いているということでした。ご存知のように、コールセンターの施設は、パソコンを各机に設置しなければいけないし、立派な席も準備しなければいけませんので、施設の有効利用ができないかという発想からです。もう一つは、「チャットコールセンター」で採用した社員が、パソコン技能検定の講師資格をもっており、将来パソコン教室を開きたいという希望を面談で聞いていたからです。
人と物が有効活用できるので、「ワークシェア?」に踏み切りました。
こういうのも「ワークシェア」と呼ぶのでしょうか?